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実は、昨日、記事をアップした直後に、警察庁のHPに「概要資料」がアップされました。
↓ ↓ ↓
http://www.npa.go.jp/toukei/chiiki10/h19_zisatsu.pdf
ま...気づいていたのですが、後の祭り、ってことで...(^^;
(それにしても、情報社会ですね...資料の公開までの時間が随分早くなりました。)
(もちろん、すでに数日前に、記者さんたちへの資料公開はなされていたハズ、ですが(^^;。じゃなきゃぁ、あんなにタイミングよく早く、しかも識者コメントとかもついて、各マスコミから記事が出てきたりしないハズ、って想像できればお気づきのことと思います。この辺のお約束・ルールは、某新聞記者さんから、教えていただきましたm(__)m。)
...天ちゃんトコの外来でも、患者さん3人の方から、警察庁の自殺統計のことが話題に上りました。
今回は(?)、それぞれの患者さんとお話していて、それぞれの患者さんの希死念慮 vs 希生念慮の状況が知れて、有意義でした。
一方、先輩の精神科医から情報はいただいていたのですが、昨夜NHKクローズアップ現代で、うつ病関連の話題が取り上げられていました。
ある躁うつ病をかかえる患者さんから、
「(天ちゃん)先生、極性Ⅱ型ってのがよく分かりました(^_^)v。もっと早くああいう番組が放映されてればよかったワ。」
...って
<双極性Ⅱ型!でしょ? 必要な知識はすでにもうたびたび提供してきたつもりですけど...(T_T)>
...映像を伴った健康情報の提供は、天ちゃんが用意している教材よりも、インパクトは大きいことでしょうけど...(^^;
閑話休題。
天ちゃんも、警察庁の概要資料を、今日、じっくり見ました。
数年前に、天ちゃんの知り合いの弁護士さん、ジャーナリスト、精神科医等に、自殺対策のためのアンケート調査が実施されたことがありました。
その中に、警察庁や厚労省等の、自殺に関する統計の改善点について問う項目があったのを覚えています。
(モチロン(?)天ちゃんには、アンケートの依頼は来ませんでしたけど(^^;、それぞれのルートから、「どう答えておけばいいかなぁ?」って内緒で(?)天ちゃんに問い合わせがあり、それぞれに種々コメントして反映させていただいたのを覚えています(^^;。)
そのときのアンケート結果が、シッカリ活かされた資料に改善されていました。
特に、原因・動機の分析について、です(^_^)v。
全体のページ数も、例年の3倍程度に膨らみました。
↓ ↓ ↓
2006年の記事 http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060608/1
2007年暮れの関連記事 http://blog.m3.com/tenchanoffice/20071207/1
警察庁の資料から、図(↑)を作成しました(^_^)v。
青の折れ線グラフ・・・全体の合計数、スケールは右側の第2軸、となっています。
昨日の記事では、複合する原因を別々に集計した結果、トップがうつ病だった。
私たち専門医の役割の大きさを改めて認識し、身を引き締めねば...そんなことだけ述べました。
↓ ↓ ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20080619/1
今日、資料を見ますと...
原因・動機のうち、健康問題が全体に占める割合が大きく...男女計で14684人(44%)
そのうち、病気の悩み(身体の病気)・・・5240人(36.9%)
病気の悩み・影響(うつ病)・・・6060人(41.3%)
病気の悩み・影響(統合失調症)・・・1273人(8.7%)
病気の悩み・影響(アルコール依存症)・・・295人(2.0%)
病気の悩み・影響(薬物乱用)・・・49人(0.3%)
病気の悩み・影響(その他の精神疾患)・・・1197人(8.2%)
身体障害の悩み・・・309人(2.1%)
その他・・・261人(1.8%)
やはり、精神および行動の障害(ICD-10)、に分類されるものが6割余りを占めていました。
一方、身体の病気、身体障害の悩みも、4割弱。
この4割弱の中でも、医師で言えば、精神科医・神経科医・心療内科医等が対応してしかるべき方も、含まれていたことでしょう...。
医療崩壊を喰い止める必要というのが、ここでも示された、と言えます。
少ないマンパワーしか許されてこなかったですけれども...すでに各地で、精神科以外の医師たちと精神科医の連携は始まっています(^_^)v。
私たち医師の使命のひとつは...国民のみなさんの命を守りぬくことですから(^_^)v。
お上(?)がいくら私たちをイジメようと、こき使おうと...(・へ・)。
孤立するの デハナク つながる、手を取り合うことって大事。
(孤立 vs 親密 カラ 愛、が産まれるんでした(^_^))
連携のエビデンス http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070810/Re_
マクロ精神医療(医師数の少なさ) http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060530/1
愛とがんばらない http://blog.m3.com/tenchanoffice/20080618/1
じゅん さんから多重債務について、コメントいただきましたm(__)m。
> 天ちゃん先生、発達について詳しくありがとうございます。
> さて、今回の自殺原因の一つである多重債務ですが、
> 知人に債務整理の仕事をしている人がいます。
> 依頼者とのやり取りで、複雑な問題に介入するため
> 知人は感情移入することがあるらしく、精神的に参る様子がありました。
> 多重債務者の問題を法律関係者だけで救うには厳しいと感じてました。
> 現在、金融庁や弁護士会、各自治体が多重債務者問題に取り組み始めましたので、
> その動向も見て行きたいと思います。
天ちゃんたちも、幾人も、経済問題をかかえる患者さんの支援をしてきました。
そのこと自体、精神科治療やリハビリテーションの一環、です。
精神保健福祉士を中心に、弁護士さん等と連携しながら、これまでに幾人も対応してきています。
近年、患者さんではない(幸い、までならなくて済んでいる)国民を支援する社会的システムが確立されつつあり、天ちゃんも、本当にホッとしています。
でも、冷静に振り返ってみれば、TVをつければ、キャッシングとかリボルビングとか...耳障りのいいネーミングの借金を誘うCMがやけに目立つ!
