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ちょっと前のこのブログの記事に、いつも適切なコメントをくださる、絶滅危惧種IA類さんから次のようなコメント(↓)をいただいていました。
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20080507/2#comments
> 私のケースの話ですが。
> 未遂経験者からみて、
>> a)死ぬことか、人生をあきらめることを決心する
> の『決心する』というところに違和感を覚えますね。
> 希死念慮に情動が支配されてしまって理性のコントロールを失い、手段を実行『してしまう』、というのが実態でしたからね。
はい、実は天ちゃんも、ブックレットの該当箇所を引用していて、「決心する」ってのには違和感を感じていました(^^;。
たとえば...ご紹介したメディア・ガイドラインの「メディア神話」の3項目目でも...
> 「自殺願望を有する人々は死にたいという明確な意思を持っている」
> ・・・自殺願望を有する人々の多くに、自分が死にたいのか生きたいのか決めかねているケースが多く見受けられる。サマリタン協会に電話相談を寄せる人々の多くは、死にたくないがこのままの状態で生きてゆくのはいやだ、といった趣旨の発言をしている。
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20080513/3
天ちゃんが、日常的に接している、自殺願望を抱くことのある人たちの心境をお聞かせいただくにつけ、
希死念慮に支配されてしまって手段を実行「してしまう」「してしまった」ように見える人
決めかねている...一旦決心してもそれがすぐにまた揺らいだり治まったりと出没している人
...といった具合である患者さんが殆どです。
死にたい、でも死にたくない。
生きたい、でも生きていくのも辛い。
...そういう場合がほとんどでした。
とは言っても、一時的にせよ瞬間的にせよ、外形的には(?)...
> そのブックレットのNo2(真ん中)の、1ページに書かれていますが...自殺を行うためには、
> a)死ぬことか、人生をあきらめることを決心する
> b)手段を決定する
> c)計画を実行するための手段を手に入れる
> 以上の3条件が必要である...。
a)死ぬことか、人生をあきらめることを決心する...自殺に至るにはこのa)条件のような心境になる、と言えると思います。
> 今現在でも強い希死念慮が生じることがありますけど、セルフ・アセスメントを毎日しているおかげで、希死念慮に情動が支配されてしまうことがなくなり、手段を知っていても実行することはなくなりました。
> それ以前にこれは『これは単なる症状だからスルーできる』という確信を持っているので、日常生活に支障が生じる以外の問題は発生していないですね。
絶滅危惧種IA類さんのコメントには、勇気付けられることが多いです(^_^)v。
天ちゃんが担当していた患者さんにも、希死念慮、が「単なる症状」として(?)(注)たびたび生じてきて悩まされていた方がいました。
いくら無視しようとしても、取り払おうとしても、必ず心の中に湧き上がって出てくる...
自分から生まれてくる思考や感情なので、自生思考(感情)と呼んだりすることがあります。
強迫観念や強迫思考、と呼ぶこともあります。
こういった患者さんたちにはやはり、「セルフ・アセスメント」(≒認知行動療法ではセルフ・モニタリングと呼んでいます)技法によって対処いただくことにしました(^_^)v。
その上でどんな対処をするかですが...絶滅危惧種IA類さんのように、「スルーする」(注)ってのも実は大変良い方法の一つと思いました(^_^)v。
(注)・・・この記事のコメント欄に、上記(注)をつけた部分に対する、絶滅危惧種IA類さんからの、大変重要で示唆に富むコメントをいただきました。そちらもお読みいただくことをお勧めいたしますm(__)m。@08/05/20
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コメント
コメント一覧
私が "セルフ・アセスメント" と呼んでいるフォーマットですが、仮に認知行動療法のセルフ・モニタリングと呼んでも問題はありませんか?もし問題がないなら名称をセルフ・モニタリングに変えようかと思うんですが。
主治医が認知行動療法には詳しくないので、勝手に自分で思いついて、勝手に名前をつけてるんですが。
一応あのフォーマットで重視しているのは、『課題・状況』で現状を客観的に把握することと、『指針』で具体的な対策や行動指針を、自分自身で決定することなんですが。
私は天ちゃん先生と同じく、どうやって自死したかとか、再現ビデオみたいなものを放送するのには賛成しかねます。
私の場合、今のところどれだけ希死念慮が強くても実行する可能性はありませんが、テレビで特定の自死手段を教えられると「ほう、こんな方法もあるんだ ( 俺はやらないけど )」と思っている自分がいたりもします。
自分の情動を対象として観察できるようになるまで、そのような情報を与えるのはリスクが高すぎます。
また、自分の情動を対象として観察できるようになっても、そのような情報は知らない方が望ましいです。
自分の情動を対象として観察する、と私は書いていますが、これはより現実的で理性的な自分を心の中に再度育て直すことなのです。
仮にそのような理性を獲得しても、たとえば理性を失わせる程の強いストレスに暴露したり、アルコールの摂取などにより理性の働きが低下したときが非常に危険です。
