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この週末は、もうひとつ、シンポジウムにも参加してきました。
テーマは、「復職をめぐって~精神科リハビリテーションと職業リハビリテーションの歴史を踏まえて~」というもの。
日本産業精神保健学会と日本産業ストレス学会との共済でした。
●特別講演:適応障害と復職支援 Kerstin Ekberg教授(スウェーデン)
●シンポジウム
仲本晴男(沖縄県立総合精神保健福祉センター長)
松為信雄(神奈川県立保健福祉大学教授)
高野知樹(産業精神保健研究所 神田東クリニック副院長)
午前中外来を終えて参加しましたので...Ekberg先生の特別講演がすでに始まっていました(^^;。
復職支援(RTW:Return-to-Work)をテーマにした先行研究を猟抄された知見を述べてくださいました。
研究対象として...
症状の重症な対象者に対するプログラムの知見は・・・ほとんどない
軽症~中等症を対象にした研究は・・・いくつかある
プログラム提供先として...
個人をターゲットにしたもの(A)・・・いくつかある
個人+職場をターゲットにしたもの(B)・・・ほとんどない
...それらのうち、通常治療とAとBの3つのアプローチに対して対象者をランダムに割付け、効果評価した研究はEkberg先生の知る限り、たったの1つ(!)しかない(@_@;)。
しかも、対象は...適応障害、です。
適応障害 http://blog.m3.com/tenchanoffice/20061026/1
Aとしては・・・認知行動療法(CBT)、です。
CBTは45分×2回/週、合計11回で...
1~6セッションは認知再構成法に焦点を当て、7~11セッションは仕事の再開、タイムマネジメント、職場への介入、心理的葛藤のマネジメント、就労なども視野に入れた認知再構成法を行った。
Bとしては・・・1時間×2回/週を5~6回で...
仕事のストレスに関する心理教育、症状や状況のセルフモニタリング、リラクゼーション、セルフヘルプやタイムマネジメントを含むCBTベースのストレスマネジメント訓練。
加えて、仕事の要求を低減し、仕事の優先順位をつけ、心理的葛藤マネジメント、業務を委託し仕事を整理するなど、仕事の裁量度をどう高めるかといったアドバイス。
さらに、3ヶ月ごとにプログラムを運営した専門家とのミーティング。
通常治療としては・・・医師による通常通りの治療を2回。
10ヵ月後のフォローアップで、B群で、完全な復職および部分的な復職に至るまでの休職期間が短縮した。
完全復職では、通常群とA群では差がなく、それらよりもB群で約200日早く復帰が可能となった。
うつ状態や不安、ストレスなどの心理的な訴えは、いずれの群でも全体的に10ヵ月後に減少していた。
うつ病を対象にした研究報告についてもご紹介くださいました(^_^)v。
まず、適応障害やうつ病の復職支援プログラムの効果評価研究は、このようにまだまだエビデンスに乏しいというのが、世界共通の状況です。
一方、世界共通で(!)、うつ病や適応障害の効果的な復職支援プログラムは焦眉の課題になっているとのことです。
研究的視点からは...日本でもエビデンスが求められている、と言えます。
実際の臨床現場の視点からは...やはり、通常治療+CBT+職場調整(天ちゃん流の日ごろの言い方ではケースマネジメント)の3点セットで対応するのが良さそう、と言えそうです(^_^)v。
...エビデンス創りに、ちょっとでも貢献したいと思う、天ちゃんでしたぁ。
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