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今日のエントリーは、躁うつ病シリーズ(?)に戻ります(^O^;。
『躁うつ病 その4:(薬物)治療』(http://blog.m3.com/tenchanoffice/20061018/1)の続き、です。
(軽)躁もうつも良くする...上下から挟み込むような、サンドイッチ効果のある、
気分感情安定薬にはいくつかあります。
代表的な、そして天ちゃんも良く処方するものが...
炭酸リチウム(商品名リーマス)
カルバマゼピン(商品名テグレトール)
バルプロ酸ナトリウム(商品名バレリンやデパケン)
の3つ、です。
これらの十分な効果が出るまでには、数週間かかります。
ところで、ではこれら3剤のどれをどう使うのか?
他の精神科医の先生達はどうされているのでしょうか?
天ちゃんの工夫は...
脳波を測定して、その波形のパターンから、どれを最初に使用するかを決めています。
脳波に異常がないかあっても軽度 ⇒ 炭酸リチウム
異常があった場合異常波形のパターンで ⇒ 他の2剤のいずれか
実は、炭酸リチウムは、ケイレン閾値を下げることが知られ、
一方、カルバマゼピンとバルプロ酸は、そもそも抗テンカン薬として開発された
っていう事情があるからです。
ちなみに、カルバマゼピンに、気分感情安定効果があることを解明したのは、日本人精神科医で、
精神科薬の過去30年で最も大きなブレークスルー、と評価されているくらいの発見でした。
気分感情安定薬は十分な効果が出るまでに時間がかかるので、
急性の(軽)躁状態のときには、これらに、抗躁薬、を併用することが多いです。
ゾテピン(商品名ロドピン)やオランザピン(商品名ジプレキサ)など、非定型抗精神病薬を抗躁薬として
使用することが多いです。
なお、親病院で見ている躁うつ病の患者さんでは、ロドピンを相当量飲んでいただいても...
「先生、全然、効かない~」 って患者さんが多いんですが、
このクリニックの患者さんでは、1錠お出ししただけで、
「効きすぎちゃって、きつくって」 って患者さんがこのところ多いです。
同じ病名なのに、どんな臨床フィールドかで、薬の効き方が違うんですねぇ...
本当に不思議で、興味が尽きません(失礼?)。
閑話休題。
この図は、天ちゃんのオリジナルではありません。
躁うつ病のうつ病(双極性うつ病)の場合の薬物療法の流れ図、です。
炭酸リチウムで維持療法中に、うつ病になった場合について、です。
このように、うつ病のときと同様に、標準的な薬物療法については、薬物療法のアルゴリズム、
が用意されています。
図の中のCBZ = カルバマゼピン、VPA = バルプロ酸ナトリウム、です。
標準的な治療、というときには、6~8割の患者さんや状況について適応可能な治療法、
ということでしたネ。
2~4割の場合、こういった標準治療では、対応できないので、精神科医の腕の見せ所、でしたネ(^o^)。
(続く...)
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