天ちゃん
Profile

ブログ内検索

カレンダー

<< 2012/05 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

新着コメント

新着トラックバック

アーカイブ

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

< 元校長・副校長(教頭)先生たち 立ち上が... | メイン | ”不況うつ”(2) >

”不況うつ”(1)

天ちゃん / 2009.02.25 22:57 / 推薦数 : 3

少し前に、チョコさんから、大変”興味深い”ご質問いただきました(^^)v。
   ↓         ↓         ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090220/2#comments

> 色々な環境、事情の方がいらっしゃるかと思いますが、この不景気に対するメンタルな面に対して、天ちゃん先生なりのお考えを聞かせて頂ければ幸いです。

 

過去にも、2つのDepression、なぞという記事を書きましたので、何回かに分けて、このテーマで連載してみようと思い立ちました。(中川大臣の件は...(^_^;))
   ↓         ↓          ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20081030/2

 

ネットで検索しましたら...AERAに、この”不況うつ”の記事が掲載されたようですねぇ...。
   ↓         ↓         ↓
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090223-00000002-aera-soci

記事()によると...

> そんな中で、うつ病など心の病を抱える患者が訴える内容に変化が出始めている。いま特に多いのは「不況うつ」とも呼べそうな次の3つのタイプだ

> (1)ネガティブ思考
「やってもやっても成果が上がらない」「うまくいかないかもしれない」などと考える。

> (2)引きこもり
「自分は必要とされていない」「誰も助けてくれないだろう」などと自己否定して、自分の殻に閉じこもる。

> (3)燃え尽き
1人当たりの仕事量が増えてオーバーワークになり、体も心もくたびれる。

・・・とのことです(?(^_^;))。

これら3つの「訴える内容」のうち...(1)(2)は、うつ病の患者さんに共通に見られやすい、認知体制、です。

何も、不況とは関係なしで、割合よく見られます。

・・・と言うか、脳を酷使し、脳が疲れたら、そういうモノの見方・とらえ方、感じ方に、一般的になりがちだと思います。

(3)については、1980年代、”失われた10年”を経験する前の時代に、感情労働を求められる対人援助サービス職(保健・医療・福祉・介護・教育・保育etc.)で、”燃え尽き症候群”が多く見られる、として研究がいくつもなされました。

・・・ので、これも、不況時に特徴的な「訴えの内容」である、と単純に言えるとは思えません...。

 

以下()、記事一部引用の個所以外は...あくまで、臨床現場の印象として、不況によるうつの増加を指摘しています(いるに過ぎません)。

 

> 職場のうつの推移を示す数値がある。『社内うつ』(講談社)の著書がある小杉正太郎早稲田大学文学部教授は毎年、メーカー従業員らを対象にストレスカウンセリングを行っている。

> 関東地方にある自動車メーカーの工場で働く従業員約8000人を対象とした調査では、2005年度は全体の7・5%がうつ状態だったが、07年度は15・6%に倍増。リーマンショックをまたぐ08年度の調査(調査期間は08年6月~09年1月)では、集計中ながら20%に迫る勢いだという

> 小杉教授の調査やカウンセリングを受けるのは、製品開発部門の人が多い。大学院卒のいわば「頭脳集団」という意識が高い人も含まれるが、こうしたエリート層にも不況の波はのしかかっている。

これ()は、ある程度実証的なデータと言えます。

けれども...これは、不況によるうつの増加を”証明”したことには全然なりませんねぇ~(>_<)

2005年→2007年→2008年と、いずれも増加傾向だったということですから。

小杉先生達の調査で、「うつ状態」をどんな指標で測定してるか、詳しく知りませんが...

2005年時点で、うつ状態が7.5%という数字ですから、これはうつ病をスクリーニングしているデータでは、まずないでしょう。(数字が大きすぎると思います。)

・・・と難癖つける(?)のは、簡単なことです(^_^;)。

うつ状態は、うつ病の強いリスクファクターですから、うつ状態が不況によって増えたかも知れない、と言えるデータが出てくるかも知れません。

が、2005年→2007年は、通常、不況だったとは認識されていませんので、やはり、この調査年限の範囲で言えば、2005年からうつ状態が増加する何らかの要因があり、その要因による増加以上に、今回の不況が重なったことで、さらにうつ状態にある労働者が増えた、という分析結果が出されることは、あり得る、とは思います。(理屈っぽく、回りくどくてスイマセンm(__)m。)

 

では、こうした事態(?)に、どう立ち向かうのか?

AERAの記事では...

> こんな不況時代に効く、こころの処方箋はあるのだろうか?

> 前出の大野教授は、こうアドバイスする。
「心が疲れた時には感情的になりやすいのですが、そうした兆候に周りの人はなかなか気づかないもの。例えば、家庭で『そんな言い方はないだろう』『どうせ自分は』などという発言が増えてきたら、まずは耳を傾けてあげるとよいでしょう」
(3月2日号)

 

・・・(^_^;)。

何か、あまり科学的でない根拠を示して、”不況うつ”~ と煽っておいて...ツカミ、はうまいと思いますが...

対策としては、これは、どうもいただけませんねぇ~(>_<)(と率直に言って思います)。

(つづく...)

人気ブログランキングへ

固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)

トラックバック

この記事のトラックバック URL

http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090225/1/trackback

コメント

コメント一覧

小生は自己正当化型ADHDでもともと激しやすいのですが、最近こどもを泣かせるまで怒ることが多いと嫁にきつく叱られました。

そういえば最近この国の財政はあと10年もたないとか、そんなことばっかり読んで聴いて考えてばっかりいるからだろうかと.....
written by Paul Carpenter / 2009.02.26 08:45
Paul Carpenter先生、はじめまして。

>そういえば最近この国の財政はあと10年もたないとか、そんなことばっかり読んで聴いて考えてばっかりいるからだろうかと

嫌でも、情報は、耳から、目から入ってきますもんね。

身近な友人に、リストラになりそう、とか、仕事がなくて、毎月、10日は強制休暇、とか、リアルな情報も直接、メールとして入ってくるので、その度に、何とも言えない気分になります。

天ちゃん先生こんばんわ。

>ネットで検索しましたら...AERAに、この”不況うつ”の記事が掲載されたようですねぇ

そうです。まさにこの記事です。引用不可かと思って、記事を載せるのはやめておきました。

>何か、あまり科学的でない根拠を示して、”不況うつ”~ と煽っておいて...ツカミ、はうまいと思いますが...

分かるような、分からないような、そして、”不況うつ”と、これから、マスコミに、表現されてしまうことをも、危惧させておきつつ、肝心な結論は?!状態で、モヤモヤしています。

うつ状態、うつ病の人にとって、どうしても、引きづられてしまうようなこの話題。

飲み込まれそうな、この社会の空気。

その上、「不況うつだねー」と簡単に片付けられてしまうようになるのかなあなど、いらぬ心配で、不安になったりと、考えるだけでも憂鬱になってしまいます。

written by チョコ / 2009.02.26 18:44

コメントを書く

ニックネーム*
メールアドレス*
URL
内容*
※「利用規約」をお読みのうえ、適切な投稿をお願いします。