天ちゃん
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Doctors Blog

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統合失調症シリーズです(^O^;。

統合失調症治療(やリハビリテーション)について連載していました(^O^;。

精神科の治療の分け方にはいろいろあります。
疾患モデルから、ストレス(源)、脆弱性、対処技能の3つに分類し、それぞれに何が対応するか?
...ってことで、脆弱性-薬物療法対処技能-認知行動療法ってことでしたネ。

ストレスを産み出すストレス源(ストレッサー)に対応するのが、環境調整や整備と社会資源の確保
ってことでした。http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070201/2

環境調整や整備に含まれる、大事な周囲の役割として、ご家族支援の方法ってことで...
心理教育家族支援のSST家族会への支援、ってなことをすでに述べてきたワケです。

...今日は、入院について記事にしようと思います。
地域(在宅)生活 カラ 入院生活 ヘ ってことで、環境を変えるワケですし...
精神科病棟という社会資源を利用するのが、入院治療、ということになります。

天ちゃんのクリニックから入院いただく場合は、通常、親病院にある精神科病棟に入院、
していただくことになります。
病床数には限りがあるので、入院治療の方針決定! となっても、いつでもすぐに入院できる
とは限りません。

入院治療については、いろいろと法律的な規定があります。
「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」 って言いますが...http://www.houko.com/00/01/S25/123.HTM
略して(?)「精神保健福祉法」 って呼ぶことが多いです。

「医療」 ってのが名前から抜けていますが...ちゃぁ~んと(?)医療について、
と言っても、特に入院医療についてですが...種々規定があります。

精神科の入院形態には、強制入院である、措置入院医療保護入院などと、
非強制入院である、任意入院とがあります。

強制入院とは...ご本人やご家族など(保護者と言います)が入院治療に同意されなくても、
2人以上の精神保健指定医の診察に基づき都道府県知事が「入院が必要」と認めた場合に、
措置入院させられることになっています。
入院先は、都道府県知事が指定した精神科病院(指定病院)になります。

精神障害をかかえる人で、自分を傷つけたり他人を害するおそれがあり医療保護が必要な場合
というのが要件で、それに該当するか判断できるのが2人以上の精神保健指定医、です。
(ちなみに、天ちゃんも、精神保健指定医、で~す。)
2人以上となっていますが、たいてい2人で、診察して判断します。
この診察を、措置診察(ソチシンサツ)、と呼んでいます。

自分を傷つけたり他人を害するおそれがあり...自傷他害のおそれ、って言っていますが...
2人の精神保健指定医の判断が一致したからと言ってどれだけ妥当なの?
信頼性はあるの?
...という率直な疑問に十分エビデンス(科学的根拠)に基づいてお答えできない...
というのが、精神医学の到達、だと思います(^^;。
(病棟医を離れて5年になるので、この間にこの辺りを検証する研究がやられていても不思議ではない
とは思うのですが...(^^;)

もちろん、研究を実際に実施するにもいろいろな困難が想定されます。
このブログで何度も紹介したことのある 「構造化面接法」のひとつのMINIには、
自殺リスクを評価するカテゴリーが用意されています。
...のように、自傷リスクを評価する標準化されたツールはよく見かけますが...
他害リスクを評価するものは、少なくとも5年前までは(^^;、見たことがありません。

内科や外科の検査を思い出していただくと、イメージしていただけるかも知れません。
心電図の診断能力とか、血液検査の精度とか...検出力とか...
(専門的には感度特異度と言っています。)
そういうのとまったく同じように、2人の精神科医の判断が一致するという 「検査」のやり方
それがまず標準化されていません(でした)。

措置診察という 「検査」 について検査した研究って、とても大事だと思ってきたんですけれど...
見たことがまだありません...。

注:自殺リスクの評価についてはここで述べたような研究はあります。
...で、だいたい感度が悪いんですネ(^^;。
「偽陽性(ギヨウセイ)」が多い、つまり、「検査」で自殺リスクが高い(陽性)と出ても、実際に
自殺する人はかなり少ないってことです。
そうであるのに、自殺リスクが高いと判定されたら、強制入院させちゃうってのが倫理的に
許されるのか? という議論が成り立つワケです。
なお、天ちゃんの考えを述べると...そうであっても、自殺リスクが高い場合は入院治療を勧める
というスタンスを採っています。
ただし、これは後に述べる、任意入院を主体にした親病院を後方病院に抱えている、
現在の天ちゃんの実際の臨床フィールドでのスタンス、です。

閑話休題--(^^;

医療保護入院とは...ご本人の入院に対する同意がなくても、保護者の同意と
指定医の判断で入院の必要性が認められた場合、精神科病院の管理者
ご本人を入院させられるというものです。
(最終的に都道府県知事に文書で届けが必要です。)
ご本人の同意なしで入院させられるワケで、強制入院と言えます。

任意入院とは...ご本人の同意に基づいて入院してもらう場合を言います。
これが、自由入院、ってなってないのにはワケがあります。
それは、ご本人が退院したいとなっても、勝手に(?)退院できない場合がある、からです。
指定医の診察によって、必要性が認められた場合、精神科病院管理者72時間に限って
退院させないことができることになっているからです。

ごく一部の精神科病院の入院治療の不祥事が、ときどきニュースになることがあり、
天ちゃんもいつも心を痛めてしまいます。

...こうやって、精神保健福祉法の入院治療に関連した内容をあらためて記事にしてみると...
何か、やっぱり、精神科病院に入院するってのは恐いって感じる方が出ても
不思議ではないかも?(^^;

天ちゃんの考えは...
自由入院という入院形態を認める必要はあるように思います。
それと、逆にこうやって法律に規定されたことで、精神科入院治療保護という、時に相反する
事態に対し、一定標準化されたワケで...
むしろ、これらの規定によって、入院中の患者さんの人権が守られるようになった
と考えています。
(こういう法律で規定されずとも、モチロン、守られなくちゃいけないんですけれど。)

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