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今日のタイトル冒頭の 「神経衰弱」 は...トランプのゲームではありません(^_^;)。
ちょっと間抜け(?)なんですが...今日は、少し前にいただいていた、きき さんからのご質問にお応えしておこうと思います。
↓ ↓ ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20081123/1#comments
> 主人は発病までの2年ほど体を鍛える事にかなり熱中していて鍛えた日は興奮して寝れなかったり、疲れすぎていてあまり食べれなかったりしていました。
> それほどまでに限界まで全力で鍛えていると本人も言っていました。その上家事や子育てもよく手伝ってくれてあまり休むということをしない人で常に動き回っていた人でした。
> 私はこの無茶な鍛え方と日々の過労が原因ではないかなと思っているのですが肉体疲労から発病する事ってあるのでしょうか?(また質問ですみません。。。)
> 前の主治医からも今の主治医からも「ご主人にはエネルギーがあります」と言われました。その意味が私にはよく分からなかったのですが、好きなことをして発病したからなのかな?と解釈しました。一般に発病するとエネルギーがなくなるのですか?
ご質問は2つ、ですね(^^)v。
まず1つ目の...肉体疲労から発病する事ってあるのでしょうか?
これは、はい、です(^^)v(?)。
統合失調症シリーズの記事としてご紹介した記事のうちの、疾患モデルのまとめ、の一連の記事を、注意深く(?)お読みいただけば記載していました(^^)v。
↓ ↓ ↓
疾患モデルのまとめ http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070206/1
このうちの...たとえば、以下の記事中...
↓ ↓ ↓
ストレスについて http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070124/1
> ストレス減になる得る、環境には...
> 中枢神経以外の環境ということになりますので、自分の身体、家族、友人、知人、同僚、上司に始まって...近隣、地域、市区町村...国や地球環境...などなどが含まれます。
> また、その地域や職場や国の経済状態とか、職場の雇用制度といった、法や制度も、この際、環境に含めます。
・・・ということで、肉体疲労が、ストレス源に、なり得ます。
また...以下の記事中にも...
↓ ↓ ↓
脆弱性について http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070125/1
> たとえば、深酒をしたり(^^;、精神的にも身体的にもくたびれ果てていたり、寝不足ぎみだったりしているときには、頭の働きが誰だって悪くなっているなぁ~ってのを実感できますよね?
・・・とも記載しておきました。
それと...
これといった”原因”が明確には同定できない、とのことですネ。
これも、精神疾患(...に限りませんが)の発症”原因”を分析する際に、大事な点で、原因は「ひとつ」(...と感じられるような’出来事’)とは限らない、ってことです。
これは、以下の記事の情報からも、ご理解いただけるのではないでしょうか?
↓ ↓ ↓
大事な周囲の役割 http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070220/1
この記事中の...2つの図をご覧ください。
縦軸が、ストレス強度、です。
再発の閾値、っていうのがボックスで追記されていますが...これを、発症の閾値と読み変えていただけますか。
すると...日々、さまざまなストレス強度の中で、私たちは暮らしている・・・これが、図中の波のような線の意味、です。
この中には、それだけでは発症に至らない、あまり悪玉ストレス度の大きくない職場、家庭要因も含まれ...
そこに、きき さんのご主人の場合、肉体的疲労、というのが割合大きな...しかしそれでいて、それだけでは発症原因とは考えられない程度の...ストレス強度として合わさって...他にも発症のときに加わった原因があるかも知れませんが...そういう総合的な悪玉ストレスが発症の閾値を超えて、発症した。
・・・という風に理解できます...。
いかがでしょうか?(^_^;)
さて2つの質問。
一般に発病するとエネルギーがなくなるのですか?
・・・という点について、です。
この 「エネルギー」 というのが何を指しているのか、ですが...(^_^;)
心のエネルギーでしょうか?
体力のこと? 気力のこと? ...etc.(^_^;)
...そういう科学的にすぎること(?)は、この際に抜きにします(^_^;)。
(たとえば、心のエネルギー、を例に取り上げた場合...さてそのエネルギーは、物理学等で言うようなエネルギーのように測定可能だろうか?? と天ちゃんは真っ先に疑問が浮かびます。)
ごく大雑把に、精神疾患を発症した患者さんたちを、外から観察していますと...
たとえば、疲れやすい。
またたとえば、意欲が低下しているように見える。
元気がない(ように見える)。
(これは、躁うつ病をかかえる患者さんの躁状態には当てはまりませんネ(^_^;))
喜怒哀楽の感情の動きに乏しい(ように見える。)
・・・etc.etc. (※)
こうした有様を総称して、神経が疲れて、衰弱してしまっているようだ。
・・・ということで、神経衰弱状態、と呼ぶことがあります。
うつ病にかかると、再びうつ病にかかりやすくなる(再発しやすくなる)というエビデンスが集積されつつあります。
うつ病にかかることで、再発に対する脆弱性が高まる、と言い換えても結構です。
統合失調症については、「生活のしづらさ」をまとめられた、台弘先生が、履歴現象、と名付けました。
↓ ↓ ↓
生活のしづらさ http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070918/2
これら、再発脆弱性の亢進、履歴現象、といった状態にあれば...不用意に悪玉ストレスをこうむらないように、悪玉ストレスをスルーするとか、環境からのストレッサーから(悪玉)ストレスを拾わないように...
おとなしく(?)、静かに(?)、暮らす。
・・・そういう対処の仕方があり得ます。
前記した(※)のような。
...いずれにしても、そうした諸事情から、いかにも神経が衰弱したように見える患者さんが多い、という精神科医の臨床経験があります。
神経衰弱状態とは、一見、エネルギッシュでない様を言っているとも理解できますから...
そういう主治医も経験されてきた患者さんの平均値に比べて、きき さんのご主人には、エネルギーがあるように感じられる。
・・・ということで、そのように(↑)コメントされたのだろうと推察します。
ところで。
トランプの神経衰弱も、長時間プレイすると、神経が疲れますよね(?)
それは、ワーキング・メモリーを酷使するからだろうと思います。
前頭葉が疲れるんでしょうねぇ~~(?)
確かに、天ちゃんが入院中に接した患者さんの多くは、神経衰弱は苦手だったように思います(^_^;)。
(逆に、トランプ、マージャン、囲碁、将棋などをしていて~精神科以外のスタッフからは「精神科は遊んでいて仕事にあんるんだからいいわよねぇ~」とか、よく揶揄されましたが(^_^;)。そういう「遊び」によって、症状や障がいの回復の程度をかなりよく評価することができます。)
(真剣に遊んでいたことも、無かったと言えばウソになりますが...(^_^;))
(しかし、日々生きて暮らすには、遊びも仕事...という側面があると思います(・へ・)。)
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