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正確なタイトルは覚えてないですが...
昨日、「驚異の脳内物質 ここまで分かった」みたいな特番が放送されていました。
レポーターのお一人が竹下景子さんでしたが...相変わらずお美しく...。
天ちゃんが、駆け出しの精神科医の頃、ある臨床論文を纏め上げ、ご校閲をお師匠にお願いしたところ、
新宿某所の飲み屋に来い! ということで、出かけたところ...
フト気づいたら、お師匠のテーブルに竹下さんがいらっしゃって...
あの頃と変わらない美貌を保つには、それなりの努力をされているんでしょうねぇ...きっと。
のっけから、脱線しちゃいましたネ(^O^; 。
さて、うつ病は心の病! とかいうキャッチ・コピーが出回った弊害のヒトツに、
心の病なんだから、心にクスリ(という物質)が効くはずがない! という誤解が時にみられます。
昨日のテレビなんかを観ていると、心もさまざまな物質の諸活動の総体である、と天ちゃんには思えてきます。
(と言っても、予定があったので、TVの方は、ほんの一部しか観てないですが...(^O^; )
薬物療法はうつ病治療の重要な柱である、ことは言うまでもありません。
うつ病の標準的な治療では、薬物療法の流れ図 ができています。
たとえば、以下のような感じです。
これは、天ちゃんのオリジナルな図ではありませ~ん。
『気分障害の薬物治療アルゴリズム』(じほう、2003)に掲載されていた図から作成しています。
うつ病の診断基準症状をいくつ経験なさっているか、その症状の数の多寡で、軽症~中等症~重症
という3段階に、うつ病の重症度を評価します。
この図は、軽症と中等症のうつ病の場合には、こんな風にクスリを選択しながら治療を進めましょう。
というもので、アルゴリズム と呼んでいます。
SSRIとは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬 のことで、商品名パキシルとデプロメールがあります。
最近、ジェイゾロフトというSSRIも認可、発売されました。
SNRIとは、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬 のことで、商品名トレドミンがあります。
BZDとは、ベンゾジアゼピン系抗不安薬のことで、SSRIやSNRIを初め、
抗うつ薬は効果が現れるまでに1~2週間かかることが多いので、うつ病の急性症状を緩和すべく
効果の現れるまでの時間の長いBZDを併用することもあります。
僕は去年SSRI・SNRIがダメで四環系でようやく寛解・回復となりました。
先日、いっちゃん さんから、いただいたコメントです。
流れ図の右下の方に、「他の抗うつ薬へ変更」ってあって、
TCA(三環系抗うつ薬)、非TCA とありますね。
いっちゃんさんが書いてらっしゃる 四環系 が、非TCAの例です。
副作用の程度と頻度が、従来薬よりすぐれ、忍容性が高いので、再発予防療法や維持療法として
長期連用が必要になることが多いことから、SSRIやSNRIといった新規抗うつ薬が第一選択とされています。
では、パキシルとデプロとトレドのどれをどう使うの? って思いませんか?
現在のところ、明確な指針はまだないと思います。
天ちゃんは、うつ病の諸症状の中でも、
不安が強くて困っている場合、パキシル
こだわりが強くて困っている場合、デプロ
意欲低下が強くて困っている場合、トレド
を最初に服用していただくようにしています。
これは、パキシルはパニック障害に適応、デプロが強迫性障害に適応 ということ。
ノルアドレナリンは、意欲と関連性が高いとされていること、から天ちゃんが考え出した工夫です。
製薬会社のプロパーさんに確認してみたら、「それでいいんじゃないでしょうか...」ってことでした。
(臨床試験では、3剤とも、うつ病に対する有効性は同等なんですが...)
今日の記事の主旨は、
1.うつ病には、物質であるクスリ=抗うつ薬が効果的である
2.抗うつ薬の処方には、流れ図(アルゴリズム)ができているが、患者さんごとに
合うクスリを一緒に探して行くスタンスが大事である
(新規抗うつ薬で今二くらいだったのに、従来の三環系が実に効果的であるってことはときどきあります。)
以上の2点が伝わればなぁ~と思って記事を書きました。
なお、こういう流れ図も、基礎に比較臨床試験という、科学的エビデンスがあってのことなんですが...
新薬は薬価が高いことなど、またグローバルに見た場合の問題などは、
過去の記事をご参照ください。
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060607/1
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