「タバコ、吸っていいですか」
となりの人から聞かれたとき、どうされますか。これまでは「いやだな~」と思いながらも、「あっ、どっ、どうぞ」と答えていた人が多かったことでしょう。
最近は「いえ、私はタバコがきらいです」と言う人も増えてきました。タバコの煙は有害で、受動喫煙で死亡させられることすらあるわけですから、きっぱり断って何の問題もないと思います。
職場の上司などから言われたとき、なかなか断りづらい環境にあります。このように断りにくい状況でも、「吸ってもいいか?」と半ば強制的に質問することを「スモークハラスメント」という人もいます。
そもそも「タバコ、吸っていいですか」、この質問そのものがナンセンスなのです。
タバコの煙は有害で、受動喫煙で病気が起こることがはっきりしています。
「タバコ、吸っていいですか」とは、「あなたを傷つけていいですか」とか「あなたを病気にしていいですか」とか極論を言えば「あなたを殺しても構いませんか」と聞いていることと同じではないかと思います。
病院において、患者さんから「タバコ、吸っていいですか」と聞かれたとき、医師ならどうするか。医学的知識をしっかりもった医師なら、きちんと禁煙の必要性を説くでしょう。誤った知識しかない医師であれば「タバコくらい吸ってもいい」と言うでしょう。どちらが正しい対応か、一目瞭然です。
「タバコ吸っていいですか」、この質問はナンセンスです。ナンセンスであるということが当たり前の無煙社会が、安心安全な社会のための1つの条件だと思います。
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週刊東洋経済2007年3月24日号に「不都合なたばこの真実がんの嘘」という特集がでました。
この中で、JT常務執行役員が述べた記事があります(58ページ)。
「・・・本当に喫煙者率が減ると医療費は減るんでしょうか。私は医療費は増える可能性のほうが大きいと思います。たばこによる超過医療費は1兆3000億円と試算されていますが、では、もし禁煙して病気にかからなくなりました。長生きしたとします。そうだとすると、長生きした期間に当然何かの病気になりますよね。年金も当然かかりますよね。さっきの超過医療費の計算に潜在的節約分は入っていません。・・・」
彼は「節約分」と言っています。ここにJT考えのが透けてみえます。
JT曰く:タバコを吸って喫煙者が早死にするとします。そうすれば、国は年金を払わなくてよくなるから「年金分」を節約できるでしょう、というお考えです。逆に言えば、喫煙者が減ると、高齢化が進み年金負担が増える、となります。
人(喫煙者)の生命や健康をどう考えているのでしょう。
喫煙者からみればどうでしょうか。仮に1日20本、30年間喫煙したとすれば、320円×365日×30年=350万円タバコ代金として支払います。そして年金保険料も当然支払います。
それで、喫煙して早死にしても、JTは、国のために年金を「節約」したからいいじゃないか、あなたが「自分の意思で」吸ったタバコ、病気になったのは「あなたの責任です」ということです。
タバコには、タバコをやめられなくするような添加物が加えられ、喫煙者の禁煙を妨げています。
損をしている被害者の1人が喫煙者自身です。一番得をしているのはタバコ産業と財務省です。命を削って、この人たちを潤す必要はありません。タバコはやめましょう。
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「他人にタバコを勧める」ことについて考えてみました。
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タバコの煙はたいへん有害です
タバコを吸うと、いろいろな病気が起こり、早死にします
タバコを吸い始めると、簡単に依存症になり、やめられなくなります
タバコを吸う人は、周りの人を知らず知らずに傷つけています(受動喫煙)
このように悪いことばかりのタバコ。人は何故、他人にタバコを吸うように言うのでしょう。
宴会の席:「お前、タバコくらい吸えよ」、「禁煙なんてやめたら~っ」、「1本くらいいいだろう」
高校で友人から:「1本吸うか」
大学のコンパかっこいい先輩から:「あんたも吸う?」
タバコを勧めている人は、おそらく「人を傷つけている」という罪の意識はゼロでしょう。しかし、この1本。吸い始めた人にとっては、一生を左右する出来事です。ニコチン依存になり、一生吸い続け、タバコの犠牲になる人が出てきます。毎年300人の喫煙者から1人犠牲者がでています。
他人にシンナーを勧める人はいないでしょう。シンナーは体に有害で、依存性がある。「お前もシンナー吸えよ」なんて一般社会ではありえません。
