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精神科医の読み解く教基法(2)

天ちゃん / 2006.11.10 14:37 / 推薦数 : 2

予定の会議まで、少し時間ができましたので、朝の記事の続きをエントリーします。

状況は、緊迫していますし...すでに賛成の立場、反対の立場からWeb上でも
その他の媒体でも、意見が公開されてもいます(^O^;。

ですので、このシリーズを連載するに当たって、天ちゃんの今の立場をまず表明し、
後は政治の場(?)での進行と関係なく、ユックリと?(^O^;)記事化していきたいと思います。

天ちゃんの立場は...
総論反対、各論の中には賛成できるものも多い
で~す。

理由は、法案を現行法と対比させるにつけ、近年教育現場に、成果主義化≒市場原理
が導入されることで起きてきたと、
天ちゃんは考える、子どものうつ病の増加、「いじめ自殺」問題必修科目の未履修問題
教員のうつ病を初めとした精神疾患の増加などなど...
が、とても解決~低減されるとは思えないから、で~す。


今回は、まず法案と現行法の前文を対比させた場合の疑問(といくばくかの意見)、を書きます。
(過去に紹介した文科省の頁に新旧対照表がリンクされていますhttp://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/06042712/005.pdf

現行法
 われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。
 われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない
 ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。

改正案
 我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。
 我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。
 ここに、我々は、日本国憲法の精神にのっとり、わが国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。
(注:ここでのアンダーラインは天ちゃん。リンク先の「新旧対照表」では、文言の異なっているところに
アンダーラインが引かれています。)

現行法では、憲法の理想=世界の平和と人類の福祉に貢献すること、を実現するには、
教育が根本的に重要である。
憲法の精神(理想)の実現のために教育がある
そのためにこの法律を制定する、と書かれています。

では、改正案では、どうでしょうか?
それは、3文目の、「わが国の未来を切り拓」き、「その振興を図るため」に制定する、と変わっています。

つまり、教育基本法が、憲法の理想を実現するためのモノから、国の未来を切り拓くためのモノにと、
教基法の位置づけそのものが、大きく異なっていることが、ご理解いただけると思います。
教育の憲法、と位置づけられながら、日本国憲法との関係が、薄くなった~切り離された感がします。
少なくとも、天ちゃんには、そう読めました。

次に、何と、現行法にあった、「平和」が、改正案では消えています!
「平和」
 が、「正義」 に、置き換わっています...。
(「正義のための闘い」という言葉が頭をかすめてしまいました(^O^;。)
「普遍的にして」 が、「公共の精神を尊び」「伝統を継承し」 に、置き換わっています...。

現行法は、日本国憲法が制定され施行されるまでに間があった、その間に最後の帝国議会で
制定されました。

今後、現日本国憲法の条文とは、相容れないような、改正案の内容があることにも触れたいと思います。
現憲法と、改正案の関係がそうなっていることより、現憲法との関係が不明瞭になっているのでしょうか?

それは、もちろん、現政権が2期の任期中に実現すると外国プレス(?)に宣言した、
現憲法改正を、当然睨んでいるから...としか考えられません...。

現行法は、国との関係について触れた条文が少ないから、この国を愛する気持ちの足りない(と国が考える?)
国民が増えてしまったのだという賛成派の声が聞こえそうですが...(^O^;。
この改正案は、地球人類(世界)の平和と福祉の向上を志向するという崇高な? 高邁な? 精神が、
抜け落ちています。
なぜ、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献する「決意」と同時に、
この国の伝統を継承することはできないのでしょうか?
(改正案では、「願う」...程度の意気込み? を目指しています。)
この国の伝統を継承しつつ、「普遍的な」文化の創造は不可能なのでしょうか?

先日のNHK総合「ファイナル・メッセージ 第2回」湯川秀樹博士のように...
博士は、被爆国であるというこの国の歴史・文化を継承しながら、核兵器廃絶の壮絶な闘いに
死の床に就いてもなお、闘志と希望を捨てずに生を全うされました。
それこそ、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを決意した人の生き様では?
アインシュタインを初め...世界各国の超一級の学者が、一旦は一致できた、
普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造、だったのではないでしょうか?

よって、現行法を継承しながら(それは、この国の伝統や文化? を正に継承すること)、より発展させた
教基法改正が可能、と天ちゃんには思えるのです。

ささやかで微力ながら...天ちゃんも、9・11、アフガン、イラク...この国の1国民として、
医師として、あるいは精神科医として...
戦地に住まう人々に、栄養失調による知的障害や発達障害、PTSDやうつ病などなど...
に見舞われているだろう、と思いを馳せながら...
何ができるだろうか?
と仕事の合間に、あるいは余暇時間に考えます。
これも、現行法下で、天ちゃんが教育を受けてきたから?
でしょうか...?

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教育基本法に対する疑問(1)

天ちゃん / 2006.11.10 07:32 / 推薦数 : 1

free flowerさんが11月9日の記事でご指摘くださった、「ヤラセ」問題、今日の朝刊でも
大きく取り上げられていましたネ(^0^)。
確認した以外のタウンミーティング(TM)の調査が済むまでTMは開かない、政府の方針とのこと。
「教育基本法」の審議中なのに、こんなんでいいんでしょうか?
イイハズアリマセンよねぇ...。
「教育基本法案」(教基法案)では、道徳や規範、といったことが強調されています。
文科省、あるいは、手引きをした(?)~意図的だったかどうかはさておいて~
政府こそ、道徳や規範が問われちゃいますよねぇ...。
外形的には、これだけで、教基法案は信用なりませんが...。

文科省のHPにリンクされている関連資料(http://www.mext.go.jp/b_menu/kihon/houan.htm
に、遅ればせながら(^^;、一通り目を通しました。

15日には、衆議院採決か?
という状況ですが、改正された場合、子供のメンタルヘルスにモロかかわって来ますし、
いじめや自殺や子供のうつが減るのか?
という関心から、天ちゃんなりに、この教基法案を読み解いておかねば...
という思いから読み始めたわけですけど。
教職員のメンタルヘルス、という点からも、ですが。

8日には、反対を唱える2300人の「人間の鎖」ができたこと(http://newsflash.nifty.com/news/topics/education/ts__kyodo_20061108ts721.htm)、
9日の衆院教育基本法特別委員会の参考人質疑では意見が割れたこと
http://newsflash.nifty.com/news/topics/education/tp__kyodo_20061109tp776.htm
なども報じられていますネ。

遅ればせですけど(^^;、精神科医の読み解く教基法シリーズ として連載を開始しようと思います。

話し変わって...豊島、渋谷 消印の「いじめ自殺」予告の手紙が
文科相に相次いで届いたことが報道されました。
こんな方法で、子供たちの「悲痛な」 反抗? 反撃? があるなんて、天ちゃんの想定外、でした(^^;。
どちらも東京都からの発信、ということも、この間の都の教育行政の有り様を聞くにつけ、
ナルホドナァ~とうなってしまったのは、天ちゃんだけではありますまい。
どうして、最初の手紙のあて先に、都知事がなかったのでしょう
不謹慎ですが、子供たちよアッパレ! と今回も頭が下がってしまいましたm(_ _)m。

大人の一員である、天ちゃんも、これは何とかしないと!
と決意させてくれました。

ということで...今朝は、入り口、の記事にて失礼しま~す。

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