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身体表現性障害 (7)

天ちゃん / 2009.05.11 13:17 / 推薦数 : 2

ちこ さんからいただいたコメントで始まった、このシリーズ(?)ですが...
  ↓          ↓           ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090415/_Re_____1#comments

> やはり、患者として一番知りたいのが治療法予後についてなので、天ちゃん先生の臨床経験もお聞かせ願えれば幸いです。(急ぎませんので)

 

治療法の概要についてこれまで述べてきましたので、今日は、もうひとつのちこ さんの関心、予後、についてご紹介しようと思います。

DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル 新訂版(医学書院)の解説の「経過」に触れた部分から抜粋引用し、以下にご紹介します。

 

身体表現性障害の下位診断ごとに触れます。

 

> 身体化障害

 慢性ではあるが変動する経過をとり、寛解することはまれである。・・・とだけ触れられています(>_<)。

 

> 鑑別不能型身体表現性障害

 個々の説明不能な身体愁訴の経過は、予測不能である。最終的に一般身体疾患または他の精神疾患と診断されることもしばしばある。

・・・とのことで、一般身体疾患や他の精神疾患と診断された場合は、それぞれの疾患の予後に準ずる...ことになるでしょう...。

 

> 転換性障害

 転換性症状のために入院している人の場合、ほとんどの症例では2週間以内に症状が消失する。再発が多く、1/5~1/4の人は1年以内に再発する。1回再発すると、将来また再発すると予測される。急性の発症、発症時にはっきりと同定できるストレス因子の存在、発症と治療開始の間の間隔(未治療期間)が短いこと、平均以上の知能などが、予後が良い要因である。

 

> 疼痛性障害

 急性の疼痛のほとんどは、比較的短期間のうちに解決する。本人による疼痛の認識、疼痛を抑えるための非生産的な努力をあきらめること、疼痛にかかわらず定期的に計画した活動(仕事など)に参加すること、疼痛減弱の度合い、共存する精神疾患の発見と治療、慢性疾患への心理的適応、疼痛がその人の生活様式を決定する要因にならないようにすることなどが回復に影響する要因である。

 

> 心気症

 経過は通常、症状の増大と縮小を伴い、慢性的だが、時には完全に回復することもある。

 

> 身体醜形障害

 しばしば、かなり持続的な経過をとり、症状のない期間はほとんどなく、症状の強さは時間とともに強まったり弱まったりすることがある。

 

> 特定不能の身体表現性障害

 予後に関する情報なし(^_^;)。

・・・以上です。

 

以上に引用した内容には、相当に”悲観的”なデータも示されていますが...引用した訳本の原著が刊行されたのは...すでに1994年であったことにご留意くださいマセm(__)m。

(こうした誰でも目にできる媒体には、ちゃんと最新の文献検索を行って、データをお示しすべきであることは十分承知の上ですが...その余裕がなく...(>_<)m(__)m)

 

天ちゃん自身の印象でも、以上に引用した”悲観的”かも知れないデータよりはずっと良いように感じます...(^^)v。

ただそれは、一臨床医の限られた経験に過ぎませんけれど...。

(まだつづく...かも?)

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