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(...つづき)
前回の記事 ⇒ http://blog.m3.com/tenchanoffice/20080826/1
...そこで、天ちゃんはどうしているかと言いますと...(これを先に書けと聞こえてきそうですが...(^_^;))
まず、うつ病、躁病、それらの混合状態を満たすのかどうか、つまり気分(感情)障害の診断基準を満たすのかどうか、をまず診断します。
その後で、統合失調症に特徴的な症状を経験しているのか、経験したことがあるのかを確かめます。
(なければ、単なる(?)気分(感情)障害。)
これら特徴的な症状が、うつ病、躁病、それらの混合状態のときにだけ見られた場合、精神病性の特徴をもつ気分(感情)障害、と判断します。
次に、これらの特徴的な症状が、気分(感情)障害の診断を満たさないときに見られたかどうか、かつ、2週間以上みられたかどうか確かめます。
みられた場合...
特徴的な症状と気分(感情)障害との持続期間を図に重ねて書いて...気分(感情)障害の持続期間が全経過期間の中で短くはない...いかにも両方が同時に見られる場合、失調感情障害と診断し...
気分(感情)障害が短かかったり(一応10%以下)、気分感情障害が見られなかった場合、統合失調症と診断するようにしています。
以上のように自信を持って診断できない場合は...特定不能の精神病性障害とか、特定不能のうつ病性障害とか、特定不能の双極性障害とか...ととりあえず暫定的に診断しておくことになります(^_^;)。
...ICD-10やDSMといった操作的診断基準が普及する前は、非定型精神病、という便利な(?)診断名があったのですが...(^_^;)。
そういえば最近...
強迫性障害の診断で長らくフォローしていた女性の患者さんで、躁うつ病の診断基準を満たすようになって、ある程度の期間を過ごしたら...幻聴ならびに自生思考を報告してくださるようになり...陰性症状と診断してよいものか、うつ病の診断基準症状のいずれかとしてよいものか、実はハテナ?ですが...(^_^;)、うつ病や躁病や混合状態を満たさない状態で2週間以上それらの症状が持続するようになった患者さんがおられます。
(幻聴、自生思考、陰性症状などは、統合失調症シリーズ(?)をご参照くださいm(__)m → http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070710/3)
現時点では、失調感情障害、と診断を変更して治療継続しています(^_^;)。
ところが...この幻聴や自生思考が今後も続き、気分(感情)障害を満たさない期間が長くなればなるほど...いつか統合失調症と診断変更しないといけない時期がやがて来るのかも知れません...(なぞと、患者さん本人とお話していたりします(^_^;))。
統合失調症の周辺、と言いますか...応用編と言いますか...かなり専門的に過ぎる議論でしたm(__)m。
(きき さんの2つのご質問をめぐる記事は、これにて一旦、一区切りといたします。)
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