「タバコを吸うとストレスがとれる」と信じている人が多くおられます。「ニコチン依存症」の人を見ていると、私はそうではないと思います。
タバコを吸うと一時的にストレスがとれたように「感じ」ます。これは、脳内に欠乏したニコチンが、喫煙行為により「補充」されたためです。その感覚が「ストレスがとれた」とか「ホッとする」感覚です。この感覚があるため、喫煙者は「タバコがないとストレスが解消されない」とか、「タバコをやめるとストレス対策ができない」と言われます。
しかし、喫煙をしてニコチンを補充したがため、ニコチンが代謝され、「必ず」ニコチンの欠乏状態がやってきます。「必ず」なのです。
このニコチン欠乏状態は、「脳にとっての大きなストレス」です。だから、次のタバコを吸いたくなって仕方がなくなります。
そして、次のタバコを吸うと「ストレスがとれた気がする」。ニコチン欠乏から一時的に開放されたためです。
でも、ここでも脳にニコチンを補充したため、また次の「ニコチン欠乏状態=ストレス」が約束されることになります。
そして、また喫煙。「永遠に続く死へのサイクル」です。
喫煙は「ストレスを解消」できる「嗜好品」ではありません。ストレスが作られているのです。そして「ニコチン禁断症状」=ストレスから逃げ出すため、喫煙行為を継続させられています。ここが、本や絵画、歌、コーヒー、甘いものとは異なることではないでしょうか。
繰り返しですが、喫煙(ニコチン補充行為)は次のストレスを「作り出す」。この作られたストレスが、次の喫煙欲求をかき立てさせられているのです。
ニコチンは我々の思考をコントロールするおそろしいドラッグではないでしょうか。このドラッグをたくみに利用し、喫煙者から毎日お金をもらい、もうけているタバコ会社は、財務大臣が50%以上の最大株主なのです。
参考資料
ノバルディス:ニコチネルTTS「患者さん資材紹介」
タバコとストレス(ニコチン依存ppt)
タバコ添加物