天ちゃん
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メンタルヘルスの講演で よくご質問されるのがは、単なるうつ と うつ病のうつ とは違いますか?
で~す。

結論は、両者は連続的につながっているけれども、程度と持続期間の点で違う、です。

落ち込んだり、悲しくなったり、元気がなかったり、やる気が起きなかったり などなど、した状態を うつ状態と言いますよね?
その程度が重く、長くつづいた時点で、うつ病と診断します。

構造化面接法のひとつのMINI(精神疾患簡易構造化面接法)の 大うつ病エピソード(うつ病のことです)
の質問項目、質問内容をご紹介しましょう。
(昭和医大精神科の大坪天平先生を中心に、日本語版の信頼・妥当性が確立されています。)
(また、星和書店から、書籍として出版もされていま~す。手元にあるのは2800円也。)

以下、すべて、「この2週間以上」 というのを頭につけてください
A1 毎日のように、ほとんど1日中ずっと憂うつであったり沈んだ気持ちでいましたか?
A2 ほとんどのことに興味がなくなっていたり、大抵いつもなら楽しめていたことが楽しめなくなっていましたか?

この2つのどちらかが「はい」(もちろん両方ならなお良い?)の場合、
以下の7つに移ります。
(A1とA2のどちらも「はい」でない場合、うつ病は否定されます。)

1.毎日のように、食欲が低下、または増加していましたか? または、自分では意識しないうちに、体重が減少、または増加しましたか?
2.毎晩のように、睡眠に問題(たとえば、寝つきが悪い、真夜中に目がさめる、朝早く目覚める、寝すぎてしまうなど)がありましたか?
3.毎日のように、普段に比べて話し方や動作が鈍くなったり、またはいらいらしたり、落ち着きがなくなったり、静かに座っていられなくなりましたか?
4.毎日のように、疲れを感じたり、または気力がないと感じましたか?
5.毎日のように、自分に価値がないと感じたり、または罪の意識を感じたりしましたか?
6.毎日のように、集中したり決断することが難しいと感じましたか?
7.自分を傷つけたり自殺することや、死んでいればよかったと繰り返し考えましたか?

A1~7.までの質問で「はい」が5つ以上で、大うつ病エピソード(現在)と診断します。
を加えますと、「または」(英語でor)となっているときは、どちらかが満たされれば「はい」です。
また、「毎日のように」って、どれくらい? と疑問に思います?
実は...その答えは、「明確には決められていない」 です。
でも、ヒトツの目安として、SCIDという構造化面接では、「毎日のように」を、
1週間でいえば5~6日以上、なので、
2週間でいえば10~11日以上
とするという項目の定義があるので、その程度、ということでお考えください。

単なるうつ は、食欲が落ちたり、落ち込んだりしても、「2週間以上毎日のように」は続かない。
さらに、2週間以上(最低、2週間、です)、5つも、うつ状態のときの症状が、同時にはみられない。
とご理解いただいておけば、良いと思います。
(実は、適応障害とか、急性ストレス反応とかって診断があることも考慮に入れれば、
1週間以上は続かない(続いても、3~4日までの) うつ状態、くらいにとらえて置くと良いと思います。)

以上を、ご理解いただければ、うつ病の早期発見やご自身の気づきになるでしょう。
また、周囲の方から、ご相談されたときに、以上の知識を押さえておいて、
「どう? 最近眠れてる?」
「いつごろから?」
「食事はとれてるの?」
「いつごろから?」
とか、話している間に、心身状態を把握できれば、専門医にもつなげやすくなるかも知れません。

人間不信 さん、夏海 さん、コメントありがとうございました。
お二人とも、前記した、MINIの質問項目から見て、「うつ病」と診断されるほどの
うつ状態を経験されたことがありますか?(個人情報保護の観点から、回答はもとめていません。)
ひとたび、うつ病と診断できると、標準的な薬物療法のアルゴリズム(流れ図)が
できていますので、それに沿った薬物療法がなされるでしょう。
うつ病が、寛解、回復した後、「人格障害」等が、治療の焦点になることもあります。
(寛解、回復の違い などについては、おいおい記事にします。)

なお、ここでは、疾患診断について述べましたが、
MINIなぞは、ある程度トレーニングを受ければ、非臨床家でも使えることになっています。
でも、あくまで、疾患診断、までです。
重症度診断、障害診断、環境診断、脆弱性評価、対処技能ないし行動分析、
などなど、精神科「診断」には、いくつもの軸があり、それらの診断を行い、
いかに総合的に治療を組み立てられれるかが、天ちゃんを初め、臨床家の腕の見せ所!
ということになります(^0^)。

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