そんな時期もありましたし、背に腹は代えられないからだったのでしょうが...そういうCMを垂れ流し状態を産みだした人々・グループが、「殺し」てきたのだ。
↓ ↓ ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060913/1
そういう言説も許されると思います(>_<)。
ちこ さんからも昨日の記事にコメントm(__)m。
↓ ↓ ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20080619/1#comments
> ニュースが流れるよりも早くこの記事を書かれている天ちゃん先生に拍手!
> 最近、今春日本医師会が編集して、全国の医療機関に配布した『自殺予防マニュアル(第2版)』を勤務先から借りて読みました。
> 充実した内容で、啓発にはなるだろうと感じました。かかりつけ医が、いかにして鬱病に気付き、鬱病治療をどこまで出来るか、すべきか。『マニュアル』と言うだけあって、わかりやすさは評価できます。
・・・・・・(中略)・・・・・・
> 「ODはやめてくださいね」と言っても、「そういう約束は出来ません」と言う返事です。
> 自殺のハイリスク群の要件をほぼ満たし、実際に行動化している段階で、結局何もサポート出来ない・・・私っていったい何のために居るの?
> マニュアルがいくらあっても、現実は本当に厳しいです。
> 私はその友の自死という結末を見届ける役目しか出来ないのでしょうか?
...う~ん(>_<)
ちこ さんは、何もサポートできない・・・けど、何も出来ないままに、(だからこそ?) そこにある、そこにいる。
そいう重要な存在なんだと思います。
地図は現地ではありませんし...現実は教科書通りではありません。
威勢よく、このブログでは、自殺は予防できる...そういう情報を提供していはいますが...
今日の記事の前半のとおり、天ちゃんを含む、精神科医療従事者は...この10年間(?)負けっぱなし、です(>_<)。
この5年間くらいは、天ちゃんが直接担当させていただいている患者さんから、自殺された方は、幸いゼロ、ですが...
それまでは、年間0~2人を行ったり来たり...
そこで、今日のタイトル。
今夜は、今日のタイトルと、天ちゃんの独白とを、ちこ さんに(そして自殺予防に取り組むあらゆる仲間へ)、ぜひ送りたいと思って、記事をしたためました。
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コメント
コメント一覧
>決して諦めない(・へ・)。
私も同じ思いで、いろんな可能性を模索しながら頑張ります。昨日相談に行った精神科医も、「あなたが相談に来たことは伏せて、本人に一度会う段取りをつけてみます」と言ってくださいました。何かになるか、何にもならないか・・・それはわかりませんが・・・。取り返しのつかない事態になってからでは遅いので。本人を孤独にしない。私自身も元気でいる。・・・がんばります。
丁寧に教えて頂き、ありがとうございます。
現場での取り組みが分かり良かったです。
知人の職員弁護士や事務職員は、利益を上げるために
厳しいノルマが課せられているので、多重債務者の精神的支援が間に合わず
自殺され自責の念に駆られることがあります。
多重債務者の精神的支援をどうすればいいのか。
精神科での支援が必要なとき、多重債務者にどう伝えるのか、
先生の取り組みを参考にさせてもらいたいと思います。
日々私なりに患者さんへの援助を考えているのですが、いかんせん砂漠に水をまいてるみたいな感覚に陥ることもしばしばです…。
統計の数字のウラには、何10倍もの方が死にたい気持ちを抱えながら暮らしていることを思うと…。
でも、先生をはじめ、何とかこの社会のいきづらさを変えていこうと頑張っている皆さんに習って、私も私なりに出来ることを考え、発信していけたらと思っています。
決して諦めない、悔し涙を明日のシアワセにつなげていける、そんな思いを同じくする人がいるということがとてもありがたく思えます。
つい『頑張って』って使ってしまいました(汗)。
私たちのなかには『頑張る』DNAがガッチリ食い込んでいるような気がします。
頑張りどころと、緩めるところと、メリハリをつけていけたらいいんですけどね。
⇒そうやって、日本のどこかで奮闘されている精神科医がいる...それが知れただけで、温かい気持ちになれました(^_^)v。
> 多重債務者の精神的支援をどうすればいいのか。
> 精神科での支援が必要なとき、多重債務者にどう伝えるのか、
> 先生の取り組みを参考にさせてもらいたいと思います。
⇒機会があったら、このブログでも記事にしようと思います。
> つい『頑張って』って使ってしまいました(汗)。
⇒禁句化しなくていいと思いますヨォ~(^_^)v
うつ病をかかえる患者さんに...「じゃ頑張って!」って伝えることだってありますから...。
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