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”不況うつ”(3)

天ちゃん / 2009.02.27 21:18 / 推薦数 : 2

(...つづき) ← http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090226/1

 

前々回の記事で...次のようなことを書きました。
   ↓          ↓         ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090225/1

> けれども...これは、不況によるうつの増加を”証明”したことには全然なりませんねぇ~(>_<)
> 2005年→2007年→2008年と、いずれも増加傾向だったということですから。

 

実は、”わが国の場合”(それといくつかの先進国では)、失業率と自殺率の関連性がとてもつよい(正の相関係数が大きい)、ということは知られています。

(天ちゃん自身も、過去のデータを使って解析してみたこともあり、確認できます(^^)v。)

昨日の記事でも書きましたように...不況にピッタリくる英語がない、とのことでした...。

・・・ので、不況とうつ病発症やうつ病増悪との因果関係について、直接、解明しようとした研究を、(天ちゃんは)見たことがありません...(当然!?(^_^;))。

 

ただ、上()の失業率と自殺率、と言うように...不況→失業増加(→自殺率増加)、というように、不況とうつ病発症との関係を、間接的に証明したことになる、研究はいくつもあります(^^)v。

たとえば...と言うことで、以下のような)を、このたび天ちゃんは作成してみました。
Life events and onset of depression

データの出典は、Kendler et al, 1998 からで~す。

横軸の1~7の数字は、ある出来事...離婚/別居とか...経済的問題とかが発生した該当月を1、1カ月後を2...という意味です。

縦軸の数字は、相対リスク、と言って...たとえば、経済的問題に遭遇していない人にくらべて、うつ病に、その月にかかってしまうリスクが何倍か、を示しています。

横軸のところに、赤で横線を引いておきました。

このラインより上ほど、その月にうつ病を発症するリスクが大きい

このラインより下ほど、その月にうつ病を発症するリスクが小さい、つまり、うつ病にかかりにくい、ということを意味しています。

 

不況となれば...国によって、地域によって、あるいは人によって...リストラの憂き目にあったり(失職)、職業上の問題経済的問題をかかえやすくなるかも知れません。

下手をすれば(?)離婚せざるを得ないほどにまで、影響が及ぶ、ということもあり得るかも知れません(?)。

年越し派遣村の村民にならなければならなくなった人たちは、住居問題という出来事にも、遭遇したわけです。

国によっては、絶対にあり得ない事態、です...(>_<)。)

 

加えて、確かに、ある出来事に遭遇して間もない時期に、うつ病を発症しやすいのは当然としても、出来事によってはその悪影響は、半年以上にも及ぶ、ということをこの研究は解明しています。

また、興味深いのは(不謹慎かも知れませんが?)、出来事によって、悪影響の出方が微妙に違っている点です。

アメリカ型の、劇場から退場しつつある「じゅんちゃ~ん♪」改革が推進されてきたわが国ですから、この研究は、わが国に適応可能だろうと、天ちゃんは考えます。

だとすれば、わが国の不況時に発生しやすい出来事によって、確かに、わが国のうつ病を抱える国民が増えるであろう、と推論可能です(>_<)。

「不況によってうつが増える」・・・Q.E.D(?)

 

裏返せば!

国によって、地域によって、あるいは人によって、この研究のリスクファクターがうつ病発症のリスクにならない(かも知れない)、という点です。

ここを見逃してはならないと、天ちゃんは思います(・へ・)。

(つづく...)

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