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精神疾患の発症や再発をとらえる、ストレス-脆弱性-対処技能モデルを知ると、
精神科治療のあらましを理解しやすくなると思います。
今日は、治療の概要について記事にします。
過去のエントリーにたびたび登場してきた、オリジナルな図を再び掲載します(^^;。
この図に、治療の要素について、すでに記載しておきました。
脆弱性に...薬物療法
ストレッサーやストレスに...環境調整や整備、社会資源の確保
対処技能に...認知行動療法
といった具合に対応させています。
図中、ピンクというか薄い赤というか、で記入した部分、です。
薬物療法は、精神科治療の、(特に急性期における)中心的な治療手段です。
統合失調症では、脳内ホルモンの...ドーパミンとか、NMDAとかが、過剰に働いている
といった仮説が想定されています。
うつ病では、脳内ホルモンの、セロトニンとかノルアドレナリンとかの働きが低下している
といった仮説が想定されたりしています。
こういった脳内ホルモンの働き方を、精神科薬は調整してくれると考えられています。
そうやって、脳の働きを調整することで、症状を軽減~消失させてくれるワケです。
環境調整や整備には、実にたくさんの治療手段が含まれます。
精神疾患を抱えた人の多くが、生活の大半をご家族と共に過ごしています。
ですから、ご家族に、疾患についてよく知っていただき、療養環境を整えていただく。
これをファミリーワーク、と呼んだりします。
精神科リハビリテーションで、体系化されたプログラムの「心理教育」も同様です。
担任の先生や養護の先生にご協力いただく。
職場ストレス対策として、上司や同僚との同席面接を行う。
友人や知人や恋人に同席してもらって、治療協力をする。
...自立支援医療や障害年金の取得を勧めて、安心して医療を受けていただけるようにする。
...などなど、実にた~くさんの治療手段が含まれます。
社会資源の確保とは、たとえば保健所(保健センター)の保健師さん、とか
精神科デイケア、小規模精神科作業所、グループホーム、EAP(従業員支援プログラム)、
などなど、地域社会で精神科治療に使える(?)施設や制度のことです。
精神科医療機関やそこに働く職員も忘れてはならない社会資源の一つ、でした(^^;。
精神障害者当事者組織(ピア・グループとかセルフ・ヘルプ・グループ)や
ご家族の組織(地域家族会や病院家族会)といったのも、社会資源の例です。
ここにも、た~くさん含まれます。
(パパ・ママがんばるhttp://blog.m3.com/tenchanoffice/20070128/___v1のNPOも社会資源で~す。)
認知行動療法は、物の見方捉え方や振舞い方を修正したり幅を広げたりする、
さまざまな治療技法を体系化した治療手段、です。
対処技能を、強化・改善すること、生活経験を体系的に増やすことを目的にしています。
大きく3つに分けられたさまざまな治療手段を、病気の症状の程度や、病気の経過の時期
に合わせ、また一人ひとりの患者さんについて、3つの領域がどのように絡み合って
症状が発生してきたかをアセスメントし、テーラーメードの治療手段のセットを
提供していく。
それが、精神科治療のあらまし、ということになりま~す(^_^)v。
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