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平均寿命短縮に思う

天ちゃん / 2006.07.30 23:51 / 推薦数 : 1

週末は、所属している教室の新任教授就任のお祝い会に参加してきました(関西)。
社会人大学院ってことになっていて、お祝い会すべて院生の手作り。
でも、さすが社会人! 運営にソツのないこと!
天ちゃん 旧交を温めて帰宅しました。
深酒したので、今日は ちょっと疲れ気味...です(^o^;。

天ちゃんが、以前に紹介した親病院の精神科病棟。
師匠の目指していたものは 「治療的病棟」 でした。

一言で言うと、「治療共同体」って言います。

治療共同体とは? M.ジョーンズを借りれば...

①民主的運営の徹底
②豊かな許容性
③自治
④突き上げ(二方向性のコミュニケーション、医師-患者の対等平等な関係)
といった要素が柱です。

1968年の「クラーク勧告」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E7%A7%91
で知られる、フルボーンの院長だった、DH.クラーク オジサンの上げたポイントは
もっと多いので、要点の少ない M.ジョーンズのものをご紹介しておきます(^^)。

分かりやすく言えば...
入院していさえすれば、黙っていても良くなって、退院していく病棟、とでも言えるでしょう。

天ちゃんは、介護保険が実施された頃~、この国の医療、福祉システムが
ガタガタと構造転換し続けており、いつ平均寿命が短縮するのかなぁ?
と(不謹慎ですが)期待? ウォッチ? してきました。

治療共同体を実現するために、
①病棟患者自治会の組織
②全職種参加のカンファレンス(他職種共同チームづくり)
③「自由度」の設定
④病棟医長、師長を中心にした病棟運営会議
⑤病棟大のコミュニティー・ミーティングの開催
といった 「構造」 or システムを作り、民主的な運営をつむいでいました。

「骨太の骨そしょう症」の方針によって、保健、医療、福祉システムがガラガラと
転換しはじめています。

冒頭の 天ちゃんが所属していた教室は 旧名 医療システム情報学って言って
世界でただヒトツ! の教室でした。
(その後 事情があって看板を取り下げ 今は昔の名前で出ていませんが(^o^; 。)

先代の教授によると...
WHOのMurrayが試みたように、どんな医療システムが、健康を増進するのか?
それを見出すことをミッションとする。
そういう高い志を掲げていた教室 でした。

--ひとつの文明、ひとつの社会は、それ自体の悪疫をもち、そしてその悪疫は、いずれも文明なり社会なりの変動期に発生し、その悪疫は、その文明なり社会なりの改革によって減退し、制圧されていったことを、歴史は教えてくれた--(『病気の社会史 文明に探る病因』 立川昭二、NHKブックス、1982)

つまり、介護保険導入以降、わが国が目指している、保健・医療・福祉システムは
平均寿命短縮を加速する方向へと、大きく舵きりをしたとしか思えないのです。

平均寿命の短縮については、インフルエンザの流行とか 自殺者数の多さとか、
厚生労働省は分析しているそうです。

でも! この国に住んでいさえすれば、黙っていてもぞれぞれに幸福で、
寿命も長く 天寿を全うできるような国 から遠ざかっているように思えてならないのです。

天ちゃんは 精神科医ですが、医者のはしくれですので、あるべき保健・医療・福祉システムは?
と臨床の傍ら、自問自答を繰り返しています(そして、追求し続けたいと思います)。

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コメント一覧

 天ちゃん先生こんにちは。

> でも! この国に住んでいさえすれば、黙っていてもぞれぞれに幸福で、
> 寿命も長く 天寿を全うできるような国 から遠ざかっているように思えてならないのです。

 それどころかおそらくだれも口にしていませんが、私は国は人口を減らすことを政策として実施しはじめていると解釈しています。

 障害者自立支援法で財源の乏しい地方自治体に、これまで財政面で「医療」( 国 )が面倒を見てきた障害者を「介護」 ( 地方自治体 ) に押し付け、健康保険の強制取り立て、年金制度の厳格化、低所得者層向けの福祉行政の不適切な運用等挙げればキリがありません。

 国は老人、低所得者、無所得者がなるべくはやく、この世からいなくなるような政策を次々に打ち出しています。国だけではなく、経済界もそうです。さらにはそのような事を良いことだという世論まで作り出してしまいました。

 私はもう、この日本という国に絶望しています。政治的には衆愚政治に陥り、誤った道を歩み始めています。

 そのうちしっぺ返しが自分自身に返ってくるとも思わずに、まるで自分は勝ち組になると誤解している数多くの国民。

 日本は内部崩壊をはじめていると私は思ってます。

 それとも私が弱者側だからそう感じるだけなのでしょうか?
written by おおやま / 2006.07.31 07:03
天ちゃん先生。常連化してしまって申し訳ありません。
優性思想っていうんでしたっけ?ナチみたいなの。どーもおかしいゾ日本。
written by yoccyan / 2006.07.31 10:22
言葉は悪いですが、日本の政策は「姥捨て山」のようです。
昨今改定された制度の中には「自立支援」という言葉が多様されていますが、
「支援」の受け皿は狭く、「自立」=「国はもう助けないよ」という意味合いが強いように感じてなりません。
「どんな人も、本当の意味で自立して生活していける」という土壌の上に成り立っているのであれば、「自立」できるということはとても素晴らしいことでしょう。
介護・福祉・医療など、本来、手厚くならなければならないところが、手薄くなっている。
天ちゃん先生は別として、
「国が守るのは政治家という先生」
「病院が守るのは医師という先生(分野によっては守られていない)」
「学校が守るのは教師という先生」
と、ワタシの主治医が嘆いていました。
本当に守るべきものは何かが置き去りにされています。
「財源がない」と言われていますが、切るべき所は他にあるでしょうと問いたいですね。
少なくとも最も大切な「命」に関わることを、
手薄くしちゃいかんでしょう。

>骨太の骨粗しょう症
言い得て妙です。

鼻息荒いコメントばかりですみません。
天ちゃん先生のように、現場にいながらにして
こういった問題を追求していらっしゃる方は貴重な存在です。
そして、一国民として何ができるかを
ワタシも考えて行動に移して行きたいと常々思います。
written by ぽっち / 2006.07.31 12:34
 yoccyan さん、まさに私が言いたかったことをおっしゃってくれました。

 今の日本はナチが台頭する直前のドイツに似ていると常々感じていていて、危機感を感じています。
written by おおやま / 2006.07.31 17:23

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