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湖の杭(くい)

天ちゃん / 2008.05.22 13:00 / 推薦数 : 3

ちこ さん、ハンナ先生、前回の記事「報道の影響力」へのコメント()ありがとうございましたm(__)m。
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20080520/2#comments

お二人とも、大変大事な点...「うつ病の『真実』(?)」について触れておられました。(ちょっと前に売れた本のタイトル?から借用させていただきました(^^;。)

それと、STOP!(硫水)自殺シリーズ(?)で、ぜひ書いておきたい! と思っていた、まさにその点について、コメントくださったと思いました。

とても重要な点ですので...コメント欄()から引用()させていただきますm(__)m。


>  「鬱になった原因を掘り下げなくては治らない」ではなく、「治ればあれほど苦痛だった原因も何ともなくなってた」ということが実際には多いのではないでしょうか。

> ちこさんのうつの治療への考え方、まさに正しいと思います
> そのとおり、今、何かにこだわりすぎているのは、うつのせいなのです。
> 回復すれば楽になるのです。こだわったことがうつの原因ではなく、うつになったからこだわりが強くなっていることがほとんどです。
> だから、まずは基本的な治療法(休養と服薬)を信じてほしい
> 回復してきて、社会復帰を前にして、そのときに残る不安には一緒に向き合いますよ

これら()のコメントですが...天ちゃんの臨床経験からも、ホント!同感できる大事な点、なんです(^^)v。

...と言うことで。

湖の杭のたとえ 

この)は、天ちゃんがよく診察室で、手書きで、患者さんに書きながらご説明することのある図、それをパワーポイントで今回作ってみました(^_^)。

(このは...うつ病シリーズ(1)で掲載した図と、骨格部分は同じ点にご留意ください。http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060919/1

天ちゃんは、湖の杭(くい)、にたとえてご説明しています・・・


の左側から見てください。

良くなったり悪くなったりしながら、徐々に悪くなって...今、この一番下、湖にたとえれば、一番の底のところで、こうやって受診されました。

湖の水が干上がってしまって...あるいはくみ出して使われてしまって、またあるいは使い果たしてしまって...いま、枯渇(こかつ)したようなものなんです。

今、Aということも...Bということも、CということもDということも大変な気がかりになっておられます。(中の、です。)

と、同時に、A~Dのいずれも、とても解決困難!って考えておられるのではないでしょうかか...(?)

これから治療し、治療が首尾よく進みますと...だんだんとに水が...精神的なエネルギーと言っても良いでしょうか(?)...が戻ってきて...面が徐々に上がってきます。(中、右側のピンク上向き矢印

そうして良くなって振り返ってみると(中右側の「気分の正常水準」のところ)...

あれだけ大変気がかりになっていたことが...AとかBとか、湖の水面下にもぐってしまって...見えなくなっている、いつのまにか解決している? あるいはもうほとんど気がかりでない(^_^)なぁ~んてことになっている、ってことが多いんですよぉ~

いくにんもの患者さんから、教えていただいたことなんですよ(^^)v。

(今はそんなこと言われたってぇ~ってカンジかも知れませんが...(?))

良くなってみて...それでも取り組まないといけないテーマは、モチロン残っているかも知れません(たとえばDとか)。

いかにうつ病の再発を防ぐか、それが今うつ病治療のホットな課題、です。

再発、って言っても...初めてうつ病にかかられた患者さんの半数あまり、ですけれど...(長期的にはもうちょっと多いという報告もありますけれど...(>_<))

発症されたときと似た状況で、再発しやすいことが知られています。

今回のうつ病が良くなって以降、発症のときの状況を検討して、その発症と密接に結びついているテーマがあれば、やがて検討することにいたしましょう...。

それはたとえば...あなたの場合は、Dかも知れません。
(それは何も、過去の親との葛藤とか、ご自身の「負の部分」とも限りません(^O^;。)

でも良くなってからだと、今はとても、目の前にそびえるエベレストォ~ってカンジに思えるかも知れませんが...

この良くなった時点(中の右「気分の正常水準」のところ)で見直してみると...ちょっとばかり小高い丘、ってカンジに見えるようになっているかも知れませんよぉ...。

そういうことの方が、多いです...。

まずは、安心して、気を休められるような...順調にの湖面が上がってくるような...そういう療養環境を整えることに気を使ってください。(ご家族もご協力をヨロシク...(^^)v)

あなたにとって、そういう療養環境とは・・・

・・・・・云々(^^;。


STOP!(硫水)自殺シリーズ(?)にからませて付言します。

ここで述べたような具合で、あれだけ死にたいと思っていたことが不思議なくらい()、今はなぜあんなに死のうと思っていたのか思考と感情の過程(プロセス)を追えない...。

そんな風に回想してくださる患者さんが、圧倒的に多いんです。

これは、記憶というものが、それと結びついた情動状態のときに想起しやすい...記憶の情動依存性、なんて呼んでいますが、っていうメカニズムがあるからです。

だから・・・

計画し行動することを、一旦、諦める...諦めないまでも、一旦棚上げにしてほしい。

...そう天ちゃんは伝えたいのです...(・へ・)。

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