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< ”希死念慮”の諸相 | メイン | ”希死念慮”の周辺;事故傾性について >
希死念慮 vs 希生念慮...ということで前回は、対比的に、”希死念慮”と一口に言っても多様である。
その多様な希死念慮も、いくつかタイプに分けられる。
そんなことを記事にしました。
↓ ↓ ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20080609/1
今日は、この週末、日本中を駆け巡った(?)、そして今も悲しみと恐れを産んでいる凄惨な事件のニュースに触発された記事を書こうと思い立ちました。
被害に遭われた方々、その遺家族のみなさんの心中に思いを馳せるに...お悔やみ申し上げますm(__)m。
そして今も、消えゆく命を懸命に救おうと奮闘している、医療関係者...仲間のみなさんの尽力に敬意を表したいと思います。
また、直接壮絶な現場を目撃した方々から、メンタル不全(PTSD etc.)の発生がなきことを願います...。
さて、先日、親病院に入院を希望し...めでたく(?)入院できたNさんのことを、細部をモディファイしてご紹介します。
前回の記事で、幻声によって結果的に、希死念慮の生じるタイプもある、ってことを書きました。
↓ ↓ ↓
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20080609/1
そんなタイプに、なるでしょうか...。
Nさんは、過去にもう10回近く、転居しています。
理由は・・・実家に暮らす祖母=オバアチャンのお友だちが...お茶のみに遊びに来るんだそうです、大抵が夕方に。
そのお友だち(数人に限られています)とオバアチャンが...
「必ず(Nさんの)噂話しをしたり、悪口を言ったりする」
んだそうです...。
それで、まず実家を出て...あるアパートに暮らしました、ところが。
「隣の家の住人が、嫌がらせをする。」
...たとえば室内工事の音、たとえば換気扇の音、ときには悪口を言う声で。
こういった事情が続いて、数えてみたら、もう10回近く転居を繰り返していた。
引越し貧乏、なんて言うことがありますが、Nさんは貯金が底をつき...結局ふたたび実家に戻らざるをえませんでした。
そんな頃に、天ちゃんが担当になった方、です。
寒い日や雨の日は...「調子がいい。」
オバアチャンのお友だちたちも、天候の悪い日は、遊びに来ませんから(^^;。
Nさんの苦しみの元は、幻声だったり、幻聴だったりする。
精神疾患の症状ゆえであるから、鈍感耳になるのが一番...
...といった説明(説得?)には、納得が行きません(^^;。
おクスリは、「不眠症」には効くのですが...幻聴にはほとんど効果がありませんでした...(>_<)。
<オバアチャンとお友だちが噂したり悪口を言ったりしているときに、『やめてください』っていうワケにいかないの?>
「オバアチャンも年ですし...お友だちとのお茶のみを楽しみにしているので...(それはできません)」
<...(^^;(>_<)>
<せめてご両親を通して、オバアチャンにお茶のみを減らしてもらうとか、オバアチャンにお友だちのところに遊びに行ってもらうとか...>
「オバアチャンは高齢ですし、両親は協力してくれません。(Nさんの)言うことを信じてくれてないですから。」
<...(^^;(>_<)>
...etc.
Nさんの心境を想像(追体験)してみるに...どこへ行っても、自分を悪く言う声がつきまとい、悪意ある音が「攻撃」してくる...
そんな状況に追い込まれながら...助けてくれる人がいない、交渉したり調整することで解決する糸口もない。
辛くって死にたくなるか...(?)、あるいは...
<そんな状況じゃァ...辛くって死にたくなることもあるでしょう?>
「はい。でも、自分が悪いんじゃないですから、死ぬことはないって思い返します。」
またある時、
<Nさんの苦しみの元になっている...オバアチャン、あるいはそのお友だちを殺してしまいたい?>
...って(思い切って)訊いたことがあります。
「モチロン、そうできればいいですけど...。殺人犯になっては元も子もないですから。両親に迷惑をかけますし...。」
「自分が悪いワケじゃないんで、自分が殺人犯になるのも変ですから。」
...ということで凶行に及ぶ危険性も高くはないと判断しました。
要するに...(?)
