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天ちゃん、今日の午後は、親病院の外来をお休みさせていただいて...
今、何かと話題の(?)教育委員会主催の「就学支援委員会」の相談会に、
専門医として参加してきました。
(昨年までは、就学「指導」委員会、って呼んでいました。)
天ちゃんの所属する医師会からいただいたお役目、でもあります。
医師はもうお一人、専門委員として参加されていました。
何をしてきたかと言いますと...
来年度、小学校入学予定で、障害を抱えているか、抱えていると思われる お子さんの
来年度からの適切な(?)措置・処遇を、親御さんとご一緒に探っていく...
それが、この「委員会」の役割で~す。
天ちゃんと(もうお一人の医師)は、専門医の立場から、この委員会へ意見(判断)を上げる、
のが役割で、今日は7人の子供さんの診察と、親御さんとのインタビューをこなしました。
措置・処遇と言っても...
通常学級か、特殊学級(知的障害、情緒障害)か、養護学校か、の選択肢しかありませんが...(^^;。
お会いしたお子さんの抱える障害は、精神遅滞(近年、知的障害と呼ばれる)か、
広汎性発達障害(自閉性障害が代表)か、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)か、
のいずれか、ということになりま~す。
(AD/HDの場合、通常学級への措置、となっていることもあり、全14名のお子さんには、いませんでしたが。)
(ちなみに天ちゃんは、子供の頃、多動児、でした(^^;。注意欠陥の方はほとんどありませんでしたが。)
今日、参加された他の委員は、小学校長会の代表、養護学校長、特殊学級担任の先生たちなど、で~す。
天ちゃんたち医師以外の委員は、プレイルームで行動観察し、就学相談に応じてらっしゃいました。
天ちゃんの通勤経路には、養護学校があるので、
朝必ず、何人かの障害を抱えた児童生徒とすれ違います。
毎朝、彼らの元気そうな顔を見て、
「よし、今日も1日ガンバルゾォ~」 と心の中で唱えながら、出勤しています(^0^)。
明日は、今日の「相談会」を踏まえた、総合判定会議が開かれます。
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今日2つ目の投稿で~す。
行政職の友人(医師)からのメールで知りました。
『医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議 第一次報告(案)』 (H18年10月4日)
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=185000227&OBJCD=&GROUP=
というもので~す。
精神科医である天ちゃんとしては、
不足診療科の例示に、小児科、産婦人科に加えて、精神科を入れてほしいところです(^^;。
●参考:
・06/05/30 マクロ精神医療http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060530/1
・06/05/31 衆知の?精神科入院特例http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060531/1
それ以外にも、コメントしたことは、いろいろありますが...
それは、天ちゃんが、意見公募に応募するとして...(?)
もう1つだけ、研究協力者の委員の肩書きを見れば、すぐお分かりのとおり...
患者さんを含む国民、女性医師、研修医を代表する委員がきわめて不足~いない中での
検討結果であるということ。
ですので、このささやかな(?)ブログの「一般読者」のみなさん、ど~うぞ上記URLから
PDF資料をダウンロードしてお読みいただき、ご意見を上げていただければと...
意見公募の締め切りは、11月4日で~す。
本文24頁で、さらりと読めま~す。
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躁うつ病シリーズを続けま~す。
躁うつ病は、(軽)躁病とうつ病の波を反復して繰り返す、という精神疾患でした(ちょっとヒツコイ?)。
天ちゃんは、患者さんに、躁うつ病を良くしていくときの大雑把な全体の経過図を
お示しするようにしています。
これは、オリジナルな図、で~す。
躁うつ病の波は、最初、(軽)躁病 と うつ病 の、大波期
を経て...
小波期 ⇒ 漣(さざなみ)期 へと移行させて行きましょう(^o^)。
大波期、小波期、漣期、という呼び方は、天ちゃんが勝手にそう名づけているものです(^O^;。
この場合も、躁転のサインが出現したとき、患者さんごとに練った対策を実行していただくことを
繰り返していただきます。
(軽)躁病相が...高ければ高いほど、長ければ長いほど、
うつ病相も深く長くなります。(図中左下向き赤の矢印)
ですから、(軽)躁病相を、いかに低く短くできるかが、カギであることは、これまでに触れたとおりです。
漣期になると...もう、(軽)躁病やうつ病の診断基準を満たさない程度の躁的波とうつ的波を
繰り返して反復する程度になります。
その後は...ほとんど波は消失して、病前の気分感情のレベル(水準)にまで回復する患者さんが多いです。
その一方で、一部の患者さんは、たとえば...
