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< 精神科の入院治療:強制入院と非強制入院 | メイン | ホワイトデーに~小児科医師の過労自殺労災... >

昨日の記事の続きを書きます。

昨日の記事は、精神科入院治療の形態措置医療保護任意-について解説しました。
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070312/2

今日は、入院の判断目的に関することを記事にします。
...と言っても、何か全国共通の基準があるわけではありません(^^;。

患者さんの病状が重症かつ自殺リスクが高い場合、「絶対的」入院、と天ちゃんは呼んでいます。
そうでない場合をすべて、「相対的」入院、と呼んでいます。

たとえば...
自殺リスクは高くないけれど、病状が重症な場合、在宅で見られるか?
同居家族にどれだけケアできる条件があるか?
もちろん、クリニックの診察時間や患者さんの予約状況との兼ね合いで、どれだけ小まめに診療できるか?
...などによって、入院治療が必要という判断をせざるを得ないことがあります。

あるいは...
病状は中等症で、自殺リスクが高い場合、理想を言えば24時間見守りが、在宅で可能か?
ご家族によって、たとえば専業主婦のお母さんが、「頑張れま~す」ってことであれば、
入院していただかずとも、クリニックの外来で継続治療可能なことが多いです。

病状が悪化して、「仕方なく?」入院治療に導入せざるを得ない場合を、「消極的」入院、と呼んでいます。

病状が悪化しているわけではないけれど...
たとえば、ダイエットを目的に入院しよう、とか...
生活リズムが乱れていて、在宅生活と外来治療では、調整が難しいので、入院して整えよう、とか
ステップ・アップ、レベル・アップのための入院を、「積極的」入院、と呼んでいます。

精神科の臨床医としては、相対的で積極的な入院、ってのが望ましいですし...
腕の見せ所...とも思うのですが。

「天ちゃん先生、入院費用いくらくらいになりますか?」

とか即座に(?)聞かれることが最近多くて...結局、もう入院の選択肢か残されていませんねぇ
ってことで入院治療に導入せざるを得ないことが増えているような気がしています(>_<)。

◇精神科入院治療に関連した過去の記事◇
・06/05/30 マクロ精神医療 http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060530/1
・06/05/31 衆知の?精神科入院特例 http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060531/1
・06/06/01 ミクロ入院精神医療 http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060601/1
・06/06/02 上記記事のつづき http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060602/_O_

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[追記] 無明さんのこの記事へのコメントで(^_^)v。
非特異的な疲労って、精神疾患の再発に通じます。
病状を悪化させないための 「休息入院」 「再発予防入院」ってのも、「積極的」入院のひとつです。
でも、これが経済的理由から難しいかったりするのは、記事本文に記載のとおり、です。

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仕事を進める上で、優先順位をつけます。重要最速>普通最速>重要普通>普通の普通(前二文字が重要度、後二文字が緊急性)。
どんな仕事も、内容や重要度を相対化して考えないと失敗しますよね?しかし、『制度』を遵守するとそうならないことが多いっての、変じゃありませんか?
『積極的入院』はさておき(おいちゃイカンのでしょうが)
重要度、緊急度が高いと患者負担緩和かつ医療報酬が高い反比例)とかあるといいんですのにね。
救急医療のことでもそうですけど、重要度や緊急度と医療報酬は正比例、一方の患者負担は反比例。どうでしょ。
written by yoccyann / 2007.03.14 00:13
 うぅ。患者の側からすると、天ちゃん先生のおっしゃる「積極的」入院もしたいときが結構あるんですけど、病院には病床数に限りがありますからねぇ。

 とくに鬱に不眠が重なっていて、鬱はひどくなくても不眠がひどい場合なんかに環境調整目的で入院したいなぁ、と思ったりすることもあります。

 いや現在の病状では、自宅で頑張らんといかんなぁとは思うのですが。
written by 無明 / 2007.03.14 05:01

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