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きき さんから、ご主人について、久々にご質問をいただいていました。(お返事が遅くなりました<m(__)m>。)
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http://blog.m3.com/tenchanoffice/20081206/Re_______l#comments
> こんばんは。主人が復職リハビリを始めて2週間た経ちました。今のところ順調で午前だけ行って少しずつ丸一日行く日を増やしています。
> 新しい担当医は中堅位の方ですが話しやすく質問に丁寧に答えてくれるのでこの先生でいいかなという感じです。
> 転院初日に紹介状を机にど~んと広げて置かれていたので中身が丸見えでした。そしてそこに書かれた病名は『急性統合失調症様精神病性症状 F23.2』でした。
> 調べてもこの病名の情報がないのですがこの病気と統合失調症との違いはどのようなものなのでしょうか?どういった時にこの病名をつけるのかなど教えていただければありがたいです。
お問い合わせ、ありがとうございます。
天ちゃんがまず目を見張ったのは...
元主治医が、そこまで、キッチリ、操作的診断基準に則って診断を行ったことです(^^)v。
天ちゃんの手元にある、ICD-10日本語版(医学書院)の精神科部分の第1版第1刷の発行年は、1993年です。
この15年あまりで、これだけ、操作的診断基準が、わが国の精神科臨床現場に根付いた...感慨一塩(?)です。
隔世の感がある、とでも申しましょうか...
上記コメント(↑)のアンダーライン部分のような新しい主治医であれば、きき さん(か、ご主人)が、このF23.2について説明を求めれば、快く応じてくださいそうですね...(^^)v。
・・・この際、せっかくご質問をいただきましたので、読者のみなさんにも、精神科診断の概要(?)の一端について、その雰囲気(?)でも共有していただけたらと思って、少し小分けして記事にしたいと思います。
さて...たぶん、きき さんのお手元にも、医学書院の翻訳本はあるのかも知れませんが...
F23.2 というのは...
まず、国際疾病分類ICDという、精神疾患に限らず、あらゆる疾患を統計的に分類するために、WHOが開発した診断のためのガイドラインとコード表があります。
その昔、内科等の研修をしていたときには、診断名に、必ず、分厚いコード表の本から、コードを調べて、つけていたことを思い出します(^_^;)。
今はどうなっているのでしょうか??
この、第10版がICD-10で、そのFカテゴリーが、精神および行動の障害の、臨床記述と診断ガイドライン、兼、コード表になっています。
(この精神疾患部分だけ抜かれて、一冊の翻訳書として医学書院から出版されているワケです。白衣のポケットにならば携帯できるくらいの1冊です(^^)v。)
F0 から F9 まで用意されています。
たとえば...
F0 症状性を含む器質性精神障害
F1 精神作用物質による精神および行動の障害
そして、
F2 精神分裂病、分裂病型障害および妄想性障害
・・・・
といった具合です。
天ちゃんの手元にある翻訳書では、統合失調症の呼称は使用されていません(^_^;)。
大分類→中分類→小分類、という構造になっていまして...
F2 はさらに...
F20 精神分裂病
F21 分裂病型障害
F22 持続性妄想性障害
F23 急性一過性精神病性障害
・・・
F29 特定不能の悲器質性精神病性障害
・・・といった分類になっています。
この、F23 がさらに...
F23.0 分裂病性症状をともなわない急性多形性精神病性障害
F23.1 分裂病性症状をともなう急性多形性精神病性障害
F23.2 急性分裂病様精神病性障害
・・・
・・・というように分類されています(^_^;)。
やっと、きき さんのご主人が経験された心身の不調につけられた診断名がでてきました...(@_@;)。
まとめますと(?)...
F23.2 急性分裂病様精神病性障害 は...大分類ではF2 精神分裂病、分裂病型障害および妄想性障害 の、下位分類であるF23 急性一過性精神病性障害の、そのまた下位診断である。
きき さんのご質問の一部に直接お応えするとすれれば...統合失調症(精神分裂病)とは並列疾患で、似て非なる病気である、ということにでもなるでしょうか(?)。
(つづく...)
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