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EBM<IBM?...精神科薬物療法

天ちゃん / 2007.04.22 20:15 / 推薦数 : 2

先日のクリニックの朝のミーティングでのこと...
天ちゃんとこのクリニックでは、毎朝、全職員(といっても常勤5人だけ(^^;)参加でミーティングを
開いています。

この朝は、デイケアのメンバーBさんの件で、ミニ・カンファになりました。
Bさん統合失調症をかかえておられます。

精神科研修医時代に、天ちゃんの先輩から主治医を引き継いで以来なので...
かれこれ15年くらいのお付き合い...かな?

その昔は、被害妄想バリバリなのに...
主治医の(つまり、天ちゃんの)止めるのも聞かず...
「仕事、仕事」
...といった具合で、半年とか、1~2年とか仕事を変えては、切れ目無く仕事についておられました。

近年は、デイケアに...大変なじんでおられます...(^^;

好青年のBさんも、いい中年オヤジになっちゃいました。
(...ということは、主治医も...(?)(^^;)

ちょうど、天ちゃんが現クリニックの所長に赴任したころに、1度親病院に入院され...
入院中に、おクスリが結構増えた状態で、またクリニックに通院を再開されました。

<クスリ、多いと思うんだけどナァ...?>

「眠れなくなるから、同じでいいっ。」

<だって平均睡眠時間10時間以上でしょう? 寝すぎじゃない?>

「同じでいいっ」
(...会話内容の貧困...(?(^^;)http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070118/1

EBM的には、新規抗精神病薬にスイッチングを済ませたし...
あとは、余りに多い眠前薬を極力減らして...
というのが、標準的な薬物療法...のハズ。

同居のお母様からも...
「Bは、何か、ボッ~としちゃって...」
過量投与による抑制のために、生活障害が進んじゃってるんじゃないかなぁ~~(>_<))
(...そんなワケで、お母さんに積極的にご協力いただいて、デイケア以外の在宅時に、
IADLを落とさないようにと働きかけを怠らないようにお願いしてきました。)

デイケアのスタッフとはかって...(?)
眠前薬が多すぎることを、時宜をとらえては繰り返し説明してもらってきました。

...といったような経過で...(^^;

この数ヶ月、めでたく(!?)服薬量を漸減することに成功! してきた矢先...

どうもデイケアでこのところ、寡黙で、心ここにあらずで...何か落ち着かない。
それが、冒頭に触れた、ミニ・カンファのテーマ(^^;。

さっそくスタッフからお母さんに連絡を取ってみると...
「おクスリが減ってきて、確かに少しスッキリしてきました。」
...ということと同時に...
Bさん、いつも...夜の8時(!)には寝ていたものですから...
朝4時頃には起きちゃってぇ~~ガサゴソ、ガサゴソ...
同居家族の ナント 「安眠妨害」するようになっちゃったそうです。

「もっと遅く寝るようにしてよぉ~」 とか...
「起きて、ガサゴソ しないでよぉ~~っ」 とか...

同居家族の、Bさんに対するプレッシャーがきつくなっていたようである、ことが判明...(>_<)。

直後の外来で、
<Bさん、夜10時に寝て、朝6位時におきるってワケにいかないかナァ...?>

「無理。」

...ということで、Bさんの眠前薬は、減薬を始める前の量に戻りました。

...そして、今のところ、まぁ~るく、おさまって、デイケアでのBさんは、おなじみのBさんに。

統合失調症薬物療法も、アルゴリズムがあって...
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070215/2

...もちろん原則EBM(Evidence-based Medicine)ですけど...
IBM(Intuition-based Medicine)的になることもある。
疾患モデルに即して解説すれば...

ストレス対処技能精神症状との関係から、薬物療法のあり方が決められる。
その際、精神科臨床医の経験とカンの見せ所(?)。

これが、今日の記事の主題、でした...。

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