天ちゃん
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< Re: ききさんへ | メイン | 陰性症状とうつ状態の見分けは難しい >

Re: ききさんへ(2)です...(^^)v
  ↓      ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20080901/2

 

> きき さんのご主人が抱えられた精神疾患は、精神病症状を伴う双極性感情障害、と
> 天ちゃんなら診断しそうな気がします(^_^;)。

> それは...

それは、天ちゃんが精神科医として研修中の云十年前にさかのぼります...

スワ! 統合失調症支離滅裂言葉のサラダか!

...という入院中の男性患者さんが示した症状に出くわしたことがあります。

師匠に面接していただいたのですが...「天ちゃん、この患者さんに見られる症状名は何かね?」

<...連合弛緩? 言葉のサラダ...??>

「(師匠...ニヤリ)観念奔逸じゃぁないだろうか...」

<...(?_?)> (^_^;)

 

どうやって見分けるのか...当然質問し...当時はナットクしたのを覚えていますが...内容を再現できません(^_^;)。 

・・・注・・・

連合弛緩については、コチラhttp://blog.m3.com/tenchanoffice/20070113/1

観念奔逸について、コチラhttp://blog.m3.com/tenchanoffice/20061016/2
--躁うつ病の診断基準症状の「一般的な症状」の第6項です。

 

現在の天ちゃんなりに解説を試みましょう。

連合弛緩は、言葉と言葉の意味のつながり(連合)がゆるくなり...その程度が強まると、言葉と言葉のつながりが全くコチラがつかめなくなってしまう、それを支離滅裂と言う...。

言葉のサラダは、言葉≒単語と言葉≒単語とが、まるでサラダに盛られたように、ゴチャゴチャっと意味のつながりなく並べたてられたカンジ...です(^_^;)。

 

上記ページ()で、具体的に言葉の内容だけですが、記載していたものを再掲()します。

スケボーの板とか買わないかぁ...とか、
 将来、カゲが見えてくるんですよぉ(笑)。
  向こうの人はそ知らぬ顔でぇ、何か言って来る...。
   趣味ゲームで...以前にもお話したと思いますけどぉ。
    逆に狙われていると自分が思い込んで...聞こえてくるんじゃないか?
     近所の子どもがカゲで...ゲームくれないか? とか...。
      ブッ○オフっって知ってます?
       ゲームボーイも価格オフ買っちゃったんですが...云々...。

 

たとえば以上のような会話内容が...

スケボー 板 買わなきゃ カゲ 見える 向こう 人 知らん顔 何! 言ってくる 趣味 ゲーム 前にも 逆 うん逆だ 狙われている 思い込んでいる ...云々

とこんな風な単語を、パッパッと早口でしゃべったら...言葉のサラダみたいです...(?(^_^;)。

 

ところがこれを...スケボーを購入した場面や状況について注意や関心が集中したと思ったら、さきほど廊下ですれ違った人の様子に意識が移ってしまい...

と思いきや、電源を切り忘れたテレビゲームのことが気になってしまった...云々

...というように、頭の中が忙しく、一遍にアレもコレと注意と関心の対象が目まぐるしく入れ替わる、頭の回転が速くなった状態ゆえに起きているとすれば、

>  6.いくつもの考えが競い合ってわいてくるような感じがありましたか?

躁うつ病躁病のときによく見られる、観念奔逸と...

> 5.切れ目なくしゃべりすぎたり、周りの人が分かりづらいほど早口で話しましたか?

この、多弁とがミックスして、連合弛緩というよりも、上記言葉のサラダともとれる症状を呈するに至ったのだ。

...とも考えられるでしょう...(?(^_^;)か。

それに加え、患者さんとコチラの関係性とでも言いましょうか...情動調律とでも言いましょうか...

云十年前の、その結局躁うつ病という退院時診断になりその後の経過も躁うつ病との診断に合致することを確認できた、男性患者さんの場合、コチラが質問すると、ナントカそれに応答しようとしている様子が、コチラに感じ取れましたし...

立ったり座ったりと落ち着きませんが、決して、そんなには広くなかった診察室を出ていこうとはしませんでしたし...

入室時に、師匠がすすめたソファの前で、立ったり座ったり落ち着かなくされているだけで、そのソファの存在が師匠から座るようにすすめられた対象・存在としての意味を保ったまま、診察の間中あり続けました。

 

ところが、統合失調症の患者さんに見られる、言葉のサラダ状況(?)となると...コチラの存在にまるで患者さんが気付けていないような...見えない壁があって、と言いますか...まるでガラス1枚を隔てて、患者さんが言葉のサラダしている(?)っていうか...典型的には、そんなカンジにコチラが感じることが多いように思います。

 

一見したところ、言葉のサラダ、のような言動なんですが、その言動の内容というよりも...それらの言葉の発せられ方、言動の形式が大きく違う。

...とでも説明できるでしょうか...(?)。

(つづく...)

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コメント

コメント一覧

本当に天ちゃん先生には感謝です。こんなに丁寧に答えていただいて感激です!!!
確かに主人もうろうろしたりしてましたが、私が行くと私の存在には気づいていた様子です。診察中はじっと座ってました。やることが決まっていないとじっとその場にいられないって感じです。
一番ひどかった言葉のサラダ状態の時は30秒ほどで、まさに壁一枚あったような感じで微動だにせず一点を見つめて「うざい、うざい、うざい、うざい、KY、KY、KY、KY、K、K、K、K、Y、Y、Y、Y」などとかろうじてこちらが聞き取れるかなりの早口でしゃべってました。
この30秒ほど以外はひたすら相手に向かってしゃべっていている感じで、単語単位ではなく、「ちがうんだよ」などの会話でした。
診断は表情、態度、行動を元にするのですね。
表情は多弁状態から入院後おちつくまでは非常に豊かでしたが落ち着くにつれ無表情になり今は柔らかさがもどってきています。病気だと知らない人が見たらわからない位まで自然になりましたが以前に比べるとやはり堅いです。
いまいち何を考えているのか分からない印象も受けます。会話しているんだけど感情が感じられないというか壁一枚はさんだような感じがあります。
これは薬のせいもあるのですかね。
もし統合失調症ではなく躁鬱病だとすると今のままの薬でいいのでしょうか?

written by きき / 2008.09.09 22:40
きき さんへ。
さきほど、ブログ本文でお応えしておきました。
written by 天ちゃん / 2008.09.12 22:51

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