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新潟中越沖地震とメンタルヘルス

天ちゃん / 2007.07.17 23:30 / 推薦数 : 3

被災者のみなさまに、衷心よりお悔やみ申し上げます。
今夜のNHKニュースで、被災地の有様、被災者の方々の様子を拝見しました。

救援物資が届かない避難所あり、医師・看護師の巡回のまったくない避難所あり...。

それでも、どうか希望を失わず、しぶとく生き抜いてくださいますよう...。
「それでも人生にイエスと言える」(フランクル)ように、離れた地にいるとは言え、心より祈念しています。
避難所暮らしの方には、このメッセージは届きませんでしょうが...周辺の関係者のみなさまに、ど~か届きますよう~に♪

なるようにしかならず、ならないようにはならない...なんとかなるさという感覚、それは希望を失わないこと、だと思いますが...
この感覚が保てさえすれば、生き延びることができるハズです。

天ちゃんは、阪神・淡路大震災のときに、仲間の医師が支援に入った頃を思い出しました。
(火の手の上がる報道を目にして、<救援に行く>と叫んだら、師匠に...「天ちゃんには他にすべきことがある」ってたしなめられたことを思い出しました。)

まず、緊急避難ゆえ、常備薬を忘れた方の病状悪化が気がかりです。
しかし、ニュースによれば、必要な薬は確保できたそうです。

さきほどのニュースでは、情報がありませんでしたが...
余震はまだ続いているのでしょうか?

昨日の揺れは、相当大きく、恐怖以外の何物でもありませんでした。
余震が繰り返されるたびに、その恐怖を繰り返し体験してしまう方が気がかりです。
いかに十分安心して眠れるか、が大事です。
睡眠障害が3日以上続く場合は、あるいはそういう方が近くにおられたら...
医療的なケアを受ける、受けられるようにご支援くださるのが良いかも知れません。

◇急性ストレス障害:ASD(DSM-IV-TR)
A.以下の2つがともに認められる外傷性の出来事に曝露されたことがある。
(1)実際にまたは危うく死ぬまたは重症を負うような出来事を、1度または数度、あるいは自分または他人の身体保全に迫る危険を、その人が体験し、目撃し、または直面した。
(2)その人の反応は強い恐怖、無力感または戦慄に関するものである。
B.苦痛な出来事を体験している間、またはその後に、以下解離性症状の3つ(またはそれ以上)がある。
(1)麻痺した、孤立した、または感情反応がないという主観的感覚
(2)自分の周囲に対する注意の減弱
(3)現実感喪失
(4)離人症
(5)解離性健忘(出来事の重要な側面を思い出せない)
...(中略)
急性ストレス障害は、2~4週間持続し、外傷的出来事の4週間以内に起きるとされています。

診断基準は別に詳しく設けられていますが...急性ストレス障害と「同様の」症状の持続が、1ヶ月以上になりますと...
◇外傷後ストレス障害:PTSD
と診断されます。

対応は...
まずは症状を慎重に観察すること
医療的対応が必要な場合は、睡眠薬や抗不安薬や抗うつ薬などが適応になりますが...
心理社会的な治療としては、EMDRというちょっと変わった(?)場面を想起しながら、目を左右に素早く振っていただくような治療法、認知行動療法などが有効とされています。
英国NICEの臨床ガイドラインhttp://guidance.nice.org.uk/CG26

避難所では、「一人でいられる時間・空間」、プライバシー権の確保が困難です。
そういった状況が続けば...精神的不調も起きやすくなります。

ASDPTSDの次は...うつ病躁うつ病といった気分[感情]障害がターゲットになります。

...以上のように、災害精神医学もある程度確立されてきていま~す(^_^)v。

※ 新潟県は、「こころのケアホットライン」を県精神保健福祉センターに開設したとの情報をいただきました(^_^)v。
URLはコチラ⇒
http://bosai.pref.niigata.jp/bosaiportal/0716jishin/hukushi/kokoro.html

PS:ミチバさん、今回は文字を大きくしてみました。
いかがでしょうか??
追記:文字を大きくしたら最初の画面で、最初の記事を読むのに画面をスクロールしないと
いけなくなり、いつもの文字の大きさに変えました(07/07/18

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天ちゃん先生、こんばんは。
私のかかりつけ薬局の薬剤師さん曰く、「不測の災害時でも、3日分のお薬のストックがあれば、その後は何とかなると言われてますよ」とのことです。私は怖がりなもので、全ての処方薬を、先生にお願いして、1週間分余分に持たせていただいて、枕元の棚にまとめているんですけど・・・。いざという時に持ち出せますかどうか?
とにかく、皆さん、3日分のお薬を手元に。
written by ちこ / 2007.07.18 23:05
私も災害時の講習時に常に3日分程度をするようにと聴きました。医療職だけでなく広く啓蒙の必要がありますね。後、透析は祭日月曜日の午前中で本当に大変だったのでは(透析の最中にこんな大きな地震があったことがないと思う)・・わたしも一度落雷で停電したとき瞬間に機械が止まってしまったのを経験しているからどんなにか不安で又大変か創造を絶します
written by ねこ猫 / 2007.07.20 00:54
ちこさん、ねこ猫さん、そうですか、3日分って指導しているんですねぇ~。
天ちゃんは、どこの記事に書いたかは探せませんが(^^;、災害時の報道などから、「ライフラインの復旧に最大1週間」お薬の備蓄をって指導しています。
もちろん、目的外使用等のない患者さんに対してっていう条件付ですけど...(^^;。
しかしそうしてみると、「具合の悪い患者」さんほど、災害時にリスクが増すことに、今気づきました。
written by 天ちゃん / 2007.07.20 08:26
お薬によっては1週間分あればより安心ですね~。
特に精神科のお薬は、内科や外科のお薬ほどには、救援物資として入りにくいようですし、処方の確認とか、いろいろ厄介な問題がありそうです。何種類も飲んでおられる方ほど、困難にぶつかりそうですね。
>「具合の悪い患者」さんほど、災害時にリスクが増す
本当ですね。もしうちのクリニックの患者さんが災害に遭われたら・・・って、考えてしまいます。
written by ちこ / 2007.07.20 15:36

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