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不謹慎なタイトル、と思わないでくださいネェm(__)m。
天ちゃんの畏友から得た情報に示唆を得て、記事を書こうと思い立ちました。
他の医師ブロガーも、松岡農水相の自殺について取り上げています。
アメリカ開業医の独り言:http://blog.m3.com/AKH/20070529/1
Dr. Marketの資産倍増計画:http://blog.m3.com/DrMarketTrading/20070529/1
がんばれあかがま:http://blog.m3.com/akagamablog/20070528/2
Bone Head:http://blog.m3.com/BH/20070528/1
社会と医療=本音のカルテ:http://blog.m3.com/northcosmos/20070529/1
などなど...すべてに目を通しきれないので...(^^;。
抜けていたら、ゴメンナサイm(__)m。
中には...「自殺じゃなくて...」という裏を読んだ(?)記事もあります。
松岡農水相は、このブログでも何度か取り上げてきた、自殺総合対策会議の構成メンバーでした。
また、政策論議でも派閥活動でも、強気で鳴らしてきた農林族議員(朝日新聞今日付朝刊)だったそうで。
「何とか還元水」を巡っても、一見強気の答弁をしているかに見えました(?)。
でも、天ちゃんは、某外資系大企業に勤務する営業幹部が、インタビューと称した「査問」
を受け続ける最中に自殺されてしまった、という事例に関わったこともあります。
国会中継は、TVで国民に広く映像が流されますし、その後のニュースでもたびたび放映されます。
正直、大丈夫かな?
...って感じていました。
この農水省の自殺を、勤労者の自殺、という視点で活かしたい!
それが今日の記事の主旨です。
◆「強い人」?が(も?)自殺する
花形職種と言われるSE(システムエンジニア)さん、学校教師、医師...といった職種を
上げてみましたが...こういった職種が「強い人?」のイメージに合うか分かりませんけど(^^;。
昔は(?)中高年男性と言えば、弱者よりも強者(?)だったと認識されていたと思います。
でも、読者のみなさん良くご存知のように...
中高年男性の自殺が急増しました。
どんな強靭な精神の持ち主でも、一定のリスクが重なれば、精神疾患にかかり得るし、
自殺し得る。
いや、一見「強い人?」にこそ、さまざまな要因が過重しやすい。
◆Under-detection(見逃し?)の視点から
一見強気の農水相。
地元後援会の幹部の方も、閣僚の方々も、ご本人の心身状態変化に気付いてなかったようです。
「こんなこと起きるとは」
「とにかく驚きの一語につきる」(朝日新聞朝刊)
労働関連自殺の事例に関わることがありますが...
まず、ご本人が、精神疾患に罹患していることに気付けていなかったのではないか?
そして、当然、周囲も気付けていなかったのではないか?
報道からしか情報が得られませんので...
松岡農水相が精神疾患にかかられていたのかどうかは、不明ですが。
「心理学的剖検」による自殺者研究によれば...
9割以上が、うつ病を中心に、何らかの精神疾患に生前罹患していたことが解明されています。
結果論ですが、Under-detection、気付きや診断の不足、がまず間違いなくあったでしょう。
◆ハラスメントの視点から
政治的評価や位置づけ、善悪は抜きにして、冷静に捉えてみると...
首相や政権の強い(?)意向もあって、辞めるに辞められず...
(2日前には、「スパッとやめられたらなあ」と周囲に漏らしていたとのこと。)
誰が見ても(...と言うことはご本人にとっても)苦しい(?)答弁を重ねざるを得ない状況は、
ハラスメントと同様の影響を、心身に与えたに違いありません。
※関連記事:http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060710/1
◆長時間過重労働の視点から
「政治とカネ」をめぐって「逃げ続けた8か月」(朝日新聞朝刊)ということでしたし、
内閣支持率の低下だって責任を感じていたでしょう。
本音は「スパッとやめたい」だったかもしれないのに、「強気の首相」が「かばい続け」る中、
農水相としての職務を全うするのは、本当に大変なことだったと思います。
WTO関連の海外出張が度重なっていたとのことですし、
「緑資源機構」に捜査の手が及び、直前にも地元に戻られたり。
まず間違いなく、長時間労働であったことでしょうし、
仕事の要求度は高く、裁量度は低く、支援度も低かったでしょう。
農水相は、生前、長時間過重労働に曝されていた、と言えると思います。
当然、これらの労働ストレス源が、農水相の心身に相当な影響を与えていたはずです。
まとめますと...
上司からの過度の期待と、それに応えようとする本人の過剰な努力、
そして、周囲からの強い反発の中での孤立といった困難な状況。
多くの人から辞めろと言われる中(?)でも、自分からは辞めるに辞められない状況、
上司からの辞めるな、仕事を続けろと言う強い指示、こうした中での
精神的な支援の不足が自殺を招いたと言えるのではないでしょうか?
以上に見てきた生前の農水相の状況は、日本の労働者の多くが曝されている、
まさにその状況にソックリです。
近年は特に30代を中心に、働く者の「心の病」が増加しています。
ハラスメント対策、長時間過重労働対策を採ることで、
理論上、働く者のうつ病の8割、自殺の4割が減らせる
と試算されています。
(詳細は末尾の参考図書(↓)を参照)
天ちゃんが、報道情報から推測した農水省の労働実態がまさにその通りであれば、
いわゆる業務起因性自殺であり、労災補償されて然るべきケースです。
(閣僚に労災はないのでしょうが...??)
もっと早期に辞任するか、させるかし、あるいは職責を軽減したり、休養を採らせるなどしていれば、確実に防げた死だと思います。
事業主(=首相)の安全配慮義務違反が問われるケース、と言えるでしょう。
◆参考図書◆
天ちゃんの書評:『成果主義とメンタルヘルス』 http://10chan-kokoro.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_0079.html
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