それに自死を試みる人で情動をコントロールできない人は、苦しさや死後の醜さの情報を無視して、手段に注目する性質があります。これは私の経験からも断言できます。
それにそもそも生きていることに苦痛を感じているのですから、そのような情報を与えて脅しても、脅しにはなりません。
生きている方が苦しいと感じている人には手段に関する情報は苦痛から逃れる情報以外の何者でもありません。死ぬことの恐怖より、生きている苦痛の方が情動的に強いんです。
余分な情報は流さないのが、もっとも適切です。
「単なる症状」と言う風に以前のコメントで書きましたが、このような表現ができるのは、自分の状態を対象化して客観的に見下ろすように観察できるようになったからです。
あくまで「単なる症状」という言葉は、私自身の症状に対して使っています。
このような表現は、当然今現在症状で苦しんでいられる方に「それは単なる症状だから」なんて使えるわけはないのでそれだけは念押ししておきますね。
私も私自身の症状に「単なる症状」と言えるようになるまでに 2 年以上費やしています ( これは個人差があります )。今症状で苦しんでおられる方々と同じ経験もしてきました。決して、今苦しんで居られる方の苦しみを軽く扱っているわけではないので、その点は読み間違いのないようにお願いします。
あと簡単に「スルーする」とも書いてますが、スルーの方法も現在のところ様々です。
希死念慮があってもコントロールできると判断すれば普通の日常生活を送りますが、希死念慮がある程度強く、コントロールする自信があまり持てないときは、なるべく外出を控えています。
またあまりにも希死念慮が激しくて行動化する危険性を感じたときは、布団にくるまって一日過ごしたりもしています。まぁ、台風が過ぎ去るのを待つ感じでしょうか。しかもちゃんと時間が経てば、希死念慮がある程度弱まるところが不思議です。
スルーする、って書くといかにもスマートにやり過ごしているかのような印象を与えますが、今のところそんなにカッコのいいものじゃありませんので。
余談ですが、実は今日、結構希死念慮が強く出ています。とりあえず外出は、主治医に見せる治療ノートのコンビニでの印刷を除き、控えました。
それでもある程度自己対象化ができると、状況により、できることとできないことの区別がついてきて、現在もこのコメントを書くことができています。
私もまだ道半ばですが、皆さんと一緒に自己を取り戻そうと思っています。
絶滅危惧種IA類 さん、ブログ記事を深めるコメントをいただき、本当に感謝いたしますm(__)m。
本文中に(注)を入れ、本文末に追記いたしました。
> 私が "セルフ・アセスメント" と呼んでいるフォーマットですが、仮に認知行動療法のセルフ・モニタリングと呼んでも問題はありませんか?
> もし問題がないなら名称をセルフ・モニタリングに変えようかと思うんですが。
以前にどこかで付記した私のコメントで混乱させているようで、ゴメンなさいm(__)m。
絶滅危惧種IA類さんのブログ記事に掲載されている「シート」拝見するに、CBTの方法で、アセスメント・シートと通常呼んでいるものを簡略にした自己記録をされているんでしたね(^_^)。
うつのデイケアとかでも、学んでいただいた方法を、日々記録していただくことを実施し、いろいろな呼び方がされています。
それを継続していただいた患者さんの方が、再発や再休職率が低いというデータもあります。
(セルフ)モニタリングというのは、たとえば、ウェイト・コントロールの場合、体重の記録(≒症状??)を定期的に記録し続けることを、通常言っています。
ですからたとえば、希死念慮の発生時間、持続時間などの記録を続けていただく場合なら、(セルフ)モニタリングと呼ぶのがいいと思います。
5月19日の記事では、うつ状態を(ご自身で)モニターされていますので、(セルフ)モニタリングと言っても言いと思います。
「評価」にも、ベースライン時(介入前)の評価をアセスメント、以後の途中経過での評価をモニタリング、介入後の評価をエバリュエーションと分けることがあり、それに従えば、セルフ・モニタリング、と呼ぶのが天ちゃんには一番シックリきます...(^^;。
一方、課題/状況⇒指針⇒評価/特記事項、をご自身でアセスメントし(そして対処後の評価をし)、それをご自身で紙に書いて整理されてらっしゃいますから(=「外在化」)、「自己外在化?」と呼んでもいいのだろうと思います。
これらの作業を次回のセッションまでに実施し記録をつけてきていただく場合、ホームワーク、って呼びそうです(^^;。
以上の解説を参考にしていただいて、絶滅危惧種IA類さんが、一番シックリ来る呼び名を使われるのがいいと思います。
(今度、相棒の心理士さんにも、ご意見を聞いてみますネェ~(^^;m(__)m)
それが、相棒の心理士さんの第一声でした。
さて...
例のシートは、一連の問題解決プロセスも入っているし...
症状を評価して何が課題なのかを同定する、アセスメントも入っているし...
どう対処するかの対処プランも決まっていて、アクションもとって、その結果も「評価=エバリュエーション」もしている...
PDCA問題解決シート...???
要は、しっくり来るニックネームでネーミングすればいいかなぁ...(^O^;
たしかにプロセスを見ると PDCA ですね。でもあんまりビジネス用語は使いたくないのと、治療計画の基礎になるシートなので、Basis Sheet でもしておきます。
でも「プロの患者さん(?)」ですか (^▽^;)とりあえず褒められているようなので、喜んでおきます (^_^;)
モチロン、褒めた表現だったのですが...m(__)m。
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