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天ちゃんのクリニックは、駅前のビルの1階と2階をお借りして
営業しています。
今しがた、建物の裏で、外の空気を吸っていると...
「先日は、オヤジの件で、ありがとうございました。」
と、小学生の娘さん(?)を連れ、モップを手にした男性から
挨拶されました。
一瞬 ??
あっ、先週、大家さんが急逝され、事務長が通夜に参じたっけ。
--いえっ、職員一人しか、お邪魔できませんで、失礼しましたぁm(。_。)m--
と頭を下げる天ちゃん...。
気付けば、クリーム色の細長の置きロッカー。
ご主人(1ブロック先で居酒屋さんを営まれています)が、
「おじいちゃんは上手かったんだけどなぁっ...」
とつぶやきながら、ロッカーのドアを、ドンドン叩いています。
どうやら、微妙にドアがゆがんでいて、うまく閉まらない。
連れの娘さんが、ドンと足蹴りして、上手に閉めた。
(しっかりした娘だ(^o^))
「おじいちゃんは上手かった」の一言に、故人の死の位置づけが、
ご主人と娘さんの中で、どう位置づいているのか、垣間見れたような
気がしました。(亡くなられて、ちょうど1週間。)
苛立たしさと、懐かしさ、悲しみ...。
こうして故人の死の受容のプロセスが、徐々に進んで行くのでしょう...。
精神科のクリニックとは言え、不幸にも、年間お一人くらいは
命を落とされます。
体の病気ゆえのこともあれば、精神科の病気ゆえのこともあり、
そういう意味では、精神科の病気のために死ぬこともまれにあり、あなどれません。
精神科医になってから、「儀式」の大切さを実感するようになりました。
冠婚葬祭をめぐる儀式や行事には、病状が相当ひどくても、
参加するよう、患者さんに指導しています。
職員も、しかり。
幸い、今年は、まだ患者さんのお通夜や告別式に参加せずに
済んでいます...(^o^)。
(と思ったら、天ちゃんの担当でない、患者さんが、体の病気で
3月に他界され、通夜に参加させていただいていました(^o^;。
Hさん、あの世で苦笑い? カナ?)
ところで、事務長によると、(元)大家さんの通夜は盛大だったとのこと。
土地の名士でしたから。
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