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これまでに述べてきたような、統合失調症の経過に応じた治療や働きかけで、
統合失調症は、どこまでよくなるのでしょうか?
以下の図は、お師匠たちが、統合失調症の長期経過、30年以上(!)フォローアップした
結果の図、です。
(原著論文を取り込んで、天ちゃんがちょっとだけ手を加えました。)
この図は、長期経過の最も良い患者さんを一番上に、最も悪い経過の患者さんを
一番下に、ずら~っと並べてみたものになっています。
横軸が、時間、です。
ちょっと見難いのですが、横軸(図の最上部)の「0」の縦軸のところは、
お師匠たちが勤めていた精神科病棟に、この100人以上の統合失調症の患者さんが、
入院されていた時点、です。
要は、統合失調症のために入院が必要になった患者さん100人以上を、
退院後ずっ~と30年以上(!)に亘って、フォローアップし続けた、
追跡調査を実施したわけです。
天ちゃんは、この図を見るたびに、いろんな感慨にとりつかれます。
まず、30年もの長期間をかけて、研究をあきらめずに続けたことに、恐れ入ります。
臨床的な研究は、このように、なが~い、期間をかけてゆっくり醸成されるワイン
のようなもの(?)だと思います。
動物や細胞や、果ては遺伝子を対象にした研究は、こういった研究に比べたら、
あっと言う間にデータを集めて、研究報告可能でしょうけれど...。
また、図が大変「美しい」と思います。
図に、右斜め下方向と、右斜め上方向の細い黒の実践を加えました。
この2つの実践、右にとがった格好を、お師匠たちは、ノコギリの歯のようだ、
ということで鋸状現象(キョジョウゲンショウ)、と名づけました。
どういうことかと言いますと...
図に、ブロック矢印を書いておきましたが、
退院後の期間が長くなるにつれ、統合失調症の患者さんの状態・社会適応レベルが、
良い群と悪い群の、2つのグループへと別れていく。
中間グループが、だんだん無くなっていく。
という長期経過に見られる法則を、発見したのでした(^^)v。
(何か、今時の、「格差社会」論の先取りみたいですねぇ~。)
そして、予後良好な人:悪い人 = 6:4 くらいって感じですねぇ。
この数字を、どう評価するかは、読者によって、案外大きく異なるかも知れませんね。
この数字を評価する際、忘れてならない点は、この研究は...、
今から30~40年も前に治療が開始された患者さんたちから得られたデータ、という点。
それと、入院を経験された患者さんから得られたデータ、である点、
最低、この2つにに留意してくださいマセ。
それよりもずっと後の代(?)に属する、天ちゃんを含む、今の日本の精神科医は、
この6:4を、7:3、いえ、8:2、いえいえ10:0? にしようと、
日々努力と工夫を重ねているワケで~す(^^)v。
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コメント
コメント一覧
それし、これは入院患者の経過ですから最初から通院で良かった私みたいな軽症の人達も含めるともっと予後は良くなるかと思うのですがどうでしょう???
それと、予後には陰性症状が関係してくるって前の記事に書かれていましたが陰性症状が残るって言うのは病気が治りにくい?って事でしょうか?(精神病は治るっていうより寛解と言う言葉を使うらしいですがまあ、大目に見て下さい)
私はどうやら陰性症状が主な症状らしいです。意欲でなかったり自発性が低下したりとそんな症状です。
でも、普通に家事もこなせますし仕事も短時間ならできますからそんなにたいしたことないよ~~って感じなのかも知れませんが(笑)
理沙さんの理解でOKで~す。
予後の評価にも、症状、障害、社会適応レベル、寿命といったように、いくつかの軸があります。
社会適応レベルで見た場合、ここで紹介したお師匠たちの立派な研究によりますと...
自分から生活を広げて行きがちな人より、そうでない人の方が予後がいいってことになっています。
予後を占うファクターには、いくつかありますので、そのうち記事にしようかなぁ~って思いました。
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