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< 控訴審も勝利~ 2例目 | メイン | 臨界期の治療 >

養護教諭の過労自殺裁判

天ちゃん / 2007.05.11 23:56 / 推薦数 : 2

「教職員のメンタル不全も増加中」の記事(http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070411/3)に、
ちこ さん、libroさんから以下のようなコメントいただいてていました。

> 残業も休日出勤も、代休返上も当たり前の世界です。手当てはもちろんつきません。年齢も56歳と微妙な(更年期?)ところに差し掛かり、実際過労死や精神疾患の発病が心配です。仕事がいくらでもあるので、休めないんです。その上本人がベストを尽くさないと気が済まない性格と来ていて、自分でいくらでも仕事を増やしてしまいます。 <

> 私の職場ではなんと・・教頭が自分の意思(志)で、「教諭」に降格?されました。すごい勇気だと思います・・。一方、心の病で休職されている方は2名。リハビリ中の方1名。胸骨11番目骨折で休まれている方1名です。(友人です) わたくしも2月から風邪が治らず、熱っぽいまま仕事をしていましたが(職場を出るのはだいたい7時、それから家事をして教材準備で・・)、、ついにダウン、先日休みました! <

ちこさんのご主人が高校の先生とのこと、libroさんご自身が、確か、養護学校の先生(?)でした。

今夜は頼りの事務長がみつけてくれた、以下のWebニュースをご紹介しま~す。
実は...天ちゃんの後輩の精神科医が係ってくれている事案です。

医療砂漠ならぬ...教育荒廃(?)、早期退職制度利用割合が85%(!)というのは、
教職でも、「立ち去り型サボタージュ」が起きている、ということでしょう。

この養護教諭は、埼玉県ですが...地方公務員災害補償基金を相手取って裁判を起こされた
ということです。

読者のみなさんのお住まいの都道府県はいろいろみたいですが...
そういうみなさんの、陰に日向に、の応援や支援が、この事案の行く末に影響するはずですし、
学校、引いては県教委の過失が認められれば、翻って、多くの他県の先生方の現場の状況を
改善させていける力になるやも知れません。

事案の行く末を、どうぞ注目していてくださいマセ~♪

 

遺族が県を提訴 狭山養護学校教諭自殺
「学校は善後策怠った」

2007年5月10日(木)

県立狭山養護学校の教諭だった石田正實さん=当時(55)=が一九九九年に自殺したのは同僚とのトラブルに適切な措置を怠ったためとして、石田さんの妻常子さん(60)が九日、学校を運営する県を相手取り、約五千七百五十万円の損害賠償を求める訴えをさいたま地裁に起こした。
訴状によると、石田さんは九九年四月に狭山養護学校に赴任したが、指導方法をめぐって同僚の女性教諭に冷淡に扱われたことで精神的な悩みを抱えるようになり、同年六月から自宅療養するようになった。八月にはうつ病と診断され、九月から三カ月の休職が決まったが、九月十六日に自宅納屋で首つり自殺した。
遺族側は「早い段階で女性教諭とのトラブルを認識していた校長は、関係者から事情を聴き、配置転換などの善後策を講じるべきだった」と主張している。
提訴後に会見した石田常子さんは「夫が命を絶ってからの八年間は自分を責める日々だった。なぜ夫が死ななければならなかったか、責任がどこにあるのかを明らかにしたい」と述べた。
石田さんが遺書とともに残した備忘録には「絵カードを投げつけられた。(女性教諭の)人間性が嫌になってしまった。自分がどうなってしまうのか怖い。自信をなくしている。このままでは子どもの指導に当たれない」などとつづられており、常子さんは「教員の精神疾患は多く、同じことが二度と起きないようにしたい」と話した。
提訴に対して県教育局教職員課は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
[出所・埼玉新聞http://www.saitama-np.co.jp/news05/10/06x.html]

一方、こちらは...
少し前の記事http://geocities.yahoo.co.jp/gl/jpna21/view/20070327)ですが...
1審では、原告が敗訴し、原告は直ちに控訴されたようです。
性格などの個人的要因≒脆弱性、が原因だ、といういつもの(?)論理で、一刀両断にされています。