睡眠時間が時々短くなる ≒ (あえて言うと)躁「的」時期 と
睡眠時間がその結果時々長くなる ≒ (あえて言うと)うつ「的」時期 とを
繰り返して反復し続ける患者さんもおられます。
また、特に炭酸リチウム(リーマス)を服用している患者さんに多いことが知られていますが、
病前の気分感情のレベルよりも、やや下がった(=気分感情の動きが「鈍」な)「低め安定」とか
「低空飛行」とか、患者さん自身が表現されるような状態で躁うつ病から回復される患者さんもおられます。
患者さんによっては、この「低め安定」をなかなか受け入れがたいようです(^O^;。
漣期頃になりますと、多くの患者さんで気分感情安定薬の服用だけになります。
躁うつ病の治療で、社会生活時間 ≒ 睡眠覚醒リズム を固定化すること
(何のことは無い、規則正しい生活ってことですね(^O^;)
が、本質的に重要であることが知られるようになりましたので、
睡眠薬を手持ちしていただいて、睡眠覚醒リズムを極力固定化するよう、
睡眠薬の自己調整をしていただいている患者さんもいま~す。
では、いったいどれくらい気分感情安定薬の服用を続けるのか?
実は、これに統一見解は、まだありませ~ん。
天ちゃんは、(軽)躁でもウツでもない時期を3年確保できたら、服用を漸減することにしましょう。
と治療初期にお話しています。
(3年でいいのか、一生のみ続けていただくべきか、頼れる科学的根拠は、今のところないと思います。)
こうして、云十年の精神科臨床経験で、3人の方が治療終了になりましたが、
お一人は再発、お二人は再発せず(というか、その後連絡がないだけですが(^O^;)という状況です。
現在のクリニックでは、この躁でもウツでもない、維持療法の期間を着実に伸ばされている患者さんが
結構おられますので、今後どんな成果が得られるか、楽しみにしています(^o^)。
同時に、再発予防対策を、予めどう立てておくか、が躁うつ病治療でこそ、重要になってきます。
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今日は午前中、外来でした。
躁うつ病の女性SEさん-元来は「うつ病」との診断で親病院から通院の便により天ちゃんが主治医に-
が、前回の外来で...
「頭が真っ白になるんですゥ」 っておっしゃったんですネ。
(正確を期すために補足しますと...
親病院の非常勤医師から「うつ状態」の診断で紹介いただき、
天ちゃんのクリニック初診時に、うつ病+パニック発作、って診断になったので、それに応じた
服薬をしていただくウチに、軽躁状態を経験されたので、途中から
躁うつ病Ⅱ型に診断変更した、って経過の方で~す。)
何か、意識障害と鑑別(かんべつ≒区別~専門用語です(^^;)できないし...
親病院で、頭部CTと脳波検査を実施してから、外来にお越しいただきました。
(実は、脳波検査、ハジメテ! だったんですねぇ(^^;)
頭部CTには、異常はありませんでしたが...
何と!? 脳波異常あり、だったんです...
この脳波異常のパターンは、VPA= バルプロ酸ナトリウム(商品名デパケンやバレリン)
の適応(=それを使った方がイイ) だったんですね(^^;。
もちろん、お仕事の関係で、睡眠不足気味だったとか、
(控えるように指導しながらなかなかゼロにできない)飲酒の影響とか、
<別の影響の方がオオキイんじゃあないですかぁ...?>
→(患者さん苦笑い)
ですが...06/10/23の記事(http://blog.m3.com/tenchanoffice/20061023/1)で、
あんなふうに書きながら...抜けてることってアルンデスネェ(^^;。
(躁うつ病の軽症うつ病の状態で...炭酸リチウム(リーマス)の血中濃度が、治療範囲の
下限の方に近かったので、前回の外来でリーマスを増やしていました。
...この点だけは、06/10/23の記事のアルゴリズム通りの対策なんですが...(^^;)
お仕事を持ちながら、土曜外来で維持されている方に、同じ自治体内とはいえ、親病院までワザワザ
お出かけいただくコストをつい考えっチャっていて...とか何とか、
で、ゴメンナサイm(_ _)m。
リーマス から、デパケンへ、スイッチング(薬剤の切り替え)開始しました。
この女性SEさん 「全然、いいんですよぉ~(^0^)」っておっしゃってくださいました(^^;。
(悪ナレしちゃぁいけませんが...)