なぜタバコを吸うように勧めるのでしょう。タバコくらいいいじゃないか、という「社会全体の誤解」があるからだと思います。
タバコを吸うと早死にします(Smokers die younger)、タバコは人を殺します(Smoking kills)
タバコは一度吸うとやめられなくなります、吸わないのが一番(Smoking is highly addictive, don't start)
これが世界の常識(タバコパッケージ表示はココ)。人の一生にかかわる喫煙。無責任な勧めのために「あなた」の一生をタバコに捧げ、命を失う必要はありません。
「俺はパス!」、「私は吸わない」、「ヤダ!」、「SAY NO! (real media video clipはココをクリック)」
全く無責任なタバコの勧めには、自信をもってきっぱり断るのが正解です。
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以前このブログで、ニコチン依存症についていろいろな面から考えてみました。
ニコチン依存症に恐ろしさを実感する写真をみました。この女性は、喫煙によりのどの(喉頭)がんになりました。のどの手術を受け、声を失い、お風呂に首までつかることさえもできなくなりました。とてもお気の毒な状態です。
喉頭がんの96%はタバコによります。典型的なタバコ病です。
普通はすぐに禁煙し、二度と煙も吸いたくないと思うでしょう。ところが、この人、タバコがやめられないのです。のどから煙を吸い込んで、のどから吐き出しています。

こんなになってもタバコがやめられない。タバコを吸うことを、このご婦人は自分でコントロールできないのです。タバコ(ニコチン)に吸わされている。
なぜこんなになってしまうのか。それは、タバコが、ニコチン依存に陥りやすくなる薬物が添加された、ニコチン供給装置だからです(ニコチン依存を作るための添加物)。
タバコのために苦しい思いをさせられる、でもやめられない。やめたくてもやめられない。自分ではどうしようもないのです。
ニコチン依存という病気の恐ろしさです。そして、このおそろしい状態は、タバコ会社によって意図的に作り出されている。そして、彼らは社会に向かっては「吸いたい人が吸えばよい」と、もっともらしいことを言う(財務大臣のとぼけた国会タバコ答弁)。
JTなどのタバコ会社も、財務省も、人をだまして、人の体をもてあそんで、そして金儲けをしています。このままでいいのしょうか。
たばこ事業法・日本たばこ産業株式会社法を基礎にしたJT・財務省(日本政府)・タバコ族議員という今のタバコ行政を・制度を見直すべきだと思います。そして、批准したたばこ規制枠組み条約の内容を速やかに履行し、ニコチン依存、タバコの添加物をすべて公開し、それでもタバコを吸いたいと思うか世に問うべきではないかと考えています。
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喫煙者には、咽頭がん、喉頭がん、口腔がんなどのがんが多いことが知られています。喫煙はこれらのがんの80~90%くらいの原因。
タバコを吸っても、タバコの煙はのどや舌の粘膜に直接触れることはありません。なぜなら、粘膜の細胞をだ液が覆っているからです。
じゃぁ、何故がんが起こりやすいのか?。何とタバコを吸うと、このだ液が発がん物質に変わるのだそうです。
研究によると、喫煙者のだ液は、フリーラジカルなど発がん性物質が多く、本来健常人がもっているだ液の中の酸化抑制酵素は減少。このラジカルは、喫煙者のつばの中に本来含まれる金属とタバコの煙の反応生成物である、とのことです。
喫煙者のだ液までも、発がん物質に変えるとは。タバコとは本当に恐ろしいものです。
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出典(1)Salivary analysis in oral cancer patients(Cancer. 109: 54, 2006)
(2)The Dual Role of Saliva in Oral Carcinogenesis(Oncology. 71: 10,2006)
(3)Saliva - a pivotal player in the pathogenesis of oropharyngeal cancer(Brit J Cancer. 91: 111, 2004)
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モーニング娘の加護亜依さんが、喫煙していることを再度曝露され、所属芸能事務所を解雇されました。
