禁煙した人が、再喫煙する理由として、最も多いのが「ストレス」、2位が「酒席」です。どれも「周りで吸われてほしくなって、つい・・」です。「つい出来心で」とか「この1本くらい」と甘くみる場合もしばしばです。ひどいときには、喫煙者が、禁煙した人に喫煙を勧めることもあります。私はこうなると一種の「自殺幇助」ではないかとも思ってしまいます。
一方、禁煙が続いている人に話しを聞くと、「もう職場にも、家でも吸う場所がありませんから。吸うところがあれば吸っているかもしれない」と言われます。
日本の社会においても「喫煙する場所」は少なくなっていますが、まだ十分ではありません。「社会の禁煙化」は、受動喫煙の害を減らすため、つまり非喫煙者を守るためだと考えられていますが、私はさらに大きな面があると思います。
禁煙した方は、タバコの害などを認識して、禁煙したいと思ってやめたわけです。しかし、「社会の禁煙化」が十分でなかったため、再発してしまいます。この方々はやめたかったのにやめられず、将来生命の危険にさらされることになります。毎年喫煙者の300人に1人(死亡者11万人/喫煙者約3000万人)がタバコによる疾患でなくなっています。「社会の禁煙化」は、禁煙した人が再発しないためにも重要であると思います。
未だに灰皿を出すのがもてなしと思っている企業や公共施設はたくさんあります。したがって、禁煙を呼びかけると、「タバコを吸う人もおられますので」とか、「タバコを吸う人と吸わない人の両者のために」とか言われます。
しかし、私はこう考えます:社会を禁煙化していくことは、タバコを吸わない人、禁煙した人を、タバコの害から守ることになる。さらに、タバコを吸っている人でやめようと思っている人の禁煙を促す。
大切な人がタバコを吸っていて、どんどん吸うように推奨する人はまずいないでしょう。それは何故か、その人が大切だからです。「愛情」です。「禁煙化」は、決して喫煙者への意地悪ではなく、他人や自分への「愛情」の結果です。だからこそ職場や家庭、宴会は禁煙にすべきではないか、他人の禁煙には進んで「いいことをしているから」と皆が協力すべきではないかと思います。
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