なお、気分感情安定薬の、炭酸リチウム、カルバマゼピン、バルプロ酸ナトリウム、いずれも、
定期的に血中濃度を測定し、有効治療範囲に保つ、
ってのが鉄則です。
これも、覚えておいてくださいマセ。
さて、本題ですが...(^^;
躁うつ病について、なかなか患者さんにお勧めできる書籍がありませんでしたが...
相棒(?)の心理士さんが、見つけてもってきて下さった本(著者の第二作)と、
その後、天ちゃんが取り寄せた第一作、をご紹介しておきます。
マンガ お手軽躁うつ病講座 High&Low byたなかみる、星和書店2004/10(第1作)
★天ちゃんの書評http://10chan-kokoro.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_7693.html
マンガ境界性人格障害&躁うつ病REMIX byたなかみる、星和書店2006/06(第二作)
★天ちゃんの書評:http://10chan-kokoro.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_1b12.html
天ちゃん←→心理士さん→他のスタッフ→デイケアのメンバーさんたち、と回っていて...
特に若いメンバーに、2冊とも評判が良いそうですので、
この場で、「お勧め本」としてご紹介できそうだなぁ、って判断しました。
(天ちゃんは、モチロン、星和書店の回し者ではありません、悪しからず(^^;。)
★スパムが多いので、TB禁止としました(06/11/07)。
躁うつ病シリーズ(?)に戻りま~す。
06/10/24記事 その6:治療の工夫(http://blog.m3.com/tenchanoffice/20061024/1)
を書きましたが、実は大事な前提が抜けていましたので、今日はそのことに触れたいと思います。
この「治療の工夫」の2.で、躁転こそ予防のターゲット! な~んて書きました。
その前に大事な前提が...
患者さんご本人が躁転を予防したいと思っておられるかどうか、なんです。
特にⅡ型の双極性障害 = 軽躁病とうつ病の反復、の患者さんの場合、
「うつを何とかしてほし~い」 けど、
軽躁病 = 元気なとき(^o^) って捉えておられ、
「軽躁状態は悪くな~~いっ」 って最初はおっしゃることが、ままあるんですネ(^O^;。
でもぉ...「治療の工夫」の1.のところで既に書いたように、
(軽)躁状態 の結果(!)、自動的に(?)うつ病に至ってしまうんです。
ライフ・チャートとか呼んでいますが、過去の病状経過と、日常生活上で起きたこと、起こしたこと(^O^;)
を図示して振り返ってみることで、
「あぁ、やっぱり、軽躁が来ると、うつが来ていて、うつ病を避けるためには、
軽躁を何とかしないといけないんですねぇ...」
と、(やっと?)ご理解いただけることも、あります。
(注:ライフ・チャートっていうと大層なカンジがしますが、
なんのことはない...「治療の工夫」含め、たびたびこのブログで出てきた、直線と躁とうつの波の図に、
ある時点でどんな出来事があったか、を一緒に書き込みしたモノのことで~す。)
一方、作家さんといったクリエーター(?)や、弁護士さんや、自営業の社長さんとか、
別に、躁とウツの波があっても、その波に応じて暮らしていても、あまり大きな問題にならない、
羨ましい((^O^;))患者さんもおられます。
躁状態にまでなってしまうと、さすがにご自身も困ることが多いので、
「典型的な躁状態は防ぎたい」 ってことが普通ですが、
軽躁状態くらいなら、かえって生産的なので、
軽躁状態くらいに抑えられればいいって、患者さんも時々おられます。
(うつ病の状態のときは、ボケッーとして回復を待ってればいいやって...
