| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
昨日の話題に続くテーマで...
1998年に、わが国自殺者数が”急増”し、年間3万人の大台を超え、それが過去連続10年間続いている...
...とまぁ、そういうちょっと大仰な(?)コメントを見たりしたものです(>_<)。
この図(↑)のとおり...確かに、そうですね(^_^;)~全体のものは折れ線グラフで、スケールは右です。
1990年代初頭の「バブル経済」の崩壊後、わが国に経済は「失われた10年」と称されることのある、経済の停滞をくくぎりぬけてきた...
...ということも、少し過去には(?)よく目にするコメントでした。
そして...
その「失われた10年」の間に、企業は、輸出主導型経済から...多国籍企業型経済へと大きな構造転換を果たし...
雇用の側面では、ジョブレス・リカバリーとも称された...その昔、アメリカ型景気回復策をはかった、というのは経済アナリストのコメントです。
1998年当時を翌年に振り返った、労働白書の巻頭言by堺屋太一経企長官の文章から引用しますと...
「1998年度の日本経済は、極めて厳しい不況を経験し、ある時期には危機的な様相さえ」呈していた。「1997年初期を頂点として景気は下降局面に入ったが、景気の拡大が続くと信じて行った財政構造改革」が、「極めて時期の悪いものとなってしまった」。各方面に現れたさまざまなほころびの第一が、金融機関の巨額の不良債権と、金融機関の認識が「至って微温的」だったため、その処理が一向に進まなかったことだった。1998年6月に、政府は、金融監督庁を新設し、厳格な検査・監督に乗り出した。金融機関は自己資本比率の改善を目指して総資本の圧縮のため、貸し出し総額の縮小に努めた。それが、いわゆる貸し渋りを産み、1998年春から秋にいたる期間の日本経済は、「経済の心不全状態」に陥っていたのである。経済の血液である資金を循環させる、いわば心臓が、金融機関だからである。
また、1998年は同時に、3つの神話・・・「土地神話(土地の値段は決して下がらない)」「消費神話(不況になっても消費需要だけは減少することがない)」「完全雇用神話(日本の企業経営は集団主義、全従業員が終身雇用を前提として仲間意識で結ばれているから、大規模な従業員解雇などありえない)」を、喪失した年だったとも分析しています。
つまり、高度経済成長とバブル経済下の社会経済システムと価値観とは、もはや通用しない事態に見舞われた...というワケです(>_<)。
喪失は、うつ病(Depression)のリスクファクターです。
ですから、1998年は、景気後退(Depression)と国民的うつという、2つのデプレッションに見舞われた年だったと言えるでしょう。
さらに、当時の堺屋太一長官が指摘した、春から秋にかけての「経済の心不全」状態の時期に一致して...1998年は通年的に各月の自殺者数が前後年より多かったのですが、この年の春から秋の時期の各月の自殺者数が前後数年の平均より目立って増えていました(>_<)。
このように、経済状態と自殺者数とはリンクする...というのは今や常識(?)かも知れません。
先日、NHKラジオ第一の解説者も、そういうコメントをしていました。
失業率と自殺率との相関が割合高いこともよく知られているでしょう。
ところが!
天ちゃんの知る限り、スウェーデンとドイツは、そういう相関がまったく見られません。
...ということは、やはり、その国、この国の社会システムの在り方、の違いで、失業(率)と自殺(率)とがリンクしやすいかどうかが決められる、という分析も可能でしょう(?)。
他にも、中国では、女性の自殺者数(率)が高く、ほとんどの先進諸国で男性の方が高いのと、真逆の状況も、やはり社会的要因によって、自殺(率)が規定されている側面が相当大きいかも? ってことをうかがわせます。
(都市と農村との格差が大きく、特に地方の女性の、特に若い世代の経済的状況や労働状況がひどいことと大いに関係がありそうと、天ちゃんはにらんでいます。)
ところで...上記、ジョブレス・リカバリーとは、雇用が増えない、雇用を増やさない景気回復のことです。
多国籍企業化すれば、なるほど、国内の雇用は増えないワケです。
このブログの過去記事でも書きましたが...、雇用の側面では、『新時代の「日本的」経営』(旧日経連)といった文書が象徴したように...
労働者を、3階層に区分けする。
長期蓄積能力活用型グループ・・・いわゆる正規雇用者で雇用が保障される
高度専門能力活用型・・・SEさんを筆頭に有期雇用等の非正規雇用を中心とする
雇用柔軟型・・・いわゆるパート・アルバイター
そして、年功序列賃金制度から、成果・業績評価中心の賃金制度へと転換し...雇用を”流動化”・”柔軟化”する...
そんなことが『新時代の「日本的」経営』には書かれていました。
↓ ↓ ↓
http://www.h5.dion.ne.jp/~hpray/siryou/shakaikeizai/nikkeiren21.htm
(このIT時代に、原文がネット上で閲覧できないのは、そういう事情があるのでしょう...?)
(ついでに、某学会のレポートもなぜか!閲覧できなくなっていることに気付きました<m(__)m>←http://blog.m3.com/tenchanoffice/20081024/1)
このレポートの内容に一致して...いわゆる労働法制も、非正規化、雇用の流動化・不安定化を促進するものが整えられてきたわけです(>_<)。
↓ ↓ ↓
労働法制改悪の経過 http://blog.m3.com/tenchanoffice/20071110/1
使い古されて手垢にまみれた(?(^_^;))フレーズ...
「歴史は繰り返す」 とは、決してならないように、私たち一人ひとりが自身の身を守ることはモチロン、身を守りやすくする環境...社会整備にも、できるところからみんなで手だし口出しをして行きましょう...(!?)
蛇足ですが...という天ちゃんのコメントは、社会精神医学の領域に分類されるものでしょう...。
つまり、今日のコメントも、街中の第一線の診療所長のもの、精神科臨床医のスタンスからのコメント、だということ(・へ・)。
人気ブログランキングへ固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)