今回の加護さんの喫煙問題、単に「本人の反省が足りない」という精神論だけで片付けられるでしょうか。関連記事⇒つんく 加護へ苦言“ルールはルール”
1.未成年者の喫煙の横行
現在、未成年者のかなりの割合がタバコを吸っています。「3人に1人」:高校生3年生女子の喫煙経験率です(未成年者の喫煙率)。中1ですでに5人に1人の喫煙経験があります。
若者がタバコを吸い始める理由は「なんとなく」、「格好をつけるため」、「友人が吸っていた」などです。若者は周りに影響されやすいもの(厚生省編. 喫煙と健康,1992)。
このような社会状況において、加護さんが「なんとなく」タバコを吸い始めたことは、何の不思議もありません。最も悪いのはこのように自然に周囲にタバコがある社会環境なのです。
2.芸能界のタバコ汚染
さらに加護さんの喫煙開始の要因になったのは、何と言っても芸能界そのものです。芸能界はタバコに汚染されています。芸能関係者、テレビスタッフ、プロデューサー、芸能人、もしかするとタバコを吸わない方が珍しいくらいかもしれません(関連⇒有名人の訃報:「禁煙は元気なうちに」)。
若い頃から芸能界に入っていた加護さんに「法律で決められているからタバコを吸うな」と言っても無理。むしろ、吸い始めるのは自然なことです。
周りでニコチン依存になった喫煙者がニコチンを脳に摂取したときの快感を覚えた顔を見せながら、タバコを吸っている。毒饅頭をおいしそうに食べている大人が「毒饅頭は体に悪く、未成年は禁止されているから食べてはだめ」と言っても、若者は食べてみようという気になるものです。これは依存性のある毒饅頭ですが。。。
3.ニコチン依存への道は「簡単」
タバコは一旦吸い始めるとすぐに「依存状態」となり、やめられなくなるように仕組まれています。若い体であれば“簡単に”ニコチン依存となります。加護さんもおそらく“簡単に”ニコチン依存になり、やめようと思ってもやめれない「脳」になったのでしょう。
4.未成年者への本当の喫煙対策
加護さんは「未成年なのにけしからん」という論調で社会的な制裁を受けました。彼女だけが本当に悪い(けしからん!)のでしょうか。私はそうは思いません。本当にとるべきことがあるはずです。
(1)人は(若者は特に)他人の影響を受けやすい。だから、未成年者の喫煙は絶対に許さない社会、若者がいる場所(教育機関、遊技場、加護さんの場合芸能界)をタバコのない(無煙)世界にすることが必要なのです。
(2)財務省やJTは「リスクを知って吸うか吸わないかを判断してもらう」と言います。しかし、タバコの本当のリスク(怖さ)は公開されていません。本当のリスク(怖さ)とは、タバコを吸って病気になる云々以上に、タバコを一旦吸うと「簡単にニコチン依存症になり、やめようとしてもやめられない」こと、そしてニコチン依存を作り出すための薬物が添加されていることです。このことに関する真の情報公開が必要なのです。
(3)加護さんの喫煙が発覚したとき、芸能事務所は何をしたでしょう。おそらくただ「やめろ」といっただけでしょう。「ばれないようにしろ」と言っていたなら、さらに始末が悪い。
本当の対策は、どうすべきだったでしょう。ニコチン依存症という病気ですから、禁煙外来を受診すべきでした。そこで、
なぜタバコを吸い始めたのか、タバコに対してどのように考えているのか、を聞き、
タバコを吸うことの害(あなた自身を傷つける)、受動喫煙の害(周りの大切な人を傷つける)を知り、
なぜやめられなくなっているか(ニコチンという麻薬のような薬物への依存だということ)の説明を受け、
だから今も、将来20歳になってもタバコを吸うべきではないと教えるべきでした
また、加護さんの禁煙にあたっての障害になることを取り除いてあげる(控え室や芸能事務所の禁煙化)
そして、ニコチンパッチを使って完全に一気に禁煙し、その後の定期的なフォローを、(つんくさん?や所属事務所?は)受けさせるべきでした。
社会の間違った対応(ただ怒って反省文を書かせるだけ、タバコは20歳になってからと叱るetc.)は、中・高校生の喫煙が発覚したときも行われます。今回加護さんの事例から、本当に本人のためになる対策について考えてみました。多くの若者から支持され、頑張ってきた加護さんが、タバコ会社の思惑と、誤った社会の対応のために、葬り去られるのは悲しいことだと思います。
参照ホームページ:日本小児保健協会学校保健委員会『学校の無煙化』についての提言
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日刊スポーツに以下のような記事が載っています。
菅野美穂30歳前の初体験「天井が回った」
