天ちゃん
Profile

ブログ内検索

カレンダー

<< 2009/03 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

新着コメント

新着トラックバック

アーカイブ

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

落ち穂拾い(^_^;)

天ちゃん / 2009.03.21 18:37 / 推薦数 : 3

”不況うつ”という記事が掲載されたとの読者からの指摘に触発されて...”不況うつ”をめぐる記事を続けているうちに...

「新型うつ病」というキーワードが、コメント欄にみられたことに触発されて...”○○うつ(病)”として、思うところを連載しています。

 

今日は、いくつか、”落ち穂拾い”です...

 

まずは、天ちゃんの担当する患者さんからも、たまぁ~にいただくご質問です。

「大うつ病というのがあるのなら、中うつ病とか小うつ病とかっていう病名もあるのですか?」

・・・(^_^;)。

もちろんこれは、DSM-IV-TR診断では、という断り書きが要りますけれど...

うつ病、ってのはありません。

でも、うつ病、ってのは...今後の研究のためのカテゴリーとして、マニュアルで言えば付録部分で、紹介されています。

DSM-IVの本体部分の、正式なカテゴリーとして含めるには、十分な情報がないと判断された。

けれども、研究者や臨床家に共通の言語として、このカテゴリーを付録で提供し、今後の研究に期待する...その成果によって、DSM-IVの本体部分のカテゴリーに入れるかどうか、今後検討していく、っていう位置づけです。

 

ついでに...うつ病とうつ病...

原語はそれぞれ、Major Depressive Disorder, Minor Depressive Disorder です。

天ちゃんも(?)、この、うつ病という表現に、初めて出くわした(!?)ときには、正直、かなり違和感がありました(>_<)。

今や全然違和感なし、ですから...慣れ、って恐い!?(^_^;)

うつ病って、メジャーなうつ病性障害、ということ。

メジャー vs マイナー...まず連想で浮かぶのは、メジャー・リーグ、マイナー・リーグ...「サムライ・ジャパン 第2ラウンド1位通過おめでとうございます(^^)v」...

次に、浮かぶのが...そう言えば最近弾くチャンスがないですけれど...ギター(に限りませんが(^_^;))コードの、メジャーマイナー...でした。

うつ病が、今後正式なカテゴリーに採用されることがあると困るかも知れませんが...Major Depressive Disorderは、単に、うつ病という翻訳名で良かったのではないかなぁ~と天ちゃんは思うのです。

メジャーなうつ病、正式なうつ病、典型的なうつ病、定型的なうつ病...とかいう訳語は...(?_?)、う~ん、ビミョー(^_^;)...。

うつ病と、うつ病の前にが冠せられたことで、このところ連載してきたような○○うつ(病)というのも出回りやすくなったのではないだろうか...なぞと、フト、思ったことがありましたので(^^)v。

天ちゃんも、時々、翻訳仕事をすることがありますけれど...横文字を縦文字にするだけ、と揶揄する人もいますが、結構骨が折れるし、大事な仕事だと思います...。

マニュアルの翻訳に当たられた先生方も、いろいろと議論されて、最終的に、うつ病、という訳語に決定されたのでしょうネェ...。

 

ICD-10では...

> 要するに、気分変調症は、気分(感情)障害だけれどもうつ病ではない、というのがICD-10のポリシー(?)です。
  ↑       ↑       ↑
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090314/1

・・・と過去記事()で述べました。

同様、DSM-IV-TRでは...

> うつ病性障害

>  大うつ病性障害

>    単一エピソード

>    反復性

> 気分変調性障害

>     ▶該当すれば特定せよ:早発性、晩発性

>     ▶特定せよ:非定型(※)の特徴をともなうもの

> 特定不能のうつ病性障害

> ・・・となっています。
   ↑       ↑       ↑
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090316/2

・・・ということで、

要するに、気分変調性障害は、うつ病性障害だけれどもうつ病ではない、というのがDSM-IV-TRのポリシー(?)です。

・・・というよく似た結論になります(^^)v。

うつ病障害、ってぇのが、紛らわしいですけれど。

 

たびたび引用してきた記事ですが...(^_^;)

> 「新型」と呼ばれているのが「気分変調症」「非定型うつ病」に当たるのだという。

> それが数年前からようやく日本でも「DSM」を参考にする医師が増え、患者に伝わることによって、いきなり「新型」が大流行しているかのような錯覚をする人が増えたのではないか
  ↑        ↑        ↑
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090311/1

・・・という記載部分、ですが...

「新型」と書かれている所は、新型うつ病、という文脈ですから...。

すると、新型うつ病と呼ばれているのが「気分変調症」「非定型うつ病」に当たる・・・ということになります。

しかし!

当ブログですでに解説してきたとおり、ICD-10でもDSM-IV-TRでも、気分変調性障害は、気分障害やうつ病性障害ではあっても、(大)うつ病ではありませんでした。

また、非定型うつ病に至っては、ICD-10でもDSM-IV-TRでも、正式な診断名診断カテゴリーにはありませんでした。

まして、DSM-IV-TRマニュアルの解説をちゃんと...と言うか素直に読めば、非定型うつ病は、気分障害の非定型の特徴を伴うものという特異な臨床像を意味していない、と明記されていました。

 

以上を要するに、新型うつ病はない、というのがICD-10DSM-IV-TRにしたがった場合の結論である・・・ということになりますネェ~~(^^)v。

そうしてみると...ある男性患者さん、の以下のコメントが、実は大当たり~!なのかも知れません。
  ↓        ↓        ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090319/1#comments

> 不況うつとか○○うつ(病)と言うのは、“マスゴミ”か作り出した、新たな病気じゃないでしょうか?。(謎)

> 目新しい物や、大袈裟な報道をしないと注目されない。
つまり、広告料収入が入らない…。(笑)

> 疑った見方をすると「新しい病気」を作り出せば、製薬会社から広告料収入が見込めるとか?。(苦笑)

 

結局のところ...

> また、引っ越しうつ病、マリッジ・ブルー、などなど、世間に”○○うつ(病)”流行れども...あまり踊らされ(?)ないほうが良い、と天ちゃんは感じています(^^)v。

・・・ってところに落ち着けちゃうのが、いいのではないでしょうか。

人気ブログランキングへ

固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)