サラリーマンの天ちゃんとしては羨ましい限りですが(^O^;)
逆に、周囲(≒家族)から、
「そんなんじゃ困る! 軽躁状態だって予防して欲しいっ!」
と強く主張されてしまって、シブシブ(?)患者さんが受け入れてくださり、
「じゃぁ、やっぱり、軽躁状態も含めて躁転の予防をします」
ということになる場合も、時々あります。
今日の記事で、何をお伝えしたかったかと言いますと...
躁転予防は大事ですが、患者さん(とその周囲)と話し合って、具体的に目標を設定する、
という手順があって、これまで述べてきたような治療が展開されるってことでした(^O^;。
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free flowerさん、コメントありがとうございます。
それとランキングがジリジリ落ちていることに対するご心配と応援メッセージありがとうございます。
(ただ、天ちゃんのこのブログへの、月間アクセス数は、ちゃんと計算してないですが、
月ごとにジリジリ増えております。
他の後から参加された医師ブロガーの方々が、追い抜いているって格好ですので、
天ちゃんブログの体力が弱って来ているわけではありませんので、達観?しています(^^;。)
他の医師ブロガーの方のブログを参考に、「人気ブログランキング」ってのを、貼り付けてみました。
(これで、ジリジリ、ランク落ちを予防できますことやら?)
(テクニック的な対策もあるようですが...本質的に記事の内容いかん、でしょうから(^^;)
頼りの事務長とも相談しながら、トライしたのですが...
バナーと、URLを重ねる方法がイマイチ分かりませんので、当面、人気blogランキングへ、
でリンクさせて行きます(^^;。
さて、free flowerさんのご質問に、お答えしておきます。
この頃会社への「適応障害」の診断書の提出も増えております。「うつ病」と「適応障害」の違いが良く分かりませんので、お時間がございましたら、次回シリーズとしてご教授いただけますでしょうか?
また、(人にもよるのかもしれませんが)「うつ病」と「適応障害」では、どちらが重病(?)なのでしょうか?
まず、「適応障害」という診断名が増えているのは、ICD-10とかDSM-IVといった 操作的診断基準が
精神科医療の世界で受け入れられ、普及してきた結果と思います。
この流れは、天ちゃんとしては、ひとまず望ましい傾向と評価したいと思います。
(だって、○○先生精神医学とか××先生精神医学とか、△△大学流派とか、を極力排除し得るから、です。)
ICD-10(WHO作成のものでしたネ)とDSM-IV(アメリカ精神医学会作成のものでしたネ)とで、
診断基準の内容に違いがあるんですが...
両者を見比べたときに(^^;、ICD-10の方が、簡単? 分かりやすい?ので、以下に転載します。
F43.2 適応障害
A.症状発症前の1ヶ月以内に、心理社会的ストレス因を体験した(並外れたものや破局的なタイプではなくて)と確認されていること。
B.症状や行動障害の性質は、感情障害(F30-F39)や、F40-F48の障害(神経症性、ストレス関連性および身体表現性障害)、および行為障害(F91.-)のどれかにみられるものであるが、個々の障害の診断基準は満たさない。症状はその型も重症度においてもさまざまである。
とあって...前景をなす病像が、うつ状態なのか、他の情緒障害(不安、心配、緊張などなど)なのか、行為の障害をともなうのか、で、さらに下位分類することになっています。
というようなワケで...
free flowerさんの「適応障害」と「うつ病」の違いは?
に対するお答えは...
うつ病の診断基準を満たさない程度のうつ状態、のときに「適応障害」と診断されることが多い。
と理解してください。
というところですかネ(^^;。
ちなみに、DSM-IVでは、
上記「1ヶ月」が、「3ヶ月」になっているとか、社会生活や職業や学業面で著しい障害があるとか、
死別反応ではないとか、ストレス因子がなくなってから症状は6ヶ月以上は続かない、
とかいった診断基準が付記されています。
天ちゃんも、「適応障害」って診断書病名を書くことがありますが、
たいてい、「適応障害(ICD-10)」とか、どの診断基準によったかが知れるように
記載するように心がけています。
会社の総務部や人事部の方が、(ICD-10)と天ちゃんが書いている意味を汲み取ってくださるかも
と、ちょっぴり期待して...(^^;。
それともう1つのご質問...
「うつ病」と「適応障害」ではどちらが重病(?)なの?
について、ですが...