“女優菅野美穂(29)が、都内で主演するフジテレビ系ドラマ「わたしたちの教科書」の制作発表に出席し「30歳になる年で初めてたばこを吸いました」と明かした。学級崩壊やいじめなど、問題を抱える中学校を舞台に、生徒や教師と闘う女性弁護士を描く。役作りで吸うことになり「最初に吸ったら、せき込んで、天井が回りました。でも、3年くらい吸っている感じが出てたかと思います」と自信を見せた。”
タバコを吸うと、急性ニコチン中毒になります。それが「最初に吸ったら、せき込んで、天井が回る」という症状です。
これを我慢して、しばらく吸っていると、あまり時間がかからず、1週間程度で、慢性ニコチン中毒(ニコチン依存)になります。ニコチン依存となりやすい薬物が添加されているからです。
ニコチン依存になると、「体に悪いから、やめなきゃ」と思いながらやめられない状態となります。これは脳の病気ですから、自分の意思とは関係がないのです。タバコをやめようとすると、ニコチンの禁断症状というストレスがやってきて、それを避けるためニコチンを補充(喫煙)するのです。
菅野さんがニコチン依存となれば、肌荒れ(喫煙者顔)、老け、病気の発症、最後には命を縮めることになります。
今まで一度もタバコを吸ったことのない美しい女優さんに、タバコを吸うように強いたのは誰でしょう。脚本家?、プロデューサー?、テレビ局?。JTからの資金提供の見返りに喫煙シーンを入れるような裏工作はなかったでしょうか。
菅野さんのように、仕事など断れない状況で、喫煙を強要することは罪ではないか、これは「喫煙ハラスメント」と言えるようなものではないでしょうか。俳優にテレビで喫煙をさせることを期待して、裏で公作する人々がいるかもしれません。
以前にも書きましたように、脚本家も、プロジューサーも、所属事務所も、俳優も、「タバコがないと演出ができない」という妄想から早く脱却すべきだと思います。もっと演技そのもので演出をすべき。そして、タバコマネーを裏で受取ることをやめ、JTの望むような恣意的演出をテレビという公共の電波で行うことをやめるべきだと思います。
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ある日の診察室での会話です。

私:「(20歳のAさんは)インフルエンザです。インフルエンザ治療にはタミフルという薬があります。今いろいろ問題になっていますが、どうなさいますか。」
Aさんの母:「タミフルはいろいろ言われていて怖いので・・・。」
私:「わかりました。ところで、Aさんは16歳からタバコを吸っているようです。お母さんは知っていましたか?」
母:「タバコの臭いがしていたので、わかっていました。」
私:「タバコとタミフルの副作用はどちらが危険度が大きいか知っていますか?」
母とAさん:「やっぱりタミフルですねっ!」
私:「タミフルを飲んで、大きな副作用がでることが心配なことはわかります。2000~05年で16歳以下の子どもだけでも1160万人がタミフルを内服したそうです。」
私:「それで、今問題になっているケースは多くみて100例程度、さらに1桁多くみても1000例の単位です。頻度として1万~10万人に1人という計算です。」
母とAさん:「は~。」
私:「タバコはどうでしょう。毎日喫煙する人は、日本に約3300万人。この中から毎年11万人が亡くなります。毎年喫煙者300人から1人が亡くなっていることになります。これは、タミフルで重大な副作用がでた頻度の30~300倍も多い数になります。」
母:「えっ?}
私:「タミフルの副作用も心配ですが、タバコの害はもっと大きく恐ろしいのですよ。Aさん、タバコはやめましょう。やめようとするとイライラして、やめられなくなるニコチン依存症になっているかもしれません。ニコチンパッチを使ってやめる方法もありますよ。」
◇◇◇
マスコミも、タミフルのことばかり言わないで、同じ調子で、タバコの害についても言えばよいと思います。
「今日は〇〇で××さんが肺気腫で亡くなりました。タバコが原因と思われます。」、「今日は〇〇で××さんが肺がんで亡くなりました。タバコが原因と思われます。」、「「〇〇県だけで今日1日でタバコ病で亡くなった人は*名上ります。」・・・こんな具合に。。毎日300回くらいニュースがあるはずです(11万人÷365日≒300回)。
テレビ関係者のみなさん、テレビ局は、JTから多額のスポンサー代金をもらっていますから、タバコの話題はご法度ですか?その壁を破るのが本当の意味での「ジャーナリズム」かと思うのですが。。。
私たちの生活の事柄から、タバコのリスクを的確に判断すると、タバコの害の甚大さを理解していただけることと思います。
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