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今日のタイトルは、スタジオ・ジ○リのアニメ映画のタイトルではありません(^^;。
今日の夜間診療でのこと。
もう、かれこれ引越し回数が1桁の後半目、って患者さんの用いた言葉です。
「(天ちゃん)先生、○月×日に、引越しが決まりました。先日、下見を兼ねて、隣近所に(先生のアドバイスに沿って)ご挨拶して回ってきました。」
<...それでどんなカンジ?>
「同じ階の両隣、前、斜め向かいの人は一人暮らしで大丈夫そう...ですが、上の階の人は、カップルで住んでいるらいしくて...」
<また...>
「悪口を言われやしないか、ちょっと心配です。」
<またかいぃ? でも、どんな点からそう思ったのぉ?>
「安いアパートなので、上の階と下の階の仕切り、床が薄く作られているから...」
<床がどんなに薄くても、足音とかは聞こえるかも知れないが、話し声はふつうは聞こえないもんだぜぇ~>
「でも、耳をすませば、聞こえそうです。」
<じゃぁ、耳をすまさないで...聞かないようにしちゃえばいいんじゃない。>
<そうだねぇ...今度こそ、引越しを機に、鈍感耳になろうよぉ!>
「そうできればいいんですが...」
<聞こえるんじゃないかぁ...言われてるんじゃぁないかぁ...って耳をすませば、聞かなくていいものまで聞こえてきちゃうかもヨォ~>
彼は、統合失調症を抱える患者さんです。
自宅 ⇒ アパート ⇒ 自宅 ⇒ アパート ⇒自宅 ⇒ 親戚の家...
といった具合に、これまでは、斜め前か、斜め後ろの戸建住宅の住人か、集合住宅の住人から、悪口を言われることを苦にして、転々と引越しをしてきました。
悪口の内容も、C君の境遇を知れば、C君自身がふがいない、情けないと思っているまさにその状況をついて来るような、批判的な声、です。
○その声の聞こえ方・・・面と向かっては決して言わない
○その声の強弱に関係するC君の要因がある・・・睡眠リズムと睡眠時間に相関あり
○その声の内容・・・一部、C君が明かしさえしなければどう考えても声の主には知ることが論理的に不可能なものがある
などなど...から、<それって、幻声、っていう、「症状」じゃん?>っていう、天ちゃんの論理的な指摘をときどきしてきたのですが...
「(天ちゃん)先生は、また症状って思われるかも知れませんけど、自分には本当に思えるのです。」 って、最近はいつも苦笑いと共に報告してくれます(^^;。
幻声は、時に、薬物療法に抵抗性、つまり、クスリがあまり聞かない場合があります。
ある患者さんは、十数回引越しした挙句、最上階に住むようになったら騒音(雑音)がしなくなって静寂が得られた。
また別の患者さんは、農村地帯で、田んぼの中にポツンとたつ戸建住宅に引っ越して初めて静寂が得られた。
またまた別の患者さんは、「声の主」(と患者さんが思っている)人の方が引越しして出て行ったら、静寂が得られた。
...解決の道は、本当に個性的だったりします。
でも、考えようによっては、誰しも皆、自分が住みやすい環境(住処)を求めているワケで...そういう点では、少しも違ったところはない、とも言えるかも知れません。
ある人は、都会が会っていたり、ある人は田舎が会っていたり、またある人は戸建住宅で、別の人は集合住宅でこそ、心の平穏が得られたり...
(ちなみに、天ちゃんは、自室があまりに整理整頓されていると、落ち着きません...掃除が嫌いなダケナンジャない?なんて言いっこなしですヨォ~~(^^;)
C君のお引越しが、どうか、うまくいきますよ~にm(__)m。
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