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< 10分間の「黙祷」...m(__)m | メイン | [総括?] ウェブ・ドクターの経験 >
唐突ですが(^_^;)、さる事情で、わがブログ記事を読み返してみて、大事な点を書き落としていたことに気づきました。
今日は、うつ病の病初期および回復期の易怒性(エキドセイ)について、補足記事を書きます。
なお、躁うつ病の躁の基本症状の一つに、この易怒性は挙げらています。
↓ ↓ ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20061016/2
躁うつ病のうつ病相の初期・回復期にも、易怒性は見られます。
以前にもどこかで書きましたが(?)、躁うつ病のうつ病(相)もうつ病のうつ病相(?(^_^;)も基本的に同じ、とご理解いただいてOKです。
違うのは、うつ状態にある期間が、躁うつ病では比較して短い、ということと...
同じ(?)うつ状態でも、薬物療法の方針が全然違う、って点です。
↓ ↓ ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20080711/_2008_4_1
(生活上の指針も全然違います、念のため。)

以前にも掲載した図(↑)を再掲しました。
↑ ↑ ↑
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060919/1
うつ病の1回のエピソードの全体の経過を示した図(↑)でした。
さて、補足したいと思ったのは...
この経過図の、①と⑥、の時期に、イライラしやすく、些細なことで怒りっぽくなることが(普通に?)ある、って点で~す。
ぜひ補足しなきゃって思ったのは...患者さんも周囲も、「丸で人(自分)が変わっちゃったみたい」な状態になるので...
なんで!? なんで?? なんで(?_?)(@_@)!???
...ってアタフタしやすいから、です。
周囲(多くがご家族)もご本人も、いったいぜんたいどうしたらいいのぉ~!!? いつまで続くのぉ~?? ってことになりがちだからです。
病初期の易怒性、は...
「丸で人(性格)が変わったように怒りっぽくなる」という、自殺のサインに挙げられたりしてもいます。
どうしたらいいのか? いつまで続くのか?? 一生続くのか!??? ...と、ご本人の主観的にも大変キツク、絶望に通じやすいので、厄介(?)です。
適切な対応をすれば、大丈夫です。
適切な対応とは...
まず、図(↑)にも示したとおり...一時的に経験する、意外によく見られる現象=症状、であることを知る(説明する)ことです(^_^;)。
次に、薬物療法によってある程度コントロール可能です。
(うつ病の場合は)大抵...、気分感情安定薬を抗うつ薬に追加することで対応可能です(^^)v。
過去の記事をご参照ください...
↓ ↓ ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060925/1
この記事(↑)中に掲載した「薬物療法のアルゴリズム」をよく見ていただけば気づくと思いますが...(?)
気分感情安定薬の、炭酸リチウムを追加すれば、ナント! 抗うつ薬の効果が増強されるってぇ寸法です。
よくできていますでしょ!??
躁うつ病のうつ病相の場合は...「原則抗うつ薬を用いない」でしたから...種々対応策はあると思いますが...天ちゃんは、まず気分感情安定薬の血中濃度を測定してみて、有効血中濃度内で十分な濃度が確保されていなければ、その気分感情安定薬を増量します。
検査の結果、十分量の血中濃度になっていることが判明した場合、気分感情安定作用をもつ新規抗精神病薬を追加することが多いです。
(この部分は、専門家の経験(意見)という、「エビデンス・レベル」だと思います(^_^;。)
(不安焦燥、をターゲットに、抗不安薬を「もう一押し」追加するという対処をされている臨床家もおられるかも知れません(?)。)
最後に...
回復期の⑥に、このイライラと怒りっぽくなることを、天ちゃんは、水をお湯にかけた状態にたとえることが多いです。
冷たい水が(上の図(↑)の底)、熱せられて、徐々にブクブクと泡が立ち煮立ってきた状態、にたとえています。
心のエネルギーが蓄えられてきて...いよいよ回復する(躁うつ病の場合下手をすると(?)躁転してしまう(^_^;)寸前の...十分沸騰する前の、あのカンジ、です。
以上、病初期および回復期は...落ちくぼむ(@病初期)にせよ、持ち上がる(@回復期)にせよ、さまざまな心身状態が、個々ばらばらに、つまり、あるものは落ちくぼみながら、あるものは持ち上がっているような、大変、動的な、あるいは不安定な時期。
そう...ちょうど、「自律神経嵐」の時期に、相当してもいます。
↓ ↓ ↓
うつ病の場合 http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060927/1
躁うつ病の場合 http://blog.m3.com/tenchanoffice/20061101/1
うつ病、躁うつ病の治療の、案外キモだったりします...(?)。
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コメント
コメント一覧
~躁うつ18年生より~
ブログ本文(↓)で活用させていただきましたm(__)m。
読みの出典について、ご教示くださいm(__)m。
易怒性をイドセイと読みたい理由ですが、【易】という漢語の音(オン)が二系統あって意味が違うから、ということになります。
【易】は、[イ]とも[エキ]とも読みますが、どちらでも同じではないんです。
[イ]と読むのは容易・安易・軽易・難易度とか、仏教でいう「易行いぎょう(難行の反対)」などがありますが、これらの易は「たやすい」という意味です。
[エキ]と読む語には貿易・改易・不易とか易断というのがありますね。こちらの易は「かえる、かわる」とか「うらなう」という意味です。
そうすると易怒性は「簡単に怒る性質」のほうですから、読みはイのほうであるはずです……漢語の音の整合性を保つためには。
もちろん、ことばは通じれば「正しい」と認められていくので、将来どうなるかわかりませんが。
元凶の場合、元の字音(じおん)はゲンまたはガンですが、こちらは時代や地方によってゲンだったりガンだったりしただけで、意味の違いはありません。
あまり一般化はしない言葉でしょうけどね。「アイツこのごろ易怒性爆発してんじゃん」とか(笑)
(日本国語大辞典(第二版)には易怒性や易怒的はまだ入っていません。わりあい新語が多い三省堂国語辞典の最新版は、見ていないのでわかりません。精神医学専門書の索引ではイかエかどちらに出ますかね)
さっそく、イドセイ、イドテキと今後は、言うように修正をかけたいと思います。
長年エキを使ってきたので、修正が定着するには時間がかかりそうですが...。
記事本文も更新しておきました(↓)。
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