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いわゆる”舌痛症”の中高年の女性患者さん(たち)を例に、モディファイして、天ちゃんの臨床経験をご紹介しようと思います。
今、パッと浮かぶお二人とも、前所長から、主治医を引き継ぎました。
一方の方の主診断は...うつ病、より正確には、反復性うつ病性障害。
一方の方の主診断は...そのものずばり(!?)身体表現性障害。
・・・という触れ込み(?)で、天ちゃんが主治医になりました。
診断があって、それに応じた治療が始まる...これは当り前と言えば当たり前のことなのですが...(^_^;)
身体表現性障害、と診断を受けていた女性患者さんの場合、カルテの記載を見ると、おそらく...身体症状...舌痛と肛門痛と頭痛の3つ、の訴えが目立ったからでしょう...(?)
・・・身体表現性障害、と申し送られたのですが...
天ちゃんは、うつ病にかかられているのではないか? ・・・と疑って、特別に小一時間時間を、頼りの事務長さんに手配してもらって、診断面接を実施したところ...
反復性うつ病性障害と診断できました(^_^;)。
ちなみに、この方の場合、上記身体症状(だけ)から診断するとすれば、身体表現性障害の下位診断の...疼痛性障害、ということになると思います。
そして、お二人とも...うつ病自体が、十分良くなってはいませんでした。
そこで、うつ病の薬物療法のアルゴリズムに従って...完全寛解を目指した治療を、まず行うことで治療合意を得ました。
うつ病に伴う身体症状であれば...前回の記事(↑)に記載のとおり、うつ病が十分良くなれば、身体症状もおのずと(?)よくなるだろうと見立てられたからです。
・・・と言いますか、身体症状の位置づけが、その見立てで合っているかどうか...治療してみればわかる。
・・・こういう場合、治療的診断、と呼んだりすることがあります。
...逆に、治療してみなければ分からない、ってことです(^_^;)。
モチロン、その旨、お二人ともにご説明した上で、うつ病の治療を行うことになった次第です。
(次回以降にまた触れると思いますが...舌痛症は、いわゆる慢性疼痛の一つと考えられ、抗うつ薬による治療の有効性が検証されてきています(^^)v。)
これは逆に...身体症状をメインに扱わない、ということでもありますから...
お一人は、その舌痛について、もうお一人は3つの痛み症状について、それに対応していただけそうだと、それぞれが思えた診療科...耳鼻咽喉科、歯科、口腔外科、内科、外科、肛門科、などなどを...いわゆる、ドクター・ショッピング、ですね(^_^;)(>_<)。
(このドクター・ショッピング、は...実は、前主治医時代からすでに行っていたそうでした(^_^;)。)
天ちゃんも、主治医に成り立ての頃は...本当のところ、身体疾患から発生している身体症状でない、と言い切れるのか自信がもてませんでしたので(^_^;)、何回か、他の医療機関で、それぞれの痛みに応じた診察と検査を受けることは、目をつぶっていました(^_^;)。
お二人とも、たびたび、他科を受診されるものの...そして、他科の先生も辛抱強く、対症療法で応じてくださっていましたが...m(__)m
<あちこち、他の医師を受診しても、結局、その科の視点から、症状に見合った所見はないとされる。お薬をいただけることもあるけれども、本質的に良くならない。ですから、もういい加減、他の医師を受診するのは止めにしませんか!?>
<医療費の自己負担分を支払わなければなりませんし...遠くの医療機関を受診しては疲れてしまう。いいことが、何もないって言っていいじゃぁないですかぁ...? 医療費の”無駄遣い”にもなりますし...>
・・・舌痛だけの方は、そう告げたところ(コンフロンテーション=直面化、なぞと呼びます)以後、他の医師を受診することはなくなりましたが...
もうお一方は、諦めきれず...それだけ、症状がお辛いってことでしょうが...天ちゃんには内緒で受診され...
「やっぱり、(天ちゃん)先生の言うとおり、受診してもこれまでと同じでよくなりませんでした。」
・・・と苦笑いで報告くださることが、それでも何回か(!!)繰り返されました(^_^;)。
(しまいには...この患者さんには...<もうそろそろ、○○科を受診したくなる頃じゃぁありませんか~?>とか、意地悪を言ったりもしていました(^_^;)m(__)m。)
細かな点は端折って...結論を述べますと、お二人とも、うつ病の症状は回復し、いわゆる完全寛解(by DSM-IV-TR)に到達できましたが...
お一人は舌痛、もうお一人は舌痛とときたまの肛門痛は、一時よりは軽減したものの、実は、残念なことに、症状は持続しました(^_^;)(>_<)。
(つづく...)
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