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前回の記事 大事な周囲の役割(http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070220/1)の続きです。
高EEと低EEの家族の下に退院すると、高EEの家族の下に帰った患者さんの方が
再発リスクが大きい、という観察研究の結果を、前回記事にしました。
高EEとして上げられたのは...
批判的言動、敵意、過度の巻き込まれ、不満、温かさ
といった下位尺度でした。
下位尺度...としたのは、ご家族の様子を記録にとって評価するEE尺度ってのを
開発し、
その尺度が、上記5つの下位(カイ)尺度で構成されていたってことです。
このEE研究で注意が必要なのは、高EE家族が、統合失調症の再発の原因となる、
と安易に考えてはならない、ということです。
統合失調症の患者さんを、あるいは、発症前の家族の一員に対応するうちに、
高EEの家族状況にならざるを得なかった、かも知れないからです。
つまり、高EEは、原因なのか 結果なのか...
ということです。
その後ちゃんとEE研究を追跡していないので...(^^;
天ちゃんには、結論的なことは書けないのですが、
日ごろ、患者さんやその家族に接し、家族状況の経過をいろいろとお聞きするにつけ...
(本人の生い立ちと今に至る経過を聞けば、ご家族が高EE状況になるのも無理ないナァ)
とか
(そんな家族史があれば、ご本人が統合失調症を発症するのも無理ないナァ)
とか
(はて、どっちなんだろう...?)
とか、いろいろなパターンがあって...
双方絡み合って、今がある ってことで...(^^;
因果関係をあえて問わない というスタンスで臨んでいます。
EE研究は、天ちゃんたち専門家の理解の幅を広げてくれたことは確かです。
前回の記事に書いたように、今のご家族状況をアセスメントして、
高EE から 低EE へ
専門家として支援する、支援対象としてとらえている...
そういうカンジ、です。
いずれにしましても、EE研究は、ご家族の役割が重要である、
ご家族は治療の良きパートナーである
ということを見事に(?)実証的に解明してくれた研究である、と感心しています。
つまり、病気の経過は、環境との関わりで決まることを明らかにしたからです。
ストレス-脆弱性-対処技能モデル(http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070206/1)
に沿えば...ストレスと脆弱性の相互作用で、症状が決まるってことですネ(^_^)v。
それと...
EE研究は、ご家族を焦点に行われた研究ですが、
この研究を知ったとき、すぐに、天ちゃんは、
病棟のEE、デイケアのEE、医師-患者関係におけるEE、地域のEE、この国のEE
ってのも測定したら、面白い(?)んじゃないかナァ~
入院しさえすればグングン良くなる病棟は...低EE とか、
その先生に診てもらいさえすればスンナリ良くなる、医師-患者関係も...低EE、とかetc.etc.
そういう病棟を作りたいし、そういう医師でありたい...。
と思考が広がったことを思い出します。
(病棟のEE(?)を測定する尺度の項目とか、思いつくとメモったりしてましたっけ(^^;)
今日の記事を最後にまとめますと...
前回のタイトル~大事な周囲の役割~ってことです(^_^)v。
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コメント
コメント一覧
家族の態度が統合失調症の患者さんに与える影響で病気が悪くなるとかあるって事ですよね。
再発とかじゃなくても病気を良くするためには家族の協力が必要って事ですかね?それがEEとか言うものでしょうか?
個人的なことで申し訳ないのですが旦那さんが病院の先生に私の様子を聞いてきたみたいでその時に多分接し方とか教えてもらったと思うのですね。
そして、先生と旦那さんが話したあとの経過がスゴク良いんですよ。
本当、落ち込んでいたのが嘘のように治りました。
1年ぐらい前の話になりますがそんな経過を経て今ではおかげさまで働けるようになるまで回復しました。
そういえばデイケアにいるときは調子良いほうだったし、周りの環境とかも病気に関係あるのかなぁ??って感じています。
本人もさることながら,家族もその疾患に対しての知識があるのとないのとでは,回復を見守り支える過程でも,再発防止の過ごし方においても,大きな影響力を与えますよね。
精神疾患のみならず,時々でもよいから患者さん本人に付き添い,
専門家である医師から正しい知識と情報を得ることは大切だと思います。
特に,急性期の時は,家族もかなりのストレスを抱え込むことになるので,家族自身のケアも必要になってきますよね。
ところで,デイケアといってもさまざまですが,
参加するのに抵抗があるという患者さんへは,
どのような働きかけをなさってますか?
・・・ちょっと漠然としすぎた質問でしょうか。
質問だと強制しているみたいなので,
そういった事例があればいつか取り上げていただければ幸いです。
現在家族教室を院内で行ってます。4月から4年目になりますが、様々な課題もあります。でも、やはりやってることは大事なことなんだと再確認できました。ありがとうございます!
・・・いろんなEEを測定する試み、おもしろそうですね。自分の人間関係もそんな視点でみると楽しめるかもしれません。
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