「適応障害」は、「うつ病」の診断基準を満たさない程度のうつ状態、ととらえれば、
「うつ病」よりうつ病診断基準症状の数は少ない、ということになります。
でも、上記したように、ICD-10の診断基準B.のように、症状の重症度はさまざまである、となるでしょう。
たとえば、うつ病診断基準症状の数は少ないが、そのうちのある症状の程度が極めて強い場合を
思い浮かべていただけばよいでしょうか。
「重病」かどうかってのは、察するに、治療は簡単かどうか、治りがいいか、自殺リスクが高いか低いか...
という含意もあると思います。
そういった諸側面から総合的に判断した場合、「適応障害」の重病度はさまざま、ということになります。
(でも、まぁ、概してうつ病より軽いことが多いって理解でも良いと思います(^^;。)
なお、「適応障害」の診断で治療を開始したけれども、「重症化」して、うつ病の診断基準を満たすようになり、
うつ病って診断基準を切り替える、といったことが時々、あります。
◎参照◎ 第1回うつ病シリーズのまとめ 06/10/03記事http://blog.m3.com/tenchanoffice/20061003/1
★では、以下クリックを(^^;
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躁うつ病の治療において、躁転対策が、最重要であることを1昨日の記事で述べました。
躁うつ病の躁転対策を練る際に、ご本人と周囲(≒家族)に心得ておいていただきたいとこを
天ちゃんのオリジナルな図でご説明しま~す。
黒の実践の波が、「客観的な」病状の経過、とします。
赤の破線の波が、ご本人の評価している、主観的に感じている、躁うつの病状です。
青の破線の波が、周囲(≒家族)が、観察している、躁うつの病状、になります。
そう状態のときには...診断基準にもあったように、怒りっぽくなったり、お金遣いが荒くなったり、
家庭、学校、職業、社会生活で、往々にして、困りごとを起こしてしまいがちです。
そう状態のときには、本人はたいてい困ってなくて、でも、周囲(≒家族)は、ホトホト困り果てている
ってことが多いです。
うつ状態のときには...一見、概して 「おとなしく」なるので(?)、本人はホトホト困っていたり、
主観的に大変つらいんですが...
周囲(≒)家族は、ぜんぜん困っていない
っていうことが、良く見受けられます。
本人は、より低く評価しがちであるが、周囲(≒家族)は、より高く評価しがちである。
とまとめられるでしょうか。
このように、本人と周囲(≒家族)の間で、病状の捉え方にズレが、必ず起きるものであることを
まず、頭で理解していただきます。
このズレが、
「ちっとも家族は、あたしの病気を理解してくれないっ」
という、患者さんからよくご報告いただく状況を産み出します。
(ということを、患者さんに少なくとも頭では理解していただくようにお話しています。)
(これは、うつ病、のときにも当てはまります。)
こういうワケで、躁転のサイン(図中の爆発マーク)に、より早く気付けるのは、たいてい周囲(≒家族)です。
なかなか言うは易く、行い難し、ではありますが...
そう状態のときには、周囲(≒家族)の言うことに耳を傾け尊重してください。
うつ状態のときには、ご本人の訴えに耳を傾け、それを信じてください。
と指導しています。
再発のサインに気付くのは、周囲(≒家族)の方が早いから、不本意でも、
再発のサイン発生! については
周囲(≒家族)の指摘を、「にわかに納得できないときも」
鵜呑みにして、再発のサイン対策を実行しましょう。
こういう指導内容を、行動契約、って呼んでいます。
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な~んか 久しぶりに落ち着いてNHKニュースをみたって感じです(^^;。
ニュース報道で、頭が下がると同時に、勇気付けられました(^^V。
それは、2つ。
1つが、
消費者金融のグレーゾーン金利の猶予期間を廃止する方向で、
政府・与党が調整に入ったってニュース。
同時に、「命を担保」の「消費者信用団体保険」を禁止する法制化を
検討する方向ということも報道されていました(^0^)。
これらが実現すれば、多重債務者が減り、経済的理由の自殺者が減ることは、想像に難くありません。
もう1つは、
ホワイトカラー・エグゼンプション(労基法の労働時間規定適応除外)反対を表明する要望書を
