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この間いただいたコメントのいくつかに、まとめてお応えしておこうと思いました。
Paul Carpenter 先生、いつもコメントありがとうございますm(__)m。
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http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090219/1#comments
> こころの病気がある場合とない場合で、おなじような目に遭っても受け取るストレスの大きさ、感じるショックの大きさも変わってくるのではないかということも含めて。
はい(^^)v。
お察しのとおり、こころの病気がある場合、おなじような目に遭っても受け取るストレスの大きさ、感じるショックの大きさは変わってきます。
たとえば...
統合失調症を抱えたある患者さんは、他人が会話していることを、自分に関係づけてとらえがちになったりします。
あそこで話しているのは、自分のことである。
それも自分を馬鹿にしている、などと...
被害関係念慮~被害関係妄想、という精神医学用語で呼ばれる状態です。
念慮 と 妄想の違いは...確信度の違い、と言えばひょいでしょうか。
「・・・あそこで話しているのは自分のことを馬鹿にしている、ような気がする。」・・・念慮
「・・・(同上)馬鹿にしている、それは間違いない。」 そして修正が不可能・・・・妄想
・・・といった具合です。
この場合、他人が会話している、という場面に遭遇しても、何を会話しているか分からなければ(聞こえなければ)、通常は、自分とは関係のないこととして関心を払わないでしょう(?)。
他にも、こちらに視線を全く向けていない、とか...そもそも会話している人たちには自分は一度も会ったことがない、とか...他の情報も加味して、「自分とは関係ない」と処理しているのでしょうが。
うつ病性の悲観的思考パターンに陥ってしまわれている患者さんは、通常であれば”些細な事”とされるようなことではあっても、悲観的に意味付け・解釈してしまいがちです。
同様に...なな さんの場合、Paul Carpenter 先生が指摘されていた...
> 主治医に話したらそっけなく扱われた
モチロン、実際にそっけなく扱われた、のかも知れませんが...特にそう感じやすい、モノの見方・とらえ方、解釈のしやすさ・・・認知体制・・・に、なな さんがあったために、「特に」そう強く感じた、という可能性も、モチロン、あり得るとは思います。
きき さんも、いつもご質問、ありがとうございます(^^)v。
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http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090209/F23.3_Re___#comments
> 天ちゃん先生はF23.2の患者さんの薬はどうされてますか?やはり飲み続けた方がいいのでしょうか?
> 3年後止めてみて異変に気づいたらまた飲むというのは危険な賭けでしょうか?
実は...この間の記事(↓)には、あえて(?)引用しなかった情報が、ICD-10のマニュアルには書かれています、しかも儀当箇所の冒頭に!(^_^;)
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(1) http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090206/F23.2_Re_____1
(2) http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090209/F23.3_Re___
急性精神病性障害の分類にとって決定的な指針となるような体系的で臨床的な情報は、まだ得られていないし、それゆえその代用として用いざるをえない限定されたデータや臨床的慣例も、それぞれを明確に定義し、他を区別しうるような概念を提供していない。十分に検討された多軸診断システムは存在しない...
これは診断分類についての解説ですが...要は、よくわかっていない、ってことです...(^_^;)。
PubMedという英文医学文献検索サイトで、過去数年の関連しそうな文献を検索してみましたが...抄録(サマリーのことです)を読む限り、きき さんのご質問に対応しそうな文献は、発見できませんでした(>_<)。
ですから...専門家の意見、臨床経験から、述べることは許されるでしょう。
天ちゃんの云十年の精神科臨床経験でも、急性精神病性障害を経験した患者さんは、数えられるくらいしかいません。
(これは、DSMのマニュアルの「短期精神病性障害」の項でも・・・先進国での臨床場面ではめったにみられない、と明記されています(^_^;)。短期間で、精神病状態から回復してしまうので、精神科医がかかわるチャンスも少ないからだろうといった趣旨の補足説明もあります。)
能書き(?)が長くなりましたが...
たとえば、先日の記事で再発されてしまった患者さんを紹介しましたが...
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http://blog.m3.com/tenchanoffice/20090209/F23.3_Re___
その患者さんの場合、抗精神病薬を漸減して、統合失調症の場合よりも短期間で、服薬を終了していました。
天ちゃんの場合、このように、急性一過性精神病性障害(ICD-10)あるいは短期精神病性障害(DSM-IV)の場合、再発のサインと思われる症状、が同定でき、ご本人やご家族の理解と実際の対応の姿勢が積極的な場合、服薬は短期間で終了する方向で、治療計画を立ててきました。
ただ、この方針が”正解”なのかどうかは、まったくもって自信がありません。
幸い、再発して再受診された患者さんは今のところ一人だけですが、他の方で再発しても天ちゃんのところを再受診されていないかも知れませんし...(?)
・・・といつになく(?)大変、歯切れが悪いですが...精神医学(に限りませんが)では実は分からないことだらけ、というのも臨床医の実感としてあります(^_^;)。
だからこそ、日進月歩、でもありますけれど...
(まったくの蛇足ですが...この国の医療を含む社会保障費抑制政策は、こうしたまだ解明されていないテーマをていねいに追求する余裕を、私たち(?)から、そぎ落としてもいます。)
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