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今回は、いよいよ(やっと!?(^_^;))FSS の”治療編”とでも言えましょうか...


・・・以上は、前回の記事中で引用したのと同じ文献中の表を、天ちゃんが訳しました。
久々に...yocchann さんからコメントをいただきました<m(__)m>。
↓ ↓ ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090428/_Re_____#comments
> 息子が年来の片頭痛持ち・・・だと思っていましたが、ひどくなったため、先日検査して(脳波とかいろいろ)、なんてこたあない「心因性でしょう」ってことになりました。
> うーん。さもありなんと思い当たること多々。
> が、当の息子は、脳神経科の医師から心因性かもしれないが。。。というアプローチで、あっさり納得、軽快してしまいました。
> 慢性症状にお悩みの方は、本当に大変だと思います。
うちのは、そんな状態とは違う軽微な例だと思いますので、まったく役に立たないエピソードでしょう。
> 患者の皆様には、なんらかの良い治療があることを祈ってやみません。
「役に立たない」なんて...どうして、どうして! 適切なコメントをありがとうございました(^^)v。
上記、マネジメントのステップで言えば...まさに、yocchann さんの息子さんの主治医である脳神経科医は、適切なアセスメント後...ステップ1aで対応され...
そして、息子さんは軽快されて...ステップ2以降に進まずに済んだ。
・・・と言うことですネ(^^)v。
さて...そもそもご質問くださった、ちこ さんの場合ですが...
↓ ↓ ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090415/_Re_____1#comments
> 私自身は、心理的危機(通院先が決まらず、たらいまわしにされていた)が一段落している今、抗うつ剤の増量効果もあいまってか、痛みが出ない状態がしばらく続いています。
> 今診ていただいている診療所でも、心理的負担が軽減すれば治まるのではないか・・との見方で、引き続き抗うつ剤の服用を指示されてます。
・・・とのことでした。
ちこ さんの場合、アセスメントの...
単一のFSS を明らかに超えた身体症状や精神症状なのか?
・・・YES!
・・・ということなのでしょう。
すでに、ステップ3ということでしょうから...「抗うつ剤の増量」という”妥当な”対策が講じられ...非特異的な胸痛もマネジメントされた。
・・・とまとめることができそうですね(!?)。
(つづく...)
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(...続き)
↑ ↑
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090424/_Re_____
> ちこ さんからいただいたご質問について、ごくごく簡単、大雑把に作業してみた結果をご紹介しつつ...
・・・医学文献検索サイトで...身体表現性障害 Somatoform Disorders と...ここが検索時のミソ、かも知れませんが...guidelineを検索語として文献検索してみました。(日本語文献検索サイトでは検索していません、悪しからず。)
やはり、身体表現性障害に関する、エビデンス・ベースの診療ガイドラインは、英文レベルでも現時点でない、ようですm(__)m。
(どうしてそういう事態なのか、には理由がありますが...それについては、続報でm(__)m。)
ちこ さんのご質問に最も応えてくれそうな文献として、以下をご紹介します。
Henningsen P, Zipfel S, Herzog W. Management of functional somatic syndromes. Lancet. 2007 Mar 17;369(9565):946-55.http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17368156?ordinalpos=7&itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_DefaultReportPanel.Pubmed_RVDocSum
この論文は機能性身体化症候群(FSS)を扱っています。
FSS とは、妥当な精査を行っても、患者が訴える身体症状をうまく説明し得る所見がない状態のことです。
具体的には...過敏性腸症候群(5論文)、慢性疲労症候群(5論文)、繊維筋痛症(5論文)、...非特異的な胸痛(4論文)、...など29の単一のFSS、2001年以降の70論文以上の研究報告をレビュー(概説)してくれています。
非特異的な胸痛というのが、ちこ さんの場合にあてはまるのでしょう...(?)。

この図(↑)は、この論文に掲載されていた病因・病態について著者らが作成した図を、天ちゃんが翻訳作成してみました(^^)v。
(こなれていない訳語もありますが、ご勘弁を~m(__)m。)
よく出来ていますネェ(^^)v。
こうして”見える化”してもらえると、患者さんのFSS をより包括的にとらえ、理解することができますし...バランスの取れた対策が立てられそうですネ。
目の前のお一人おひとりの患者さんの場合、それぞれのボックスの中身がどうなっているのか?
それぞれのボックスが、その患者さんの身体症状形成と維持に、どのように影響してつながっているのか?
そうしたアセスメントを行うことで、よりバランスのとれた、適切な対応ができそうです。
続いてこの論文では、12個のFSS について、エビデンス・テーブルを掲載してくれています。
以前、どなたかから慢性疲労症候群についてご質問をいただいたことがありましたので、それを例にしますと...
薬物療法
非中枢性のもの・・・免疫グロブリン+、インターフェロン-、コルチコステロイド-
中枢性のもの・・・抗うつ薬+
非薬物療法
心理療法・積極的行動療法・・・CBT+++、有酸素運動+++
受動的な理学療法・・・該当なし
その他
該当なし
・・・といった具合に表にして示されています。
(注:CBT・・・認知行動療法。12個の単一のFSS のほとんどでCBTの有効性が高いことが、ここでも(!)示されています(^^)v。)
ちこ さんの非特異的な胸痛では...
非薬物療法の心理療法・積極的行動療法の...心理的介入++
・・・(だけ)が有効な治療としてデータがある、とされています。
ではその「心理的介入」の具体的な中身は・・・?
・・・となると、引用文献として上げられている以下の2文献(↓)に当たらなければなりませヌ(^_^;)。
74 Looper KJ, Kirmayer LJ. Behavioral medicine approaches to somatoform disorders. J Consult Clin Psychol 2002; 70: 810–27.
92 Kisely S, Campbell LA, Skerritt P. Psychological interventions for symptomatic management of non-specific chest pain in patients with normal coronary anatomy. Cochrane Database Syst Rev 2005; 1: CD004101.
(ちこ さんへ。今回は、これら2文献(↑)の内容をご紹介することは致しませんm(__)m。92番の文献は、有名なコクラン・データベース中のものですネ。必要な場合、主治医にご相談するなどなさって、お取り寄せいただくなど、なさってくださいマセ~m(__)m。)
(つづく...)
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