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土曜日の外来は、お仕事をもってらっしゃる患者さんが多いです。
もう、先々週の土曜日の外来でのこと。
SEをされている女性患者さんからいただいた情報です。
5月30日号のSPA!
「報道されない『抗うつ薬副作用』の恐怖」 が掲載されました。
診療を終え、クリニックの周辺の書店、コンビニ、KIOSKめぐりをして--
やっと3軒目のコンビニの雑誌コーナーで見つけ、購入しました。
「理解不能な事件」が、SSRIという新しい抗うつ薬がらみで起きている!?
という内容の記事...。
「新薬発売と言うけれど...」
http://blog.m3.com/tenchanoffice/20060515/1
でも書きましたが、新しい抗うつ薬のSSRIやSNRIは、薬価が高いです。
「SSRIなど覚せい剤となんら変わらない、キケンで無用な薬だ」--生田哲氏のコメント。
「SSRIの副作用と事件に因果関係を見出すのは早計だ」--林広一医師のコメント。
実は、昨日、製薬会社のMRさんが、この件に対する対応をしに(?)
さっそくいらっしゃいました。
ので、エントリーにするかどうか迷っていたのですが(天ちゃんのエントリーを読んで
惑わされる方が出てはいけないし)、MRさんの訪問を受けて書こうと決めた次第。
(こういう記事を冷静に読む必要があることも知ってほしいし...)
天ちゃんは、慌てて、NPOJIPの『暴走するクスリ?』を購入して
読んでいましたので(^o^;、
自殺行為(すべて未遂例だそうですが)と暴力に対する相対リスクが2前後
らしいので、SSRIと自殺(未遂)行為と暴力には因果関係が50%くらいある、
ということなのだと理解しました。
(もちろん、その数字を示している原著-オリジナル論文かデータに当たる必要はあります。)
タバコの肺がんに対する相対リスクが、確か10倍程度。
この場合、90%因果関係あり、と理解できます。
タバコには有害作用しか証明されていませんが
(ストレス解消に通じる?--今やそういう迷妄? も否定されています。)、
一方、SSRIには、従来の抗うつ薬と同じくらいの抗うつ作用は証明されています。
--診療ガイドラインのファースト・ラインになっていますし...。
(それも、アメリカ系製薬大企業の力動に影響されて作成された? ことは否定しきれそうにないけれど...)
データが示してくれるのは、50%とか、90%とか、連続量としての因果的効果の大きさ、です。
でも、そこから因果関係あり や なし や、とむりやり(?)白黒つけようとするから、
誤解や混乱が起きるのではないか?
な~んて、思ってしまうのですが...
結局、私たち医師に課せられるのは、
クスリの添付文にある、有用性と有害事象をはかりにかけて、
その両方の情報、SSRI(やSNRI)以外の薬物選択肢に関する情報、
を患者さんに提示し、共に、より確からしい、ある薬物を実験的に、
モニターしながら使ってみていただく...というスタンスなのだろうと思います。
(薬価が高いこと、つまり、薬局での自己負担金が従来薬にくらべて高いことも、
患者さんにお話すべき情報。)
精神科薬についても、ときどき、エントリーしていきたいと思います。
★さきのMRクン、とこんなやりとりをしつつ、『暴走する...』くらい読んでネ と勧めておきました(^^)。
一生懸命、メモっていましたが...。
(「会社の経費で落として、周囲で、回し読みしたら?」 「ハイッ」)
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