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ごヒイキ読者(?)の yoccyanさんからのご質問にお答えします。
いつも、刺激的なコメント、また時に応援コメント、ありがとうございますm(_ _)m。
すみませんが、アルコール依存のかたの断酒についてお尋ねします。
本人の主体性がものをいうとのことなのですが、AAなど参加したら成功率は「格段に」あがりますか?
飲酒量が、他の体験者より少なかったなどしたら、
なんだ俺はまだ軽いんだと再度飲酒に走ったりしないんでしょうか?
そもそも、そのタイプではAA参加は難しいかなぁ。
さっそく、医学文献検索サイト PubMed で検索したところ、
ちょうど良さそうなレビュー(文献総説)が、コクラン・ライブラリーで見つかりました。
(PubMed:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi)
原著は英文で、幸い 天ちゃんは全文を自宅で読める環境になっています。
yoccyanさんや、(一般)読者のみなさんも、PubMedでアブストラクト(論文サマリー)
だけは読むことができます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=abstract&list_uids=16856072&query_hl=4&itool=pubmed_docsum
ただ、文献検索を試みるときにいつも感じるのですが...
隔靴掻痒といったらいいか、帯に短したすきに長しといったらいいか、なんですが(^^; 。
論文タイトル:
Alcoholics Anonymous and other 12-step programmes for alcoholic dependence.
(AAやそのほかの12ステップの枠組みに基づいたプログラムの効果)
AAやその他12ステップ・モデルに基づいたプログラムとほかの心理社会的な治療とで、飲酒量・断酒率・その維持率・本人や家族のQOL・アルコールに関連した事故や健康問題で、差があるか文献検索によって検証した。検索実施日は2005年2月である。
その結果、たった8つのランダム化比較試験だけしか、本研究の文献採用基準に合致しなかった。AAやほかの12ステップ・プログラムは比較対象となった心理社会的な治療より特に優れていることが示された研究はなかった。
著者たちがまとめてくれた「結論」は、いたって穏当なものです。
●AAやほかの12ステップ・プログラムも、他の心理社会的治療も、断酒率を含む効果のいくつかで同様であった。
●医師、その他精神保健従事者は、AAや12ステップ・プログラム以外の治療選択肢も考慮に入れながら実践してほしい。
●医師-患者が良好なコラボをすることで、最善の治療法がみつかります。
●もっと大規模でもっと長期的な転記をみる介入研究が今後求められる。
●患者・家族のQOLを結果変数に入れた研究が必要である。
さて、yoccyanさんのご質問に対する天ちゃんの、とりあえずのお答え。
AAに参加したからと言って、「格段に」断酒率および維持率が向上するわけでない
というのが、現時点での到達、となりそうで~す!
蛇足! 何もしない=治療しないことに比較したら「格段に!」断酒率は上がるハズであることにご注意ください。
(AAや他の治療法と、「何もしないこと」とを比較した研究に今回当たったワケでないですが...)
だから、yoccyanさんが例示された方のような場合、AAに強制参加? 強くAA参加を勧めることは
禁忌(やってはならないこと)と言えるでしょう。
そういう方でも、AAや断酒会といった自助グループがあるという情報提供はもちろんすべきでしょうが。
yoccyanさん、このブログのネーミング通りの?、記事に初めて(?)なりましたぁ。
勉強させていただきました、アリガトウございました。
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