2007年3月27日(火)

うつ病を公務起因と認めず 静岡地裁、養護教諭自殺で

静岡県内の小学校の養護教諭だった尾崎善子(おざき・よしこ)さん=当時(48)=が2000年に自殺したのは仕事上のストレスによるうつ病が原因だとして、公務災害ではないと認定した地方公務員災害補償基金静岡県支部の処分を取り消すよう母親が求めた訴訟の判決が22日、静岡地裁であり、川口代志子(かわぐち・よしこ)裁判長は原告の請求を棄却した。
川口裁判長は判決理由で「担当職務が客観的にみてうつ病を発症させるほど過重とは言えず、性格などの個人的要因がストレスをきっかけにうつ病を発症させたと解することは十分可能」として、うつ病の発症は公務に起因しないとした。
判決などによると、2000年1?2月、尾崎さんの担当する養護学級に行動障害のある男児が体験入学し、尾崎さんは対応に悩んでいた。その前後にうつ病に罹患(りかん)し、同年8月に自殺した。同支部は03年10月、公務災害ではないと認定した。
原告側代理人は「障害児教育のつらさを考慮していない」と批判し、控訴する方針を明らかにした。

以前、天ちゃんは、脆弱性論のおかしさ、について記事にしたことがありますが。
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070316/1

うつ病と脆弱性の関係について、現在調査中ですので、少ししたら解説記事を書きたいと思っています。
Coming soon !(^^;

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 私の友人の教員も最近「もう頑張れないかも」とこぼしていました。本業の授業計画も他の事務業務に押されて、アドリブで授業を行わないといけないときもあると、自分を責めるように言ってました。

 無茶な量の仕事を押し付けられて、いるのに、自分を責めるのは鬱、バーンアウト、自死行為の前兆です。少なくとも鬱状態に体半分漬っています。しかも眠っても 4 時間くらいで目が覚めてしまい ( 早朝覚醒っぽいです )、眠れないとのことなので本人は典型的な鬱症状はでていませんが、仮面鬱病の可能性もあります。当然体調の不良も訴えています。

 本人には「いざとなったら、というかもうそういう段階に来てるから、週に一日でいいからさぼって仕事を忘れて遊んで休め」と忠告しておきました。

 それと私の経験談を話し、診療内科の受診も勧めておきました。「行ってみればわかるけど、普通の内科クリニックと変わらないから」って。

 で、友人の話には続きがあって、今年に入ってから鬱で休職した同僚が 4 人、バーンアウトした同僚もやはり 4 人いるそうです。

 こんな状況でだされた「自殺総合対策大綱(素案)」。どれだけ非現実的か。

 天ちゃん先生のおっしゃる通り、精神科医、スクールカウンセラーを増やし、教育現場での総合的なメンタルヘルス対策を至急実施しないと、学校という組織は崩壊します。
written by 無明 / 2007.05.12 06:25
無明さん、いつもコメントありがとうございます。
保健・医療・福祉・教育・保育・介護といった領域に働く人々の労働環境が劣化し過ぎた結果。
天ちゃんはそうまとめています。
これは、1980年代の臨調行革路線後推進されてきて、前政権および現政権に続く、
「社会保障の縮小路線」の結果、と捉えています。
こういう事態に陥った、1億3千万分の1の責任は自分にある、と常々言っている事態です。
自分の中で辛抱の臨界点を超え、場が与えられたとき、このブログの第一記事を書いた、ってことだと思っています。
written by 天ちゃん / 2007.05.16 08:29
天ちゃん先生、はじめまして、こんにちは。
ふらりと来てふらりと読んでいたらこの記事が目に入りました。
(たぶんですけれど)その天ちゃん先生の後輩の精神科の先生から、この裁判についての話をうかがいました。
スクールカウンセラーをしていた時、学校の先生方の大変さを目の当たりにしたものの何もできない自分がはがゆく、環境改善の施策等も今のところ期待できそうになく、それでも先生方は力をふりしぼってがんばっておられ、何ともいえない思いがありました。
子どもたちのためにも、学校の先生の働く環境が整うことを願います。
written by あず / 2007.05.25 19:24

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