いずれに向かうかは、ほんの些細な違いしかない...ってことです。
乱暴な表現ですが...m(__)m
殺(ヤ)るか殺られるか...
喰うか喰われるか...
弱肉強食、ってことです。
「勝ち組」「負け組み」ってのも同じ延長線上に乗っかっていると思います。
「格差社会」も...
そういう二律背反でない、第三の道、別の価値観が必要なんだと思います。
それにしても、このNさんの状況って...本当に苦しいだろうナァ...。
そもそも...オバアチャンとそのお友だちの「噂」が生じるのは、Nさんが仕事していないからってことのようです。
(ある資格をとって、それをテコに働いていたのですが...それが今回頓挫、しちゃいました...。)
「何もせず家にいること」
それがNさんにとってことのほか情けない、許せないことのようです。
「今何をしているの?」
っていわば「社交辞令」のように、特に若者に向け発せられる(不用意な?)質問。
これがことのほか辛い質問、って天ちゃんが担当している若者たちが口々に言います(>_<)。
(そう言えば...その昔天ちゃんも、医学生を目指して浪人していたとき...若者だったとき(^^;...この質問にだけは出遭わないように細心の注意を払っていたっけ...(?(^^;))
裏返せば...何かしていないといけないような価値観(?)...社会(?)。
NEETって表現もありました(>_<)。
...まずは生きて暮らしていればそれだけで十分、特にそれ以上何かしてなきゃいけないなんてことないよぉ~
若者なんだから、君のペースで、生きて暮らしていれば十分。
のんびり気軽にやんなヨォ~(^_^)v
そのうち何とかなるもんサァ~~(^_^)v
...って本心から、うそ臭くジャぁなく若者にメッセージを送れる世の中...
そういう大人でありたい...。
でも、そうもしていられない若者、そういう若者にかかわり支援できる大人で...ありたい。
(周りの若者を見ていても...お受験、バイト、塾・予備校通い、ダブルスクール、資格取得、...etc.etc. とにかくもうひたすら小さいときから頑張りすぎ、頑張らせすぎ(・へ・))
...硫化水素による自殺にせよ、今時の今風の若者の「反乱」(≒反抗)の形、と思えてなりませヌ...
...「社会の映し鏡」。
あの彼(犯人)の暴走車と刃は、1億3千万分の1であるこの天ちゃんにも向けられたものだったし、亡くなられた方々は、この天ちゃんの中にもある、彼(犯人)が消そうとしたモノの代わりに犠牲になった...。
硫化水素による自殺で亡くなっていった(主に)若者が消そうとしたモノ、それはこの天ちゃん...この社会が抱えているモノ、なんだろうと思えます。
...そう自戒を伴って思えてきます...。
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コメント
コメント一覧
現在、抑うつ+パニック+強迫で通院中です。
普段は引きこもりなんですが、秋葉原の事件は痛ましくて胸がつぶれる思いでした・・・。事件で亡くなった方達にも胸が痛みますが、凶行におよんだ彼の境遇にも胸が痛みます。
そんなとき、天ちゃん先生のブログに出会いました。
>あの彼(犯人)の暴走車と刃は、1億3千万分の1であるこの天ちゃんにも向けられたものだったし、亡くなられた方々は、この天ちゃんの中にもある、彼(犯人)が消そうとしたモノの代わりに犠牲になった...。
私も「生きにくさ」を感じているひとりです。彼(犯人)のしたことは到底許されることではないけれど、「彼が消そうとしたモノ」を社会は見つめなきゃいけないですよね。
天ちゃん先生、これからも応援してます・・・!
今日の記事本文(↓)で引用、コメントさせていただきましたm(__)m。
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