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観察による症状評価(http://blog.m3.com/tenchanoffice/20061225/2)、の続きで~す。
以下、臨床家による観察によって、「はい」(=見られる)「いいえ」(=見られない)を判断します。
L9b.現在患者には、解体型、または、緊張型の行動が見られるか?
解体ってのは、過去の記事(http://blog.m3.com/tenchanoffice/20070113/1)でも解説しました。
ここでは、解体した行動、を評価します。
ある行動が解体していて、かつ、それが重度(つまり、ひどく、か?)であるとき「見られる」
と評価することになっています。
解体した行動とは...何ら明確な目的を持たない行動、を言います。
行動にまとまりがない、ってことです。
解体されてバラバラって方が、分かりやすいでしょうか?
(差別を産む語法にならないか、ちょっと危惧しますが...(^^;)
無目的にさまよって通りがかりの人に何の前触れもなく大声を上げる、ってのが典型例。
放射線からの防御になるという妄想があるために、ゴミ箱から無意味なものを収集する...
これは、解体して奇異にみえるけれども、実際には目的をもっているので、「いいえ」と評価します。
(難しい、ですねぇ...(^^;。)
解体した行動という症状が「見られる」と評価するのは、行動のまとまりのなさが、
重大な障害をもたらすもので、誰がみても明らかな場合、です。
デイケア場面では、他のメンバーさんが落ち着いて座っているのに...
あっちこっちと、行ったり来たり、何かブツブツ言いながら、時にナントカカントカと
(聞き取れないこともあります(^^;)ちょっと大き目の声を上げているメンバーがいます...。
これは解体した行動、と思いますが...このメンバーさんも診察室の観察では解体した行動
と評価されるような行動をしたことはありません。
親病院の新患さんでは、時々見られます。
診察室に落ち着いて座っていられません...。
緊張型の行動とは、カタレプシー、無動症、
過度の運動活動性(明らかに無目的で外的刺激に影響されないもの)、
極度の拒絶症(あらゆる指示に対する明らかに動機のない抵抗、
あるいは動かそうとする試みに対する硬直した姿勢の保持)
あるいは無言症、意図的に不適切なまたは奇異な姿勢をとること、常同運動、
顕著なしかめ面、反響言語、反響動作、など...。
思いっきり(!)、解説が必要そうな症状名の羅列、になっちゃいましたねぇ...(^^;。
このブログは、精神医学講座を提供しているわけでないので解説を続けるかどうか迷いますが...(^^;。
太字で書いたものだけ、解説しましょう(強迫的...?)。
カタレプシーとは...外部から一定の姿勢や手足の位置をとらされると、それを自ら変えようとせず
長時間そのままの姿でいること、を言う。
重度のものを蝋屈症(ロウクツショウ)と言います。
クリニックに赴任してからは、お一人も観察していませんネェ(^^;。
常同運動とは...個々の行動、身振り、姿勢などを、同じ形で何度も繰り返すことを言います。
廊下をある地点からある地点まで行ったり来たり、行ったり来たり...
両手で両腿をずっとこすり続けたり...とかが例です。
反響言語(ハンキョウゲンゴ)、反響動作とは...まとめて反響症状、と言ったりもします。
目の前の人の言葉や動作を、山びこのように繰り返す行為のことを言います。
<救急車> って言ったら、「救急車...救急車...」 とか釣られて(?)繰り返します。
自分から、デハナク、他人から言われた言葉を繰り返すので、能動性の障害と考えます。
統合失調症をさらにいくつかのタイプに分類しますが、解体した症状の目立つものを
統合失調症、解体型と診断します。
緊張型の症状が目立つものを、統合失調症、緊張型と診断します。
(妄想症状が目立つものが統合失調症、妄想型、です。)
(もう少し続く...(^^;)
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