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< 身体表現性障害 Re: ちこ さんへ | メイン | 操作的診断基準とEBM (9) >

操作的診断基準とEBM (8)

天ちゃん / 2009.04.16 21:37 / 推薦数 : 2

もしかすると...T先生は、マニュアル医療ではなく...臨床医として技量を磨き、ハウツー式でない、もっと患者さんの奥深い(?)心の襞...琴線に触れあうような医療を提供したいのかも知れません...(?)。

あるいは、T先生独自の、画期的な治療(?)か独自の治療体系を、患者さんに提供したい、ってことかも知れません...(?)。

あるいは、T先生が、患者さんとともに、試行錯誤、悪戦苦闘して、”治療した”という実感が欲しいのかも知れません(?)。

 

T先生はまた...

「結局、患者さんが治ればいいじゃないですか。」

・・・というのが口癖、みたいです(^_^;)。

 

そう! その通り!

患者さんのかかえるご病気が、良くなれば、もちろん、そのプロセスはどうでもいい、という極論(?)は、天ちゃんも認めたいと思います。

でも、”治る”って...あるいは、そうですね、T先生が、独自の”T先生らしい”、あるいは”T先生しかできない”治療で患者さんを”治した”としましょう。

その時に、ではどうやって、”治った”というのを、他者・・・患者さんご本人でも、そのご家族でも、外来の看護師でも、他の医師でも・・・だれでもいい他者に、どんな方法で示せるでしょうか?

”治った”というのを、そういう他者と共有するために必要な物差しが要ると思います。

その共通の物差しを提供してくれるのが...たとえば、操作的診断基準、です(^_^;)。

 

”治った”の判定について、一番その物差しが完備(?)されているのが、うつ病ですので...うつ病を例に、解説します。

うつ病の”治った”というのに、2つある、ということを過去に記事にしました。
  ↓           ↓           ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060915/1

この記事中の()、表の左側に...「操作的診断基準」と書いていました(^^)v。

うつ病の診断基準症状が2つ以下・・・・寛解

同上が合計8週間、したがって寛解時点から6週間続いたら・・・回復

・・・これが、Frank 1991らによる 2つの”治った”、の定義です。

ただしその後、再燃or再発のリスクを回避することが強調され...回復までの期間は、より長く設定されるようになってきたことも、過去に記事にして紹介しました。(その記事が探し出せません(^_^;)。)

(ま、回復しても、”再発予防療法”or”維持療法”の期間をちゃんと置けばよいワケですが...(^^)v。)

 

このように、操作的診断基準という共通の物差しをもって初めて、共通の”治った”を共有することができるのです(^^)v。

ですから...患者さんが”治った”かどうかを、こうした操作的定義に照らし、回復したのかどうかを、T先生は最低示す必要があると思います。

 

ちなみに...天ちゃんは、

皮膚の傷にたとえて(皮膚も脳も同じ外胚葉由来組織ですので...)

寛解・・・出血がおさまって新鮮なカサブタがやっとできひとりでには出血していない状態

でも、どっかにぶつけるか引っ掻くかすると...容易に再出血(再燃)してしまう状態。

ついでに、この頃って、傷のところが妙にかゆくなったりしませんか?

それって、”回復期の易怒性”や自律神経嵐、に相似していますネェ...(?)

回復・・・ぶつけたり引っ掻いたりせずにしておくと、カサブタがひとりでに落ちて、傷痕は残っているかも知れないけれど、もうひとりでには出血しない状態

でも、大きめの力をかければ、他の傷を負わなかった皮膚に比べれば、また傷口が開いて出血(再発)してしまいやすい...再発準備性の残存している状態。

・・・といったたとえをよく使います(^^)v。

イメージしてもらいやすいようです。

 

蛇足ですが...今日の記事で紹介したような、操作的診断基準に当てはめる診断作業の段階で、精神科医の判断によるブレは起き得ます...(^_^;)。 

(そのズレをさらに小さくする手だてが、(半)構造化面接、です。)

NHKスペシャルで紹介されていた、画像診断技術の有効性と安全性と経済性が確立されれば、そうした精神科医による診断のズレを、もっと小さくすることが可能になるでしょう(^^)v。

それでも、その画像を読み解く判断力(判断基準)でブレが起き得ますので...ズレをゼロにはできないわけですが...(^_^;)。

(この蛇足の議論は、一般読者の方には、何を言いたいのか、何を言っているのか分かりにくい...かも?m(__)m 存分に読み飛ばしてください。)

 

★小児科医中原利郎先生を「支援する会」では最高裁に届ける署名に協力を求めていますm(__)m
  ↓           ↓          ↓
(1) http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090405/2
(2) http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090406/2

今日の夕方、所内で集まった署名用紙を、「支援する会」宛て郵送処理しました(^^)v。

集めてくれた、女房役の師長さん、アリガト!m(__)m

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