医者には患者さんに悪いことを推奨しないという性(サガ)があります。ヒポクラテスの誓いから (1)害と知る治療法を決して選択しない (2)依頼されても人を殺す薬を与えない。。

タバコが体に悪いことは、今時小学生でも知っています。ところが時に「タバコを吸って何が悪い」と開き直り、患者さんにタバコを推奨する医師がいます。

先日、禁煙になんとか成功した業者の人が、喫煙を始めていました。「何故?」と聞くと、「いや、ある先生から、宴会のときどうしてもタバコを吸うように言われ、断れなかったのですぅ~。それからどうしてもやめられなくなって・・・」と言っておられました。喫煙再発はいつも「1本だけから」始まります

また、心筋梗塞(一枝病変)をおこして治療しながら、禁煙していた患者さんが「タバコは吸ってもいいですか」と一言尋ねただけで、簡単に、何の根拠もなく、タバコを吸うように言った医師もいました。患者さんは「渡りに船」とばかり、安心してタバコを吸い始めました。

この患者さんは、その後心筋梗塞を再発し、その結果、重症三枝病変、瀕死の状態となりました。

私は怒りを覚えずにはいられませんでした。健康のため禁煙した人を、事もあろうに健康を推進すべき医師が、再喫煙させていたのです。そのため、心臓病のあるこの人は死にかけたのでした。医師としてあるまじき行為です。

医者の中にも、タバコについて誤った考えをもつ者がいる、この誤解は必ず解くことが必要であると思います。

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