天ちゃん
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Doctors Blog

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お盆の帰省ラッシュが始っているようですネェ~。
天ちゃんは、ちょっと帰省できそうにありません...(^^;。

精神障がいってなぁ~に? のシリーズを中断しつつ...(^^;

「こころの健康(自殺対策)に関する世論調査」(内閣府)に関する記事を、もう少し続けます。

◇これまでの記事◇
最初の記事 http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070806/2
--Web上のニュースをsaveしてあります。
「うつ病のサイン」 http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070807/2
--たくさん読者コメントをいただきました(^_^)v。
「自殺対策基本法」の周知度 http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070808/2
--まだまだ知られてないですネェ~


無明さんからいただいたコメント。
> 私は患者側ですけど、精神科のしかも鬱病を専門にされている先生でないと
> 確定診断は難しいのではないでしょうか。
> すくなくとも内科の先生には難しいと思います。
> 内科の先生に反応性の鬱状態と、鬱病の鬱状態、統合失調症の鬱状態の区別が
> つくとは思えません。

cloverさんからのコメント。
> …「死にたくなった」と最初に話したとき「休め」ではなく「休みますか」だったし。
> 自殺予防はもっと手を出すべきだと思うところです。

はるるさんからのコメント。
> 無明さんが書かれているように、うつ病に症状が良く似た、うつ病以外の
> 精神疾患もあると思うので、必ずしもうつ病を早期発見するだけが、
> 自殺の予防の根本的な対策とはいいがたいような気がしました。
> (もちろん、原因としては一番多いのでしょうが・・・)
(中略)
> どんな人でも生きやすい社会になってほしいと、思います。

これらに対して、ちこさんからのコメント。
(ちこさんは、「専門家」と言ってよい方、です(^_^)v。)
> 抑うつ状態を症状として持つ精神科領域の病気は確かに色々ですね。
> そして、病名がなんであろうと、抑うつ症状は「死にたい気持ち」を併せ持つことが
> 非常に多いのではないでしょうか。
> だから、病名にこだわるのではなく、その抑うつにちゃんと対処していくことが
> 肝心ではないかな・・・と思います。
> 例えば内科医(かかりつけ医)が精神科領域に(治療が出来るほどには)詳しくなくとも、
> 抑うつや、それに伴う身体症状(不眠、食欲不振等)に気付いて、精神科医に
> 紹介することが出来ればいいので。
> 人は精神的に元気な時は、あまり「生きる意味」など考えないもの・・・という気がします。
> 「生きる意味」に捉われてしまうこと自体、一つのサインと感じています。

その上で、天ちゃんなりにもコメントしています...。(「うつ病のサイン」記事のコメントをご参照ください。)

これらのコメントは...
> 天ちゃんも、報告書を送ってくれた仲間と(昨日の記事を参照)、精神科以外の科の
> ドクター向けの、うつ病診療ワークショップの開催
を検討していたりします。

という天ちゃんの目論見(?)について応えたもの、です。

この目論見は、根拠のない思い付きではありません(^_^)v。

エビデンスとしては...
「一般医」に対して、うつ病の標準的な治療法のワークショップを開催することで、自殺を予防し得た、という「ゴットランド」研究が有名です。

たとえば...
Rutz W. Preventing suicide and premature death by education and treatment. J Affect Disord. 2001 Jan;62(1-2):123-9.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez?Db=pubmed&Cmd=ShowDetailView&TermToSearch
=11172879&ordinalpos=3&itool=
EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.
Pubmed_RVDocSum

(注:もちろん(?)英文抄録で~すm(__)m。)

我が国でも、新潟大学精神科が、頚城郡松之山町の診療所医師と連携することで、自殺率を改善し得たという立派な(!)実践と報告が出されています。
(確か、国際自殺予防学会の賞を受賞していたかと記憶します(^_^)v。)

入院していた高齢者の退院直後に保健師さんが訪問してうつ状態のスクリーニングを行うなどしていたハズです。

この取組みも、「うつ状態」ないしはうつ病がターゲットでした。

最近では...
秋田大学の公衆衛生学教室が、地域の保健所と連携して...
1)住民にパンフレットを配布
2)SDSといううつ状態評価尺度を導入し、
3)ハイリスク住民に保健師が訪問等を行う
といった「地域介入」によって、自殺率を低下させています。
http://www.med.akita-u.ac.jp/~pbeisei/pdf/Akita%20Journal%20of%20Public%20Health%202(special%20issue).pdf

取組みを3つ紹介しましたが...
最初の2つは、医療を窓口にアプローチしているので、メディカル・モデル
最後の秋田の取組みは、保健師を通じて地域住民に直接アプローチしているので、コミュニティー・モデル
...と呼ぶことができるでしょう。

2つ目の松之山町の取組みは、保健師さんにお聞きしたところでは...
高齢者のデイケアを活発にするなど、高齢者が社会参加できる場を増やしたり、活発にしたりするといった、コミュニティー・モデルもセットで実践されたようです。

さらに!
自殺予防を扱った質の高い論文をかき集めて、まとめて分析した報告があります。
(日本人著者としては、高橋祥友先生のお名前が見えます(^_^)v。)
それによると...
「一般医」に対して、うつ病の診断と治療を教育したこと
致死的な自殺に通じる手段を規制(たとえば銃規制)したこと
この2つは、自殺予防効果がはっきりと確認されると結論しています。
(無料で読めるのは英文抄録まで(^^;:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez?Db=pubmed&Cmd=ShowDetailView&TermToSearch=
16249421&ordinalpos=1&itool=EntrezSystem2.PEntrez.
Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum

ですので...
確かに、個別例(ミクロ)で見た場合には、一般医(日本の場合、開業医の先生方? 内科医の先生方??)に対するワークショップに、確かに限界はあるでしょう。
しかし、それでも、マクロのレベルで見た場合、自殺予防効果が確実に得られると、天ちゃんは思っているのです。

なお...
この最後の論文では、
住民対象の教育やスクリーニングマスコミ教育は、効果については今後の検証が必要とされています。

~♪ 今日の記事は、このブログの名称に相応しい内容でしたでしょうか...?(^^;

PS:来週は、お盆休みなので...記事の更新が滞るかも知れませ~ん(^^;。

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