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喫煙者は健康を気遣い「軽いとされる」タバコを好む傾向にあります。この「軽いタバコ」、消費者を欺くために作っているようなのです。

  

1.作られた「表示の根拠」

タバコパッケージに表示されている、タール×mg・ニコチン〇mgの根拠です。

タバコを、測定機械に5mmほど差し込みます。注射器状の機械が60秒ごとに2秒間、35mlタバコの煙を吸い込みます。吸引は[フィルター巻紙とフィルターをあわせた長さ]+3mm程度まで続けられます。このとき、機械に付けられたフィルターに残った物質中のニコチン、タールを測定したものがパッケージに表示されています(当然ガス状成分は素通りします)。

2.測定法の大きな問題

人は機械のような吸い方はしません。深く吸い込んだりして、吸入する量を無意識に調節します。実際に機械より多く吸い込むことも指摘されています。

測定は、機械のフィルターに付着したものだけを測定します。ガス状成分は測定されません。しかし、人はガス状成分も吸入し、体に吸収しています。

3.タバコ会社の「謀略」

タバコ会社は上記のような測定方法を悪用し、なるべくパッケージの表示を軽くし、喫煙者には効率よくニコチンを供給しようと考えます。

(1)タバコのフィルター部分に穴をあける

軽いとされるタバコには、タバコのフィルター部分に小さな穴があけられています。穴はもちろん機械の測定時には塞がれず、自由に空気が出入りします。

穴をあけると、機械で測定した数値を簡単に低くすることができます。穴の数を増やせば、簡単に「スーパー」で「マイルド」なタバコの完成です。

健康を気遣い「軽い」とされるタバコを買った人は、空気が多く混ざったスカスカした煙を吸い込みます。しかし、脳は同じだけニコチンを要求しますので、深く吸い込んだり、根っこまで吸ったり、本数を増やしたりして、無意識に調節するのです。

穴を唇でふさげば、「重たい」タバコに早変わりします。

実際に、軽いタバコにしても、一酸化炭素ヘモグロビン濃度は低下しないことが報告されています。

(2)アンモニアを添加する

測定が機械のフィルターに付着した物質の測定ですから、ガス成分はまったく表示されません。ニコチンをガス状物質にすれば、表示する必要はなくなります。アンモニアを添加し、pHを調節すると、タバコ会社の意図するような(ニコチンをガス状にする)細工ができます。

アンモニアには別の(タバコ会社に有利な)効用もあります。煙がアルカリ性になると、体への吸収が高まります。アンモニアは、タバコ会社にとっては魔法の薬物なのです。アンモニアが添加されている傍証は、タバコの煙からはたくさんのアンモニアが検出されることです

アンモニアは、喫煙者にとっては有害です。燃えたときに、ニトロソアミンなど発がん物質の元になります。

「軽い」とされるタバコは、表示は細工で軽くし、実は確実にニコチンを摂取できるよう巧妙に作られていると思われます。

(3)フィルターをくるむ巻紙の長さを長くする

フィルターをくるむ巻紙の部分を長くするのも、機械に吸入されるタバコ煙の量を減らす方法のひとつです。こうすればマシンに吸引させる量を減らすことができるからです。

喫煙者にとっては、タバコを根っこまで吸えば、より多くのニコチンを摂取することになります。

「スーパーライト」が長くなるのにも訳があるのかもしれません。

(4)紙に燃焼促進剤を混ぜる

タバコの巻紙に燃焼促進剤を添加します。すると、機械の吸引と吸引の間に、タバコの燃焼がより速く進み、機械に吸い込まれるタバコの煙を少なくすることができるという細工です。

(5)消費者の「誤解」を誘導する

「〇〇は××かもしれません」といって、商品を提示すると、何も言わなくてもその商品が××に効くと早合点する傾向が人にはあります。

「遥かなる1mg」、「軽さの〇〇」などと宣伝し、マイルドやライトと命名すると、消費者は体への害も「軽い」と錯覚します。このような「誤解」を利用するのです。

4.害の少ないタバコはない、害から逃れる唯一の方法は完全な禁煙だけ

「マイルド」「ライト」とされるタバコは、上のような特殊な方法で測定されています。しかし、実際にタバコに含まれる成分量を測定すると、軽くないことがわかっています(軽いタバコのまやかし)「マイルド」「ライト」なタバコなど存在しないのです

タバコ会社の最も重要なもくろみは「喫煙者へのニコチンの安定的な送達」だと思われます。消費者をニコチン依存にすれば、雨の日も風の日も喫煙者がタバコを買いにきてくれるからです。

“ライト”欺まんに満ちた表現」にもあるように、マイルド・ライトは、タバコ会社のだましのテクニックであると思います。

参照ホームページ:
TobaccoFree*Japan:「タバコ政策」への提言p18~24
週刊金曜日:誰も知らない現場
軽いタバコのうそと罪
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