過労死・過労自殺遺族20名が、厚生労働省に今日提出したってニュース、です。
厚労省の対応した職員は
「『審議会の議論を見守りたい』と述べるに留まった」 とのこと。
この 「述べるに留まった」 っていう淡々とした表現(?)が、いいですネ(^^;。
天ちゃんは、映像入りで、この示威行動が、NHKニュースで報道されたこと自体、
意義があったと思います。
もちろんこちらは、今後、ぜんぜん予断を許さないってことでしょう。
けれども、国民? 当事者? 弁護士さんを初めとした彼らを支援する人々、が社会的使命を感じ、
政策すら変え得る取り組みを展開している。
その事実に、大変 勇気付けられてしまいました。
ということで...珍しく! 1日2エントリー、で~す(^0^)。
もちろん、来年の選挙対策って面は、あるのでしょう...。
そのことは、忘れないでおきたいですけどぉ(^^;。
今の医療制度の危機状況にあっても、患者さんのみならず、
国民の良識ある英知に、期待していいんだ、って思っています。
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躁うつ病とは、(軽)躁病とうつ病を反復して繰り返す。
この 繰り返し が、病気の特徴です。
この 繰り返しを、どうやって繰り返さないようにできるかが、カギです。
ですから、反復して繰り返すのを緩和する、気分感情安定薬による治療が基本です。
それを前提に、繰り返し、を防ぐために、工夫が要ります。
これは、天ちゃんのオリジナルな図 で~す。
1.抗うつ薬はできるだけ用いない
昨日の記事でも紹介しましたが、双極性うつ病、つまり、躁うつ病のときのうつ病の治療で、
抗うつ薬を使用する場合はもちろん、推奨されています。
気分感情安定薬との併用が前提ですが、
それでも、抗うつ薬によって、躁転、してしまったとしか思えない患者さんがおられます。
患者さんにとって、往々、うつ病のときが、主観的に大変苦しいようです。
だから、うつ病を何とかしてほしい、と望まれるのは人情としてよく分かります。
でも、(軽)躁病の結果、うつ病になっているワケで...
うつ病がキツイのであればこそ、どうやって、(軽)躁病にならないようにするかが大事になってきます。
時間の問題で(?)うつ病も良くなります。
だって、躁うつ病の場合、反復して繰り返す、ですから(^^;。
2.躁転こそ予防のターゲット
ということで...躁転こそ、どうやって防ぐのか!
が、躁うつ病治療のポイントと、天ちゃんは、考えています。
躁転の仕方は、人によって、さまざま、です。
しかし、一人ひとりの患者さんでみると、躁転のときのパターンは同じであることが多いです。
ある人は、1日に、FAXを1時間以上送信するようになると、(軽)躁状態に至ってしまう。
でも、1時間未満なら、たいてい大丈夫、であるとか。
ある人は、仕事帰りに、一杯ひっかけて帰宅することが、週に2回までなら、ベースラインを保てるけれど、
それが3回以上になると、あれよっと言う間に、(軽)躁状態に至ってしまう。
といった具合、です。
この場合、たとえば、FAXを1時間以上送信するようになること、週に3回以上飲んで帰るようになること、
これらを、最初期兆候、とか、再発の(注意)サインとか呼んで、躁転予防のターゲットにしています。
再発のサインが認められたら、これまでは、ウカウカしていると...
自然な対処の仕方では、躁転しちゃったワケですから...
再発のサインが認められたら、これまでと違った対処をしていただくように、対策を一緒に練ります。
一番簡単なのは、1時間以上FAXしないように、FAX時間を自己記録していただく...
FAXを1時間以上し始めたら、同僚やご家族に声をかけてもらえるようにアレンジする...
3.抗躁薬は積極的に使用する
でも、なかなか、そういった生活上の工夫だけでは、躁転を予防するのが難しい患者さんもおられます。
と言うワケで...抗うつ薬はできるだけ使用しない!
でしたが...抗躁薬は積極的に使用する!
ということになります。
天ちゃんは、患者さんと、どういう状態になったら、抗躁薬の使用を開始するか話し合っておいて、
抗躁薬の「自己調整」をしていただくことが多いで~す(^0^)。
そして特に、抗躁薬を、寝る前に、睡眠薬代わりに使用していただいて、
睡眠時間の確保に心がけていただいています。
(続く...)
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