こんな症状の人が時々います。せきがひどく治らない。しかし、発熱はなし。かなり以前から痰のからみがあり、タバコを1日30本、20年以上続けて吸っている。最近、少し息切れを感じている。肺でゼレゼレ。

こんな人は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)を考えます。

原因のほとんどがタバコですから、まず原因を取り除くのが第一です。病気の説明までは普通に聞いてくれますが、禁煙の話しをすると、態度が急変。

「タバコが悪いくらいはわかっている!。せきをとりたくて病院にきた。タバコはどうしてもやめたくない!!」と。最後には「禁煙しなければ治らないなら俺は帰る。」

楽に禁煙する方法があることを説明しても、同じことです。

原因を取り除かずに、症状だけをとることなどできるはずがないことは、小学生だってわかります。この人も頭ではわかっているのだと思いますが、それを受容できない。。。

症状改善のための禁煙の必要性」と「その禁煙を受け入れられない喫煙者の脳」。喫煙者のジレンマです。将来体が悪くなってはじめて、タバコをやめなかったことを悔いる。これが、タバコ会社の言う「個人の意思で行う嗜好品」の実態です。ニコチンの禁断症状ニコチンへの依存は恐ろしいものです。

タバコは吸い始めると、正常な思考が犯される。タバコは嗜好品ではなく“思考変容品”だと思います。

ニコチン依存症とその弊害を、特にタバコを吸っていない若者にアドバイスしていくことが一番重要と感じながら仕事をしています。

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医者には患者さんに悪いことを推奨しないという性(サガ)があります。ヒポクラテスの誓いから (1)害と知る治療法を決して選択しない (2)依頼されても人を殺す薬を与えない。。

タバコが体に悪いことは、今時小学生でも知っています。ところが時に「タバコを吸って何が悪い」と開き直り、患者さんにタバコを推奨する医師がいます。

先日、禁煙になんとか成功した業者の人が、喫煙を始めていました。「何故?」と聞くと、「いや、ある先生から、宴会のときどうしてもタバコを吸うように言われ、断れなかったのですぅ~。それからどうしてもやめられなくなって・・・」と言っておられました。喫煙再発はいつも「1本だけから」始まります

また、心筋梗塞(一枝病変)をおこして治療しながら、禁煙していた患者さんが「タバコは吸ってもいいですか」と一言尋ねただけで、簡単に、何の根拠もなく、タバコを吸うように言った医師もいました。患者さんは「渡りに船」とばかり、安心してタバコを吸い始めました。

この患者さんは、その後心筋梗塞を再発し、その結果、重症三枝病変、瀕死の状態となりました。

私は怒りを覚えずにはいられませんでした。健康のため禁煙した人を、事もあろうに健康を推進すべき医師が、再喫煙させていたのです。そのため、心臓病のあるこの人は死にかけたのでした。医師としてあるまじき行為です。

医者の中にも、タバコについて誤った考えをもつ者がいる、この誤解は必ず解くことが必要であると思います。

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2007.02.23 23:13 |  診療  |  開業 / 病院経営  |  医療制度 / 行政  |  タバコフリー  | 推薦数 : 4

喫煙者のわがまま

ある病院の喫煙室での会話(実話)です。

A:「お前、狭心症になったんだろ。タバコをやめないといけないよ。」

B:「タバコをやめろと医者は言うけど、俺はやめないよ。悪くなったときは、また(カテーテルで)ひろげてもらえばいいんだよ。簡単さ。」

このBさん、公的医療保険を使い、高額医療の特例を受け、自分が支払うお金をまけてもらいながら、こんなことを言っています。Bさんの治療費には、税金が使われます。Bさんは、公の多くの人たちから、助けてもらっているという自覚がないようです。

在宅酸素療法を受けながらタバコをやめる気のない人も、同じことです。

こんなことを書くと必ず、喫煙者は税金を余計に払っていると反論が必ずあります。しかし、経済的効果に関する資料をみても、喫煙者が支払う税金などのプラス面より、喫煙者が使う医療費の方が圧倒的に多いのです。

ニコチン依存という病態がそうさせるのでしょうか。喫煙者の子どものようなわがままです。

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受診していたナースがタバコをやめました。理由は、顔が醜くなったから。「あなたは偉い!それが正解!」と励ましながら、やっと禁煙に成功しました。

その後受診したとき、タバコのことを聞いてみたら、「どうもこうもないですよ~。休憩所で他のナースがタバコを吸うので、煙いし、大変です。こんなにタバコの煙が煙たいとは思わなかった」と言っていました。

事もあろうに、病院のナース休憩所です。他のナースも食事や休憩をするところなのに。このタバコを吸うナースたちはどう思っているのでしょうか。人の思いを汲み取るのに一番長けているはずのナースなのに。

日本看護協会の調査ではナースの喫煙率は今や4人に1人。急増しています。看護協会も危機感があるようで、いろいろやっていますが、まだ実際の効果は見えないですね。メッセージには、説得力があると思うのですが。

Stop Smoking!~やめた人からきれいになれる~

聴こえない?あなたの肺からナースコール

タバコの口臭がするナースとは、白衣の天使が泣いています。他人への思いやりという看護の原点に帰れば、休憩所で喫煙するなど言語道断だと思います。

ナース休憩所を含め、病院内は禁煙で当然ではないでしょうか。禁煙化は、受動喫煙の予防、禁煙したナースの再喫煙の防止とともに、喫煙するナースに禁煙を促す力になります。この度、日本薬剤師会が「基準薬局」の認定基準にタバコを販売しないこと、全面禁煙であることを決定しました。病院においても、医局・休憩所・宴会場所、すべて「禁煙」を標準(常識)としていくべきではないか、それが「健康」を預かる職業に就く者の責務ではないかと思います。

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