| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 | 29 | 30 | 31 |
当ブログでも、過去に何回か取り上げたことのある記事に関連したニュースが届きました。
今朝の朝刊、Webニュースに掲載された記事を引用しま~す。(全文引用していますm(__)m)
2007年10月15日19時57分
上司から「お前は給料泥棒だ」「目障りだから消えてくれ」などと言われ続けた会社員が自殺した。暴言が自殺の引き金になったかどうかが争われた訴訟の判決で、東京地裁は15日、自殺と暴言との因果関係を認め、会社員の死を労災と認める判断を示した。渡辺弘裁判長は「心理的負荷は、人生でまれに経験する程度に強度だった」と指摘した。被告の国側は「自殺は業務によるものではない」と主張していた。
原告側によると、パワーハラスメント(職権を利用した嫌がらせ)を原因とする自殺を労災と認めた司法判断は初めて。代理人弁護士は「これまで上司の暴言も『指導上の範囲だ』とされ、労災認定から放置されてきたことに一石を投じる判決だ」としている。
03年3月に自殺した医薬品販売会社「日研化学」(現・興和創薬)の男性社員(当時35)の妻が、労災に対する給付金を不支給とした静岡労働基準監督署の処分を取り消すよう求めていた。
判決などによると、男性は静岡県沼津市などで病院への営業などを担当。02年4月に営業成績の改善を図るために赴任した係長が、同年秋ごろから男性に暴言を浴びせたほか、相談に応じないなどのパワーハラスメントを繰り返した。
渡辺裁判長は、係長が「お前は会社を食い物にしている。給料泥棒だ」「存在が目障りだ。お願いだから消えてくれ」「車のガソリン代がもったいない」「どこへ飛ばされようと、おれはお前が仕事をしないやつだと言いふらしたる」などと発言したと認定し、「言葉の内容自体が過度に厳しい」などと指摘。男性が暴言をきっかけにうつ病を発症し、正常な認識や判断力が低下して自殺に及んだと認めて不支給処分を取り消した。
[出典:http://www.asahi.com/national/update/1015/TKY200710150296.html]
天ちゃんの個人的感覚では、この上司のような言動は、まったく信じられません。
一体、部下を何だとおもっているのでしょう?
少なくとも人間とは見ていなかったのでしょう。
いくら何でも、そんな暴言を吐くなんて...(@_@;)
(天ちゃんが、上司に、上記記事中のような暴言を受けたら、天ちゃんもメンタル不全を来たしていたに違いありません。)
でも、裁判官が事実と認定したくらいですから。
その上司がそんな暴言を吐いてしまうほど、被災者の仕事は、つまり、危険・有害労働だった、ということでしょう。
労災補償制度は、無過失責任補償、です。
事業主の責任は問われません。
しかし、ご遺族が労災申請し、労基署 ≒ 国は、労災不支給決定を出したんですね。
そのため、ご遺族 = 原告となって、労災不支給と判断した労基署(国)を被告として訴えた、行政訴訟、それがこの裁判でした。
心理的暴力 ≒ モラル・ハラスメント、とすれば、上記記事中のパワーハラスメント(和製英語、です)は、モラ・ハラのことです。
上記記事中「言われ続けた」から、長期的なハラスメントを受けていたのでしょう。
関連記事(↓)の、「ハラスメントと健康アウトカム」で紹介しましたが、「因果的効果」の指標となるオッズ比は4.8で、うつ病の強い原因、です。
でも、現行の「労災の判断指針」には、セクハラや上司とのトラブルといった項目はありますが、その心理的負荷強度は小さめに見積もられており、精神医学研究の到達に立てば、天ちゃんは改訂が必要だと考えています。
近年、国は、控訴しても勝てる見込みの少ないものは、アッサリ(?)控訴を断念しているらしいです。
...上級裁判所で負け込めば、「判断指針」を改訂せざるを得なくなるからでしょう。
(「判断指針」ハテナ、は関連記事(↓))
こうした裁判に取り組むためのマニュアル、被告(国)側に立つ鑑定医(精神科医)に鑑定書を依頼し作成してもらうときのマニュアルなんかも国側では整備されています。
なお、この事案については、国(労基署)は控訴する可能性が高いようです。
これからの2週間を注視してきたいと思いま~す。
◆関連記事◆
モラ・ハラについて:http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060707/1
モラ・ハラ続き:http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060708/1
表が見難いので:http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060709/_o_
ハラスメントと健康アウトカム:http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060710/1
論座9月号:http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060813/1
職場いじめの相談増加:http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070527/1
養護学校教諭の労働関連自殺:http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070704/2
--このケースも、モラ・ハラ、が原因でした。
ハテナ?「判断指針」のまとめ:http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070402/1
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)