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< 7人の専門家 vs 無報酬 | メイン | 「自殺総合対策」報告書(続) >

どうも天ちゃんのブログは、記事の連載中でも、脇にそれたり戻ったり...(^^;
ってことで...デイケア関連の記事、っていうかぁ...
統合失調症シリーズ、っていうかぁ...精神科治療やリハビリテーションの方法、ってテーマに
戻ってみます(^^;。

精神科デイケア(5)http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070409/1)に、ぼっち さんからコメント。
> 「BHC」のプログラム、ためになりそうですね。
私の妹は、なかなか料理以外のモノづくりが苦手でして・・・。
ダイエット相談は特にいいですね。 <

>> (明日にでも、スタッフに確認しないといけませんね...(^^;) <<

ってことで、このBHCについて、スタッフに確認しました(^_^)v。
略称前の名前は、ビューティー・ヘルス・クラブ でいいそうです。

何をやっているかも、だいたい記事にしたとおりです。
もうちょっと詳しくご紹介しますと...
身長、体重、血圧、体脂肪とかを測定し、メンバー個別に目標を立てたもののフォローアップを
しているそうです。
精神科デイケアのメンバーとは言え、身体疾患をかかえもっていらっしゃる方もいます。
糖尿病、高血圧、高脂血症、脂肪肝、肥満、脳梗塞、肩関節周囲炎(40肩、50肩のことです)...

「成人病」、今「生活習慣病」の併発が、やっぱり多いですねぇ...。

基本は個別相談。
個別のアセスメントに基づいた計画(目標)設定と、そのモニタリングが基本ですけど、
どうやって体重増加に対処しようかぁ、とか
腰痛体操を一緒にやってみましょう、とか...
グループ療法になることもよくあるそうです。

さて...当デイケアの1ヶ月間のプログラム紹介を終えましたが。
それと、デイケアには、居場所型 と 訓練型 とがあることについてもご紹介しましたが。
精神科デイケア(1)http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070404/3

デイケアは、治療手段として大変大事、と天ちゃんは考えています。
今日は、この点について、記事にします。

これまでご紹介してきたようなプログラムで、いろいろと力をつけていただくこと
それが治療的なことはもちろんです。

まず、外来診療だけでは、相当な限界(制約)があります
過去の記事でもたびたび書きましたが、診療時間は、たぶん平均5分(正味3~4分)です。
大抵は、患者さんのみの診察になるので、患者さんからしか情報が得られません
この当たり前のことから限界(制約)が生まれます。
患者さんが話してくれる患者さんの日常生活に関する情報が、「実際(実態)」と大きく違っていること
それが、ままあります。
天ちゃんの引き出し方のまずさもあるでしょうが...
患者さんの対人技能のつたなさゆえであることも多いです。
いい表現がないですが...「裏情報」を入手しないと、より適切な治療計画を立てられない。
そいうことが、よくあります。

デイケアのメンバーであれば、日常生活の多くの時間をデイケアで過ごしています。
それでも、家庭生活の「実際(実態)」までは十分には把握できませんが。
デイケア場面で過ごしているメンバーの、生活リズムや対人関係のクセやつたなさが、
デイケア・スタッフにはよく見えます。

そこから、社会参加を進めていく際の課題を発見し、メンバーと共有しやすい。
そういう利点がデイケアにあります。

天ちゃんのクリニックでは、毎朝、全職員参加でミィーティングを短時間開いています。
業務的な連絡や調整も含みますが...
この時間帯は、外来の患者さんやデイケアのメンバーに関する情報共有と、ミニ・カンファの時間にも
なっています。

また、診療報酬マイナス改訂のおかげ(?)で、2ヶ月に1回に減らしちゃいましたが...(^^;
デイケア・カンファレンスも実施していますので...
デイケアで得られたメンバーに関する情報を共有し、個々のメンバーの治療方針に反映できるように
しています。

また、デイケアは社会参加のための学校、とでも言ってよいと思います。
社会参加を進め、保つために必要な知識を学んでいただきます。
それ以上に、デイケアで日々おきる、メンバー同士の交流。
イザコザやトラブルって大事! 治療のチャンス! です。

たとえば...
つい先日、怒りっぽく言葉遣いのきつい男性メンバーから、
「ぶっ殺してやるゾォ」
ってすれ違いざま言われてビビッちゃった男性メンバーがいました。
(確かに、ビビッちゃいますけど(^^;)

そのメンバーが暴言を吐いちゃうのは、病状の影響ももちろんあります
そのメンバーへの対策ももちろん練りました。

と、同時に、ビビッちゃったメンバーには、
「ぶっ殺してやるゾォ」 と言われたときの対処の方法を、
さらには、そのメンバーから、そんな暴言をぶつけられないようにする対処方法を、
学んでもらおうってことになりました。

ここまでの暴言を、地域生活の中でぶつけられることは、通常の社会生活ではそう多くないかも?
知れません...。

けれど。
「暴言を吐かれる」 ってことは、皆無でもありません。
上司から 「この給料泥棒!」 って言われて自殺された「過労自殺」された事案もあります。
うつ病を発症された患者さんも、現に、います。
ですから、社会参加を進め、再発せずに維持するために、このデイケアで起きた場面を、
治療的にスタッフが扱って行くことが、メンバーの社会参加を確実に進めるハズ、です。

こういう組み立ては、通常の外来診療では難しい、です。

そして何よりも、デイケアのメンバー同士の支えあい
天ちゃんやスタッフから、おクスリ飲むことが大事、ってことを口をすっぱくして言っても、
なかなか届かない...(^^;
そんなときでも、デイケアの他のメンバーから、
「ちゃんとクスリ飲んでないから落ち着かないのよ」
とか、一言言われた方が、だんぜん説得力があったりします。

「仕事する、仕事する」 が口癖のメンバーにも、
「ここのところ遅刻が多いからまだ早いヨォ」 とか言われちゃった方が、ココロに響くことって多いです。

デイケアから無事復職されたメンバーも、外来診療の際にデイケアに顔を出し...
苦労をねぎらわれたり、メンバーに相談に乗ってもらったりしていることの方が、
天ちゃんの外来診療より有効だったりってことも(^^;。

逆に、こういうデイケアのメンバー同士の支え合いを、上手に引き出しながら黒子になって紡ぐ
それが、天ちゃんたち専門職の大事な役割だと思います(^_^)v。

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コメント一覧

 天ちゃん先生のクリニックではすごいことをやってらっしゃいますね。
 でもスタッフへの負担も相当なものではないかと想像するのですが。
 どうか天ちゃん先生も他のスタッフさんも、ご自身の健康にも注意してくださいね。
written by 無明 / 2007.04.15 13:45
天ちゃん先生、おはようございます。
患者同士の支えあい・・・下手すると共倒れってことになりかねませんが、そこに専門職がうまく介入することで、お互いの治る力を高めていけるんですね。
私自身、躁鬱(?)病の精神科医である友人を支える立場にあって、何故か私にとっては非常に治療的な循環になってることに気付きました。友人の状態を丁寧にケアしながら、自分は再燃を予防できているような感じなんです。
閉じた関係にせず、友人の友人(内科医や精神保健福祉士)たちとひそかに(笑)連携とりながら、サポートしているのですが、それがいいのかなぁ??
その友人は服薬が続かず、傍目にはとてもやばいのに本人は病識が乏しくて(専門家なのに、不思議)、なかなか大変でしたが、ようやく別の精神科医に、受診とまでは行きませんが、処方の相談ができるまでになり、また一人サポートチームのメンバーが増えたゾ・・・と私は喜んでいます。
written by ちこ / 2007.04.16 08:40

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