ある日の診察室での会話です。

私:「(20歳のAさんは)インフルエンザです。インフルエンザ治療にはタミフルという薬があります。今いろいろ問題になっていますが、どうなさいますか。」
Aさんの母:「タミフルはいろいろ言われていて怖いので・・・。」
私:「わかりました。ところで、Aさんは16歳からタバコを吸っているようです。お母さんは知っていましたか?」
母:「タバコの臭いがしていたので、わかっていました。」
私:「タバコとタミフルの副作用はどちらが危険度が大きいか知っていますか?」
母とAさん:「やっぱりタミフルですねっ!」
私:「それで、今問題になっているケースは多くみて100例程度、さらに1桁多くみても1000例の単位です。頻度として1万~10万人に1人という計算です。」
母とAさん:「は~。」
私:「タバコはどうでしょう。毎日喫煙する人は、日本に約3300万人。この中から毎年11万人が亡くなります。毎年喫煙者300人から1人が亡くなっていることになります。これは、タミフルで重大な副作用がでた頻度の30~300倍も多い数になります。」
母:「えっ?}
私:「タミフルの副作用も心配ですが、タバコの害はもっと大きく恐ろしいのですよ。Aさん、タバコはやめましょう。やめようとするとイライラして、やめられなくなるニコチン依存症になっているかもしれません。ニコチンパッチを使ってやめる方法もありますよ。」
◇◇◇
マスコミも、タミフルのことばかり言わないで、同じ調子で、タバコの害についても言えばよいと思います。
「今日は〇〇で××さんが肺気腫で亡くなりました。タバコが原因と思われます。」、「今日は〇〇で××さんが肺がんで亡くなりました。タバコが原因と思われます。」、「「〇〇県だけで今日1日でタバコ病で亡くなった人は*名上ります。」・・・こんな具合に。。毎日300回くらいニュースがあるはずです(11万人÷365日≒300回)。
テレビ関係者のみなさん、テレビ局は、JTから多額のスポンサー代金をもらっていますから、タバコの話題はご法度ですか?その壁を破るのが本当の意味での「ジャーナリズム」かと思うのですが。。。
私たちの生活の事柄から、タバコのリスクを的確に判断すると、タバコの害の甚大さを理解していただけることと思います。
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