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北海道と福岡で発生した子供の「いじめ自殺」を受け、都道府県の担当者と教育委員会関係者を対象にした緊急対策会議が、本日、文科省で開催されたと、NHKニュースで知りました。
青少年の自殺予防対策の必要性と重要性については、
9月4日エントリー(http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060904/1)
の、トークショーで語られたこととして以前に、このブログでも紹介しました。
子供たちが大人になってからの自殺予防に直結しますので、特に義務教育段階での取り組みは、
10~30年後に、確実に自殺大国ニッポン! の克服を確実なものにします。
ニュース報道を見る限り、
○いじめの実態を反映した調査がなされてなかったようである
○ゆえに、44項目の調査がこれから実施され、文科省に報告を求めるらしい
○都道府県の担当者(?)の発現からは、教職員に「適正な指導」をしていく
○また、この学校にもいじめはあるものという認識に立って、生徒の把握・指導に当たらせる
といった内容の会議だった、ようです。
今後、以上を踏まえ、どんな具体策が採られるのか監視していきたいと思いますが。
天ちゃんは、少なくとも3つの視点を欠いてはならないと思います。
1つは、子供をエンパワーするような具体的な取り組みをする、ということ。
2つは、現場の教職員がエンパワーされるような支援がなされること。
3つは、第2点との関係で、地域住民(国民と言ってもよい)、
特に子供の親がエンパワーされる取り組み。
第1点目。
よく、「子供の目線に立って」とか言いますが...
ニュースでも関係者のインタビューに類した発言がありました。
この文言は、抽象的に過ぎて、何も具体的に語っていないと思います。
天ちゃんの提案は--
①子供を対象にした「自殺予防プログラム」の提供
--欧米ですでに実践例があります。
②子供に対するCAPプログラムやSSTの提供
CAPセンター・ジャパンのHP:http://www.cap-j.net/
--CAPは、子供への暴力に対処する力を、子供自身に習得してもらうプログラム
--子供に対して「いじめ」に遭ったときの対処技能を修得してもらうSST(子供のSST)の実施
といったプログラムが、わが国でも技術的にはすでに提供可能です(^0^)。
SST普及協会HP:http://www.jasst.net/
「子供のSST」(http://www.amazon.co.jp/gp/product/4772409068/ref=sr_11_1/503-0396913-6502323?ie=UTF8)
第2点目。
「イチゴ評価」した教師は、とうぜん、もってのほか! ですが...
いや、待ってくださいヨッ。
文科省? 都道府県の教育担当部局? 市区町村の教育委員会? 市民や国民?
どこのだれかは、知りませんが...われわれ(?)こそ、教職員を「イチゴ評価」して来なかったでしょうか?
「指導力不足教員」って、「イチゴ評価」だったんじゃないでしょうか!?
もっと言えば、OECD加盟国の中でも、教育関係予算額、対GDP割合が、アメリカに次ぐ(?)低い国...
これって、財務省? の、文科省いじめがあって、文科省の都道府県教育担当部局いじめがあって...教職員いじめがあって...
生徒のいじめが発生し...
「いじめ自殺」が発生し...と、
いじめの組織的入れ子構造、の存在を見逃してはならないと思います。
でなければ、教職員のうつ病を初めとした、
心の健康問題による休職者が、これほど増えたりはしていないのでは?
①教師を対象とした「自殺予防プログラム」の提供
--欧米ではすでに実践例があります。
②現場の教職員がイキキと働ける学校の創造
--成果主義評価(≒「イチゴ評価」)の導入は止める
--少人数学級(20人以下程度)、チーム・ティーチング、教材研究等の時間を保証
--これはつまり、教職員の労働条件の改善、です。
第3点目。
天ちゃん自身を振返ってみても、労働と地域活動との両立はほとんど不可能です。
地域活動には、とうぜん、学校行事や運営への、親の関わりが含まれます。
経済的余裕があって、専業主婦でいられる母親が、地域活動の担い手の主体です。
この間の、非正規雇用化の進展によって、家計の不可分(→可分)所得は減り、働き出す母親は増えました。
①規制緩和の方向で進められてきた労働政策を抜本的に、修正するしかないでしょう。
--検討が再開された、ホワイトカラー・エグゼンプションなんてもっての他!
②税制の見直し
--マネタリズムとサプライサイドの小泉流改革ではなく、子育て中の親世代の減税による
需要喚起型税制が必要では?
そして、いじめ、は...モラル・ハラスメントと根は同じ、です。
※
北朝鮮の核を巡る報道、「いじめ自殺」報道にかき消され、ゆめゆめ「美しい国へ」と向かう教育改革が
進められてしまわぬよう、監視を怠るまい、と思います。
◆参考書◆
○高橋祥友 著
青少年のための自殺予防マニュアル、金剛出版、1999、 3200円
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4772406204/ref=sr_11_1/503-0396913-6502323?ie=UTF8
■関連記事■
・06/07/07記事 モラル・ハラスメントについてhttp://blog.m3.com/tenchanoffice/20060707/1
・06/07/08記事 モラ・ハラ続きhttp://blog.m3.com/tenchanoffice/20060708/1
・06/07/09記事 表が見にくいのでhttp://blog.m3.com/tenchanoffice/20060708/1
・06/07/10記事 ハラスメントと健康アウトカムhttp://blog.m3.com/tenchanoffice/20060710/1
注:いくつか文言の訂正をしました(06/10/23)
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